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日経平均は3日ぶり小幅反落、閑散に「中小型株相場」到来?


 日経平均は3日ぶり小幅反落。23.86円安の23806.72円(出来高概算3億8000万株)で前場の取引を終えている。

 24日の米株式市場でNYダウは4日ぶりに反落し、36ドル安となった。午後1時までの短縮取引で、翌25日にクリスマスの祝日を控え利益確定売りが優勢だった。ただ、ナスダック総合指数は小幅ながら10日続伸し、連日で過去最高値を更新した。本日の日経平均もNYダウが下落した流れを引き継いで16円安からスタートすると、小安い水準でもみ合う展開。クリスマスの祝日で海外投資家の取引参加が減り、動意薄の展開が続くなかで散発的に利益確定の売りが出た。日経平均のここまでの高値は23824.85円
(5.73円安)、安値は23799.86円(30.72円安)、上下の値幅は25円ほどと前日以上にこう着感が強かった。東証1部の値下がり銘柄は全体の7割弱、対して値上がり銘柄は2割強となっている。

 個別では、売買代金トップのソフトバンクG<9984>がさえない。副最高執行責任者
(COO)の退任観測が報じられた日産自<7201>は2%超の下落。JT<2914>、ソニー<6758>、プレサンス<3254>などは小安い。前日に決算発表したしまむら<8227>やスギHD
<7649>、在庫を過大計上した疑いで第三者委員会を設置すると発表したJDI<6740>
は急落し、石川製<6208>などとともに東証1部下落率上位に顔を出した。一方、任天堂
<7974>やファーストリテ<9983>はしっかり。アドバンテス<6857>は2%高となっている。中小型株が東証1部売買代金上位に多く顔を出しており、日本通信<9424>やレーザーテク<6920>は堅調。新規アプリへの期待が続くボルテージ<3639>や決算が好感されたストライク<6196>は大きく値を飛ばした。また、一部証券会社の投資判断引き上げが観測されたサムコ<6387>はストップ高水準での買い気配が続いている。セクターでは、水産・農林業、鉄鋼、パルプ・紙などが下落率上位で、その他も全般軟調。医薬品、その他製品、情報・通信業の3業種のみ小幅に上昇した。

 本日はクリスマスの祝日で多くの海外市場が休場となる。ここまでの東証1部売買代金は5000億円あまり。前日は1日を通じ1兆2861億円と今年最低だったが、本日はこれを下回る可能性が高い。日経平均の値幅も極めて小さく、動意薄のため多くの市場参加者が早々に休暇に入ったことを窺わせる。前日に当欄で述べたとおり、今週は特段大きなイベントも予定されておらず、日経平均は24000円手前でのもち合いが続くとみられる。決算発表のしまむらやスギHDが売られているが、小売企業の決算などに個別対応していく格好となるだろう。

 ただ、東証1部売買代金上位にボルテージやストライクといった中小型株が多く顔を出しており、個人投資家の物色は比較的活発のようだ。新興市場ではマザーズ指数が連日で1%超の上昇。本日、新規上場したAIinside<4488>やWDBココ<7079>
は買い気配のまままだ初値を付けていない。26日の年内受渡し最終取引日を通過後、年末要因による売り一巡での中小型株高が期待されているが、これを先取りする動きも出てきているだろう。年末年始の個人投資家主体での中小型株相場が早くも到来した可能性がある。
(小林大純)


<AK>

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