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日経平均は小幅続落、物色の流れは中小型株にシフトも打診買いの域


 日経平均は小幅に続落。15.66円安の19713.62円(出来高概算7億2000万株)で前場の取引を終えている。16日の米国市場では、北朝鮮情勢に対する懸念後退を受けて買いが先行。注目されたFOMC議事録では、大半の当局者が次回会合でのバランスシート縮小開始を支持。一方でインフレ率が予想よりも長く停滞するとの認識を示し、発表後の相場はもみ合う展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円安の19710円となり、円相場はやや円高に振れて推移するなか、売り先行で始まった。

 ただし、寄付き直後につけた19679.37円を安値に下げ渋りをみせ、プラスに転じる場面もみられた。参加者が限られる中で売り込む流れにはならず、前日終値を挟んでのもみ合いが続いている。セクターでは鉱業、保険、食料品、証券、銀行、医薬品が下落。一方で、海運が上昇率トップ。鉄鋼、石油石炭、非鉄金属、パルプ紙が上昇。東証1部の値上がり数は1100を超えており、全体の過半数を占めている。

 日経平均は一時19700円を下回る場面もみられたが、5日線処での底堅さも意識されており、前日終値を挟んでの狭いレンジでの取引が続いている。指数インパクトでは、ファーストリテ<9983>、セコム<9735>、トレンド<4704>の下げが重しとなっている。ただし、こう着感の強い相場展開は想定内であり、昨日同様、東証マザーズ、JASDAQ、東証2部指数はプラス圏で推移しており、物色の流れは中小型株にシフトしているようである。

 夏季休暇シーズンで機関投資家は積極的には動いておらず、個人主体の中小型株による値幅取り狙いの売買が続きそうである。もっとも、足元で売り込まれていた銘柄への自律反発を狙った動きが中心とみられ、打診買いの域は脱していないだろう。テーマ株についても、一角に集中するというよりは、循環的な物色になりそうだ。
(村瀬智一)


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