
チョコレートの価格はここ数年で約2倍に上昇
チョコレートの価格は、2022年頃から上昇傾向が続いています。
総務省統計局の「小売物価統計調査」によると、東京都区部におけるチョコレート100グラム当たりの小売価格は、2020年1月の203円から2024年12月には323円となりました。約5年間で120円、割合にすると約59%の上昇です。
その後も値上がりは続き、2025年7月には402円を記録しています。2020年1月と比較すると約98%の上昇となり、価格は約2倍に達したことになります。
このように、チョコレートの価格は一度に大きく上昇したわけではなく、数年間にわたる値上げが積み重なったことで、以前より大幅に高くなっています。
チョコレートが値上がりしている主な理由
チョコレートの価格が上昇している大きな理由は、原材料であるカカオ豆の価格高騰です。
カカオ豆は主に西アフリカなどで生産されていますが、主要産地では天候不順や病害などによって生産量が減少し、供給が不安定になっています。特に2023年から2024年にかけては、こうした不作の影響でカカオ豆の国際価格が大幅に上昇しました。
また、原材料以外の費用も値上がりに影響しています。チョコレートの製造には電気や燃料が必要なほか、商品を包む包装資材や、店舗まで運ぶための輸送費、人件費などもかかります。これらの費用が上昇することで、製造や販売にかかる負担も増えているのです。
さらに、日本はカカオ豆の多くを海外から輸入しているため、円安も価格上昇の要因の一つです。円安になると、同じ量の原材料を購入する場合でも、より多くの円が必要になります。
このように、チョコレートの値上がりには、カカオ豆の供給不足だけでなく、製造費用の増加や為替相場の変動など、複数の要因が関係しています。
チョコレートは内容量が減っている場合もあるため注意
チョコレートを購入する際は、販売価格だけでなく内容量にも注目することが大切です。近年は、商品の販売価格を引き上げるだけでなく、内容量を減らすことで製造費用の上昇に対応するケースもあります。
こうした内容量の減少による実質値上げは「シュリンクフレーション」と呼ばれ、販売価格が変わらなくても、同じ量を購入するための負担が増えることを意味します。
例えば、100円で50グラム入っていた商品が、同じ価格のまま40グラムに減った場合を考えてみましょう。変更前は100グラム当たり200円でしたが、変更後は250円となり、実質的に25%の値上がりです。
そのため、チョコレートを購入する際は、100グラム当たりの価格を比較するとよいでしょう。特に大容量の商品が必ずしも割安とはかぎらないため、価格だけでなく内容量も確認することが大切です。こうした比較を習慣にすれば、よりお得な商品を選びやすくなります。
チョコレートの値上がりに備えて購入方法を工夫しよう
チョコレートの価格は、2020年から2025年にかけて大幅に上昇しました。今後、カカオ豆の生産量が回復すれば、原材料価格が落ち着く可能性はありますが、輸送費や人件費なども販売価格に影響するため、すぐに以前の価格へ戻るとはかぎりません。
そのため、家計への負担を抑えるには、スーパーの特売や店舗ごとの価格差を活用することが大切です。また、購入時に100グラム当たりの価格を確認すると、容量の異なる商品も比較しやすくなります。
チョコレートは身近な食品だからこそ、値上がりによる家計への影響も無視できません。今後も価格の動向に目を向けながら、無理のない範囲で購入方法を工夫していきましょう。
出典
総務省統計局 小売物価統計調査(動向編) 月次
国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター 1165. カカオ・コーヒー価格の高騰
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
