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日経平均は3日続落、メトロに関心集中し主力株は売りに押さる展開


米国株式市場の動きや東京地下鉄の上場により、日経平均は3日続落し38104.86円で終えました。米国市場は経済指標の改善やIMFの成長見通し引き上げを背景に軟着陸期待で上昇しましたが、利下げ期待の後退で混乱した展開に。NASDAQはプラスで終わった一方、ダウ平均は小幅安となりました。東京市場では、輸送用機器や不動産株が強含みましたが、円高に影響されニチレイなどの円高メリット銘柄は下落しました。また、海運株や金融株が下げる一方、コニカミノルタが大幅高、多数の不動産株も上昇しました。東京地下鉄は公開価格を大幅に上回る初値で注目を集めました。

*15:30JST 日経平均は3日続落、メトロに関心集中し主力株は売りに押さる展開 22日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は6.71ドル安の42924.89ドル、ナスダックは33.12ポイント高の18573.13で取引を終了した。積極的な利下げ期待の後退で売りが継続し、寄り付き後、下落。良好な経済指標や国際通貨基金(IMF)による国内経済の成長見通し引き上げを受けソフトランディング期待を受けた買いが支え相場は上昇に転じた。ダウは終盤にかけ、金利の上昇を嫌気した売りに押され、小幅安、ナスダックはハイテクへの期待に底堅く推移しプラス圏を維持しまちまちで終了。

米国株が高安まちまちだったことから、東京市場は小動きで取引を開始。日経平均は前日終値水準でスタートした後は方向感に乏しく38400円水準でのもみ合いとなった。市場の関心は本日プライム市場に上場した東京地下鉄<9023>に向かい、引き続き積極的な売買は手控えられた。後場一段安となり38000円を割り込む場面も見られるなどさえない展開となった。

大引けの日経平均は前日比307.10円安(-0.80%)の38104.86円となった。東証プライム市場の売買高は16億7999万株。売買代金は3兆5155億円。業種別では、サービス、海運、銀行、機械、小売などが下落した一方、輸送用機器、食料品、不動産、石油・石炭製品の4セクターのみ上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は15.8%、対して値下がり銘柄は82.0%となっている。

日経平均採用銘柄では、ニチレイ<2871>、ニトリホールディングス<9843>、ニッスイ<1332>など円高メリット銘柄の一角が下落したほか、TOTO<5332>、ディスコ<6146>、三菱重工<7011>が引き続き弱い。このほか、昨日買われた川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>など海運株は反落した。また、大和証G<8601>、ふくおかFG<8354>、しずおかFG<5831>、コンコルディアF<7186>など金融株も売られた。

一方、エフィッシモの大量保有で思惑買いが先行しコニカミノルタ<4902>が大幅高となった。円安進行や米自動車大手GMの好決算などが材料視されて、SUBARU<7270>、トヨタ自<7203>、ホンダ<7267>、三菱自<7211>、日産自<7201>など自動車株のほか、デンソー<6902>、ジェイテクト<6473>など自動車部品企業も上昇。このほか、アクティビストの保有が伝わった東京建物<8804>が買われたことから、三菱地所<8802>、東急不動産HD<3289>など不動産株も買われた。なお、東京地下鉄の初値は公開価格を35.8%上回る1630円となり、終値は1739円と初値を大幅に上回って取引を終えた。
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