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日経平均は続落、中小型株や内需・ディフェンシブ銘柄を選好する流れ


 日経平均は続落。187.81円安の21200.77円(出来高概算5億4000万株)で前場の取引を終えた。連休明け2日の米国市場は、NYダウが458ドル安と大幅に下落。中国が米国製品130品目に対する報復関税策の実施に踏み切ったことで貿易摩擦への懸念が高まったほか、アマゾンやテスラへの警戒も根強く、ハイテク株に売りが広がった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比385円安の21045円となり、この影響から先物主導で幅広い銘柄に売りが先行する格好となった。ただし、新年度入りに伴う資金流入も意識されるなか、寄付き直後に付けた21056.02円を安値に、その後は下げ幅を縮めている。21000円を割り込まなかったことで、押し目買いの流れもみられている。また、グローベックスのNYダウ先物が小幅に上昇して推移していることも、押し目買いに向かわせたようだ。

 東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1200を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは石油石炭、その他製品、海運、証券、その他金融、電気機器、金属製品の弱さが目立つ。一方で、電力ガス、水産農林、陸運、食料品、空運、小売が小じっかり。指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、TDK<6762>、京セラ<6971>、アドバンテスト<6857>が軟調。半面、資生堂<4911>、中外薬<4519>、協和キリン<4151>、花王<4452>がしっかりとなり、ディフェンシブ物色となった。

 日経平均はギャップ・ダウンからのスタートとなり、あっさり200日線のほか5日線を割り込んでいる。一方で52週線では踏ん張りをみせており、売り込みづらくさせている。新年度入りに伴う需給改善への期待のほか、日銀のETF買い入れへの思惑等から押し目買い意欲の強さがうかがえる。ただし、5日線に上値を抑えられる状況となると、ETF買い入れへの効果も限られる格好となり、短期筋の売り仕掛け的な動きには注意する必要がありそうだ。

 物色はリスク回避の流れから中小型株や内需・ディフェンシブ銘柄を選好する流れが続きそうである。特にIPO銘柄への物色は活発であり、資金回転も効いているため、調整局面での押し目買い意欲は相当強いだろう。マザーズ市場ではSOU<9270>がストップ高となっているほか、RPA<6572>は最高値を更新している。IPO銘柄の好循環が広がりをみせよう。
(村瀬智一)


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