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日経平均は大幅下落、センチメント悪化、テーマ株の下値を拾う動きが出てくるか


 日経平均は大幅に下落。190.79円安の19210.93円(出来高概算12億3000万株)で前場の取引を終えている。28日のNY市場は全面安商状となり、NYダウは100ドルを超える下落となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比105円安の19325円となり、これにサヤ寄せする格好となった。米国ではトランプ次期大統領による経済政策の発表を控え、いったん利益確定の売りが広がる格好だった。その流れも引き継ぐ格好となり、トランプ物色で買われていたセクターや銘柄等への利益確定につながっている。

 セクターでは食料品を除いた32業種が下落となり、とりわけトランプ物色として買われていた鉄鋼、海運、銀行、証券、電気機器、石油石炭、金属、非鉄などの弱さが目立つ。東証1部の値下がり数は1600を超えており、全体の8割を占めている。

 市場参加者が限られているなかとはいえ、日経平均は高値もち合いを下放れる格好となっている。利益確定の売りではあるが、大納会を明日に控えての大幅下落となったため、センチメントは悪化傾向となり、年明けの動向への警戒感も強まりやすいところである。この状況のなか、押し目を拾う動きが出てくるかが注目されるところであろう。

 また1月には5日から8日まで米ラスベガスで世界最大規模の家電見本市(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー :CES 2017)が開催される。モノのインターネットとされるIoT(インターネットオブシングス)、AI(人工知能)、VR(バーチャルリアリティ:仮想現実)とAR(拡張現実)、ドローン、ロボットなどに期待感が高まりやすい。また、8日から米デトロイトで北米自動車ショーが開催される。PHV(プラグインハイブリッド)、EV(電気自動車)、安全支援機能、自動運転車などに関心が集まりそうである。
(村瀬智一)


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