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日経平均は続落、2万円の攻防も銀行株しっかりでセンチメントは悪くない


 日経平均は続落。144.37円安の20026.45円(出来高概算8億5000万株)で前場の取引を終えた。5日の米国市場は地政学リスクへの警戒のほか、8日にFBI前長官の議会証言、英国総選挙、欧州中央銀行(ECB)理事会を控え、内容を見極めたいとの思惑から利食い優勢の展開となった。この流れを受けた日本株市場も利食い先行となり、その後も円相場が1ドル109円台と円高に振れるなか、下げ幅を広げる格好となった。

 東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1400を超えており、全体の7割を占めている。セクターでは医薬品、機械、ガラス土石、鉱業、電力ガス、精密機器、情報通信が下落。一方で、空運、銀行、保険、ゴム製品が小じっかりだった。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>、ファーストリテ<9983>のほか、薬品株が冴えない展開となり、日経平均を下押す格好。

 日経平均は売り先行後もじりじりと下げ幅を広げており、押し目買いを入れづらい状況である。指数インパクトの大きいソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>、ファーストリテ<9983>が揃って下落していることから、反転も期待しづらいところであろう。後場は日銀のETF買い入れが需給面での下支えとなろうが、積極的な押し目買いの動きは期待しづらいところか。

 もっとも、節目の2万円をキープしてくるようであれば、中小型株中心ではあろうが、自律反発の動きをみせてくる可能性はありそうだ。また、銀行株が相対的に堅調に推移しており、センチメントは悪くないだろう。
(村瀬智一)


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