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日経平均は反発、373円高で高値引け、今年2番目の高値


日経平均は反発。9日の米国市場でNYダウは4日続落し、151ドル安となった。新型コロナウイルス変異株の感染拡大による景気鈍化懸念が広がった。ただ、東京市場では引き続き自民党総裁選を前に次期政権への期待が高く、先物・オプション9月物の特別清算指数(SQ)算出に絡んだ買いも入り、日経平均は81円高からスタート。利益確定の売りが出て伸び悩む場面もあったが、前場中ごろを過ぎて香港株の反発などを追い風に上げ幅を急速に広げると、後場に入ってからも堅調に推移してこの日の高値で取引を終えた。

大引けの日経平均は前日比373.65円高の30381.84円となった。終値としては2月16日
(30467.75円)に次いで今年2番目の高値となる。なお、先物・オプション9月物のSQ値は30085.93円。東証1部の売買高は14億8600万株、売買代金は3兆9283億円だった。
業種別では、証券、その他金融業、化学が上昇率上位で、その他も全般堅調。一方、空運業、電気・ガス業、医薬品など4業種が下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の88%、対して値下がり銘柄は10%となった。

個別では、東エレク<8035>が12日続伸となり、5%近い上昇で上場来高値を大きく更新した。一部証券会社の投資判断引き上げが観測されたルネサス<6723>は6%近い上昇。
政策期待の高いレノバ<9519>は連日で賑わい、大幅に7日続伸した。その他売買代金上位もソフトバンクG<9984>、レーザーテック<6920>、トヨタ自<7203>、郵船<9101>など全般堅調。決算発表銘柄では積水ハウス<1928>が好感され、シーアールイー<3458>
は東証1部上昇率上位にランクイン。SBI<8473>による株式公開買付け(TOB)が発表された新生銀<8303>は買い気配のままストップ高比例配分となった。一方、エーザイ<4523>が8%超の下落。米社と共同開発したアルツハイマー病治療薬について、当初見込みより販売ペースが遅いとのコメントが伝わった。決算発表のBガレジ<3180>やシーイーシー<9692>、転換社債型新株予約権付社債(CB)の発行を発表したニプロ<8086>も大きく下落した。
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