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日経平均は反落、ナスダック効果限定的で中小型株や低位材料株にシフト


 日経平均は反落。54.21円安の20027.42円(出来高概算8億4000万株)で前場の取引を終えた。NY原油相場の下落や米経済指標の弱い内容等を受けて、日経平均は小幅に反落して始まった。その後はじりじりと下げ幅を広げ、前場半ばには一時19985.48円まで下げ幅を広げる場面もみられた。ただ、引き続き2万円処での底堅さが意識されるなか、2万円を挟んでのこう着が続いた。

 東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が若干上回っているが、値上がり値下がり数はほぼ拮抗。セクターでは建設、水産農林、不動産、鉄鋼、その他金融がしっかり。半面、石油石炭、ゴム製品、鉱業、パルプ紙が冴えない。売買代金上位では、任天堂<7974>、良品計画<
7453>、三井住友<8316>、SUBARU<7270>が冴えない。一方で、ソフトバンクG<9984>、SUMCO<3436>、鹿島<1812>、NTT<9432>がしっかり。

 日経平均は5日、25日線を挟んでのこう着が続いている。午後は日銀のETF買い入れへの思惑から底堅さが意識されるであろう。ただ、こう着のなかではリバランス中心であり、セクターでは建設が堅調だが、復興関連といった位置づけであろう。ナスダック上昇を受けたハイテク株も反応は鈍く、引き続き中小型株や低位材料株に資金が向かいやすいだろう。
(村瀬智一)


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