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日経平均は下落、心理的な節目の19500円での踏ん張りをみせたい


 日経平均は下落。170.03円安の19521.44円(出来高概算8億4000万株)で前場の取引を終えた。北朝鮮は3日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)搭載用の水素爆弾の実験に「完全に成功した」と発表。核実験は昨年9月9日以来、約1年ぶりで通算6回目。これを受けてシカゴ日経225先物は時間外で一時19440円まで下押す場面もみられるなか、幅広い銘柄に売りが先行した。

 19615.96円で始まった日経平均は、その後もじりじりと下げ幅を広げており、前場半ばには一時19479.40円まで下げ幅を拡大させている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1800を超えており、全面安商状に。セクターでは、空運、保険が小じっかりな他は、31業種が下げており、倉庫運輸、海運、繊維、不動産、情報通信、サービス、ガラス土石、小売、医薬品の弱さが目立つ。

 比較的落ち着いて始まったが、寄付き後もじり安基調が続いており、心理的な節目の19500円を下回る場面をみせている。東証1部の値下がり数が9割近くを占めるなか、模様眺めムードも強い。石川製<6208>が12%超の上昇をみせるなど、物色は防衛関連の一角に集中しており、全体としては押し目買いも入れづらい状況であろう。週明けの米国市場はレーバーデーの祝日で休場となるため、米国市場の反応も見極めづらく、後場も様子見姿勢の強い相場展開になりそうだ。

 日経平均は5日線レベルでの攻防をみせており、直近もち合いレンジ(19300-19550円)
上限レベルでの踏ん張りをみせられるかが注目される。ボリンジャーバンドでは中心値(25日)と-1σとのレンジ内で推移している。北朝鮮の地政学リスクが警戒されるものの、先週のリバウンドに対する調整としては一巡感が意識されるところである。外部環境に振らされ難い銘柄に対しては、押し目拾いのスタンスを意識しておきたいところである。
(村瀬智一)


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