
戸建てや3~4階建ての共同住宅などの住宅系をメインとして、意匠設計と構造設計の両軸でサービス提供する建築設計事務所「コモハウス一級建築士事務所」(運営:コモハウス合同会社、代表社員:向谷地 佑、本社:神奈川県横浜市中区)は、2026年9月より、管理職の業務を棚卸しした結果をもとに、案件の状況の確認や担当者への声掛けなどを担う「管理職AI」(以下、AI)を導入し、マネージャー(人)は「判断」と「最終的な責任」に特化する運用を開始したことをお知らせいたします。
■背景
コモハウス一級建築士事務所の意匠設計事業では、案件ごとに進行を担うプロジェクトディレクター(以下、PD)が、工程管理にあたっています。PDは複数の案件を同時に抱えることが多く、工程の予定、審査機関(建物を建てる前に、法律に合っているかを確認する機関)からの指摘、クライアントとの連絡などを見渡しながら進める必要があります。
PDが担当案件の工程管理を行っていても、記録の漏れが生じたり、アクシデントによる遅れやクレームの芽が出たりすることがあります。こうした状況に備え、コモハウス一級建築士事務所は横断的に管理職のポジションを置き、マネージャー(人)が網羅的に確認してきました。しかし、案件数が増えると一人では見切れません。
代表社員の向谷地 佑は、管理職についてこれまでの経緯を次のように話しています。
「これまで何度か管理職を置いたもののなかなかうまくいかず、やってほしいことや責任範囲の定義が難しかった。また、管理業務だけに専任させるのもコストがかかり、費用対効果が良くなかった。」
なお本稿では、管理職の役割を担う人を「マネージャー(人)」と表記します。
■管理職の業務の棚卸しとその結果
コモハウス一級建築士事務所は2026年9月、管理職の業務を14項目に分け、項目ごとに「AIが担える部分」と「人にしかできない部分」を仕分けました。14項目には、工程の遅れの発見、止まっている案件の発見、やり取りの点検、担当者への確認・催促、担当者の進み具合の評価、担当者からの相談への対応、報酬や配置の決定などが含まれます。
仕分けの結果、14項目のうち7項目は、人が担う部分が「なし」と整理されました。工程の遅れの発見、止まっている案件の発見、やり取りの点検、担当者への確認・催促などで、毎日決まった時間に記録とチャットを照らし合わせれば実行できる定期確認にあたります。
あわせて、申請図書の品質チェックとプランの相談は担当のPDの業務とし、報酬・配置・担当替えなど人を育てる業務は本部(会社全体の運営を担う部門)の業務として、管理職の業務から切り離しました。
■取り組みの概要
- 名称:管理職AI(管理職の業務のうち、定期確認や担当者への声掛けなどを担うAI)
- 開始時期:2026年9月(平日の毎朝10時に実行。土日祝日は実行しない)
- 対象:意匠設計事業で進行中の案件と、その担当者(PD)。2026年10月時点で12案件
- 内容:下の「導入した運用」のとおり
- 料金・条件:コモハウス一級建築士事務所の社内の運用であり、現時点で外部への提供は行っていません。
■導入した運用
AIは、状況サマリーをまとめたり、担当者へ声掛けをしたりと、サポート役として進行管理を支え、納期の遅れを未然に防ぐことを目的とした仕組みです。情報の整理だけでなく、実際の声掛けなどの動きまでAIが担います。これによりマネージャー(人)は、問題が発生している箇所のフォローや個別対応、直接のアドバイスなど、「判断」と「最終的な責任」を伴う業務に特化し、クライアントへの価値提供に集中します。
1. 毎朝の定期確認:平日の毎朝10時に、AIが各案件の進行の記録(工程ごとの予定と実績、チェックリストの完了状況)と、案件ごとのチャットを読み、食い違いや、実害になり得る未対応がないかを確かめます。AIは読むだけで、記録の書き換えは行いません。
2. 担当者への声掛け:記録では確かめられない事項や止まっている件について、AIが担当者へチャットで声を掛けます。返事は専用の回答画面で受け、記録として残します。同じ件の再度の声掛けは最大2回までとし、その先はマネージャー(人)が判断します。
3. 審査機関からの指摘の案内:審査機関から指摘が届いたときは、届いた件数と、調べるための機能を担当者に案内します。指摘の中身には答えず、判断は担当者とマネージャー(人)が行います。
