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日経平均は続落、下げ渋りから自律反発が意識される水準だが


 日経平均は続落。97.51円安の19246.64円(出来高概算7億9000万株)で前場の取引を終えた。7日の米国市場では利益確定の動きが優勢となり、NYダウは続落。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比10円安の19340円、円相場は1ドル113円後半と、前日同様の水準で推移するなか、売り先行で始まった。
 その後はこう着感の強い相場展開のなか、前場半ば辺りからじりじりと下げ幅を広げる展開となり、一時19198.78円と19200円を下回る場面もみられた。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは精密機器、建設、保険、その他製品が小じっかりな半面、海運、空運、鉄鋼、非鉄金属、医薬品、倉庫運輸、証券、輸送用機器が冴えない。

 日経平均は25日、75日、一目均衡表の基準線や雲上限レベルといった支持線が集中する水準での攻防をみせている。まずは同水準での下げ渋りからの自律反発に入れるかを見極めたいところであろう。日経平均、TOPIXがマイナス圏での推移となり、日銀のETF買い入れによる需給面での下支えも意識されやすいところ。
 また、週末にはメジャーSQを控えていることもあり、積極的な売買が手控えられる中で、先物主導で振らされやすい面はありそう。とはいえ、米国ではADP雇用報告が予定されており、内容次第では週末の米雇用統計を待たずに、3月利上げへの見方が確実視される。
金利動向から為替動向への影響も意識されてくるようだと、この水準から下を売り込む流れにはならないだろう。
(村瀬智一)


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