
iCloudは無料だと「5GB」。写真が増えると容量不足になりやすい?
iPhoneで撮影する写真や動画が増えると、「iCloudのストレージがいっぱい」という表示が出ることがあります。iCloudは5GBまで無料で利用できますが、iCloudストレージは写真だけではなく、ファイルやバックアップなどの保存にも使用されています。
今回のケースでは、夫の「不要な写真を削除すれば無料で使い続けられる」という意見にも合理性があります。しかし、写真を選別・削除する手間がかかるほか、5GBに納めるために残しておきたい写真まで削除することを検討しなければなりません。
実際、株式会社バッファローが2024年11月に実施した調査では、日常的に写真やビデオを撮影しているiPhoneユーザー111人のうち、59.5%が「iPhoneデータの容量不足を感じた経験がある」と回答しています。また、容量不足による困りごととして「写真やビデオの削除作業が面倒」と回答した人も39.4%いました。
そこで、iCloud+へアップグレードして容量を増やすという選択肢もあります。そうすることで、容量を増やせるだけでなく、保存した写真や動画を複数のApple製デバイスからアクセスできるメリットがあります。
単に「無料で済ませるか、有料にするか」ではなく、写真整理にかかる手間と、写真や動画をクラウドに保存しておける利便性のどちらを重視するかという視点から、自分に合った方法を検討するといいでしょう。
月額「180円」から利用可能。年間ではいくらかかる?
2026年10月時点での、日本のiCloud+の料金を表1にまとめてみました。
表1
| 容量 | 月額料金 | 年間料金 |
|---|---|---|
| 50GB | 180円 | 2160円 |
| 200GB | 540円 | 6480円 |
| 2TB | 1800円 | 2万1600円 |
| 6TB | 5500円 | 6万6000円 |
| 12TB | 1万1000円 | 13万2000円 |
出典:Apple Inc.「iCloud+」を基に筆者作成
iCloud+の利用は、月額では少額に見えても、継続で利用する場合は固定費になるため、年間でいくらかかるのかも確認しておきましょう。
例えば無料の5GBから月額180円の50GBへ変更すれば、利用できる容量は大幅に増えるため、「写真を削除して5GB以内に収め続ける手間」を月額180円で減らせると考えることもできます。
もし50GBで不足した場合には200GB、さらに2TBと容量を増やすこともできるため、最初から大容量プランを選ぶのではなく、現在使用している容量を確認したうえで、必要なプランを選ぶとよいでしょう。
また、「月額180円なら安い」とだけ考えるのではなく、どれほどの期間利用する予定なのかも含めて、継続的にかかる費用を確認しておくこともポイントです。
容量を増やすだけではない。バックアップや家族共有にもメリット
iCloud+は単なる「写真置き場」ではなく、写真やファイルの保存に加えて、端末のバックアップやデバイス間のデータ同期にも利用できます。
「iCloud写真」では、高解像度の写真やビデオをiCloudに保存できるため、写真を頻繁に撮影する方は、古い写真を削除して新しい写真の保存場所をつくる手間を減らしやすくなります。
また、iCloud+は最大5人の家族と容量を共有できます。例えば、夫婦や家族それぞれが写真・動画を多く保存する場合、200GB・2TBなどを家族で共有する使い方も可能です。
さらに、有料プランには「メールを非公開」など、ストレージ以外の機能も含まれているため、写真容量だけでなく、付帯機能を利用するかどうかも、iCloud+に課金するか判断する材料になるでしょう。
ただし、クラウド容量を増やしても、写真そのものが自動的に整理されるわけではありません。不要な写真・動画が増え続ければ、将来的にさらに大容量のプランに変更することが必要になる可能性があるため、その点には注意しておきましょう。
「写真を整理する」か「毎月課金する」かは、手間と保存したい量で判断
写真や動画がそれほど多くなく、不要なスクリーンショットや重複写真などを整理すれば無料の5GBで足りる人であれば、必ずしも有料プランに変更する必要はありません。
家族写真や旅行動画などの消したくないデータが多い場合は、毎回整理して容量を確保すること自体が負担になりやすいため、月額料金を支払って容量を増やす選択にもメリットがあります。
特に50GBであれば、月額180円で年間2160円のため、この金額を「容量そのもの」だけでなく、写真を整理する時間や手間を減らすための費用として考えることもできます。
また、家族で利用する場合には、200GBなどを共有する方法もあります。それぞれが個別に容量を追加する前に、ファミリー共有を利用する方法を検討してみるのもよいでしょう。
「無料で使えるのに課金するのはもったいない」と一律で考えるのではなく、保存したい写真や動画の量、整理にかかる手間、バックアップや家族間での共有の必要性、年間コストなどを考慮して、自分に合った容量を選ぶことをおすすめします。
まとめ
写真や動画を整理して無料の5GBで容量を確保できる場合は、必ずしも「クラウド容量」を追加購入する必要はないといえそうです。写真や動画の整理だけでは容量が足りない場合や、整理する手間を負担に感じる場合は、「クラウド容量」の追加購入をすることにもメリットがあります。
いずれの選択をするにしても、保存したい量や整理にかかる手間、バックアップや家族共有の必要性、年間コストなどを踏まえ、自分に合った方法を選びましょう。
出典
株式会社バッファロー 【意外と多い「バックアップ難民」】iPhoneユーザーの約6割が、「容量不足」の経験あり!一方で3割以上が「バックアップをしていない」
Apple Inc. iCloud+
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