4. 納品予定日の通知:確認申請(建物を建てる前に、法律に合っているかを審査機関に確認してもらう手続き)の受付や、確認済証(建築確認が下りたことを示す書類)の取得といった納品予定日について、1週間前・3日前・前日の事前通知と、期日を過ぎた場合の確認を行います。
5. 案件の状況の自動集約:案件ごとのチャットや審査機関からの連絡をAIが読み取って要約し、案件の状況として管理画面に表示します。担当者に状況を聞き取らなくても、案件の状況を確認できます。この導入により、担当者に毎日書いてもらっていた日報(日々変わる案件の状況を常に最新にしておくための報告)は不要となり、日報の制度そのものを廃止し、日報の作成を完全にゼロにしました。たとえば、担当者が休みの日にクライアントへの説明が必要になった場合でも、ほかのメンバーやマネージャー(人)は、担当者に急ぎ連絡して緊急のヒアリングをすることなく、集約された情報から状況の事実を把握し、対応できます。
■人が担う部分
担当者が自分では解決できない相談は、マネージャー(人)に上がります(エスカレーション)。マネージャー(人)が担うのは、「判断」と「最終的な責任」です。判断は担当者からの相談への回答、最終的な責任は建築士の資格者として名義を出して行う申請にあたります。
判断には、AIの声掛けが適切かを確認することも含まれます。AIが出すものをすべて正しいとして任せきりにはせず、通知などがあれば内容を確認し、おかしな点があれば、マネージャー(人)自ら担当者へ声を掛けます。
AIが作業ベースの業務を担うことで、マネージャー(人)はクライアントへの価値提供につながる判断と責任に集中できます。案件の実務は引き続き、PDなどが担っています。マネージャー(人)の役割は残ります。
■代表コメント
代表社員の向谷地 佑は、管理職の業務の棚卸しについて次のように話しています。
「改めて管理職の業務とは一体何なのかを棚卸ししてみました。その結果、業務のほとんどは定期的な確認の実行であり、いわゆる作業だったため、それならAIに切り離していけると判断しました。もちろんこれはすべての職種での管理職に当てはまるわけではありませんが、少なくとも今、弊社で求めている管理職の業務に当てはめたらそうだったので、切り離せるもの(作業ベースのもの)はすべてAIに配分をして、人としての管理職には『判断』と『最終的な責任』に特化させていく、という考え方に至りました。」
また、担当者へのヒアリングについて、次のように話しています。
「案件担当者への細かいヒアリングは、される側もする側もそれなりの時間を使って確認した上で回答しなければならず、負担になっています。ただ、情報は本来チームチャットやメールなどのやり取りの中にあって、それを管理職が把握していないためにやり取りの往復が発生してしまっているという事実を踏まえ、ここも情報を取得できる仕組みにしました。こうした面倒な手間や作業もAIに切り離すことで、担当者およびマネージャーの負担を大きく減らすことにつながっているかなと思います。」
■取材のお願い
代表インタビューのほか、管理職の業務の棚卸し表(個人名・案件名・単価を伏せたもの)、声掛けの文面の実例(同)をご用意できます。取材をご希望のメディア関係者様は、下記お問い合わせ先までご連絡ください。
■コモハウス合同会社について
「意匠と構造の両面から、安心で持続可能な住環境の提供」を理念に、現在は住宅事業者様向けに意匠・構造両面での建築専門サービスを提供しています。
社名:コモハウス合同会社(コモハウス一級建築士事務所)
代表社員:向谷地 佑
設立:2019年12月5日
所在地:〒231-0021 神奈川県横浜市中区日本大通33番地 神奈川県住宅供給公社ビル2階
事業内容:意匠代願・許認可事業、構造設計事業、漫画LPや、企画、販促用の漫画・冊子の制作、仕組化・DX導入支援事業
電話:045-274-8690
URL:https://comohouse.co.jp/
【画像 https://www.dreamnews.jp/press/366577/images/bodyimage1】
配信元企業:コモハウス合同会社
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