ソフォス、AIセキュリティレポートを公開。AIによってサイバー攻撃のタイムラインが短縮され、管理されていないAIアイデンティティが新たな標的になっていることが明らかに
- 2026年09月01日 12:00:00
- マネー
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<<報道資料>>
ソフォス株式会社
ソフォス、AIセキュリティレポートを公開。AIによってサイバー攻撃のタイムラインが短縮され、管理されていないAIアイデンティティが新たな標的になっていることが明らかに
~攻撃者が試行錯誤の段階を脱し、AIを実際の攻撃活動で本格的に活用し始めていることを明らかにしている「AIセキュリティレポート2026年版」~
サイバーセキュリティのグローバルリーダーであるSophos(日本法人:ソフォス株式会社 東京都港区 代表取締役社長 足立 達矢)は本日、「AIセキュリティレポート2026年版」(https://www.sophos.com/ja-jp/content/sophos-ai-security-2026-report)を公開しました。このレポートでは、攻撃における人工知能(AI)の実運用が始まっており、これまで数週間を要していた攻撃ワークフローを数日単位へと大幅に短縮していることを伝えています。このレポートでは、現時点でAIがサイバー犯罪にもたらしている最も大きな影響は攻撃の加速であり、現段階では新たな攻撃手法を生み出すことよりも、アイデンティティを主要な初期アクセスの手法(IAV)として悪用する攻撃が増加していることを指摘しています。
ソフォスの最高技術責任者であるJohn Petersonは、次のように述べています。「攻撃者は依然として初期アクセスを確保し、ネットワーク内でラテラルムーブメントを行い、防御側が監視可能な通信経路を利用してデータを流出させています。変わったのは、攻撃のスピードです。ソフォスは今回初めて、攻撃活動を大幅に効率化するためにAIが積極的に利用されていることを確認しました。使用されているツールや手法は従来から知られているものですが、開発、テスト、改良のサイクルは飛躍的に高速化しています。これこそが、セキュリティチームが備えるべきAIの脅威です。攻撃サイクルはより高速になり、防御側が対応できる時間はさらに短縮しています。そのため、防御担当者には、被害が発生する前に攻撃を検知して封じ込めることがこれまで以上に求められています」
ソフォスAIセキュリティレポート2026年版の主な調査結果
● AIによって攻撃のタイムラインが短縮され、攻撃者はこれまで以上に短期間で攻撃を実行できるようになっています。
● エンタープライズAIのアイデンティティ、OAuthトークン、AIエージェント、API、開発ツールが、価値の高い標的となっています。
● AIを利用したソーシャルエンジニアリングやディープフェイクは、すでに実際の攻撃で利用されるツールとなっています。
● サイバー攻撃者は、AIを地下市場、攻撃者のリクルート活動、プロンプトエンジニアリング、ジェイルブレイク、マルウェア開発ワークフロー、犯罪サービスへと組み込み始めています。
● AI開発インフラおよびサプライチェーンが、新たな標的となっています。
攻撃者の手に渡ったAI
このレポートで最も重要な発見の一つとして、ソフォスはSTAC6994として追跡しているキャンペーンを明らかにしました。この攻撃グループは、攻撃にAIを積極的に利用しており、AIが攻撃で実際に活用されていることを裏付ける、最初の実証例の一つとなっています。
このサイバー攻撃者は、顧客のネットワーク内でソフトウェア開発環境を構築および運用し、ソフォス、CrowdStrike、Microsoft Defenderなどのエンドポイントエージェントに対する攻撃手法の作成やテストに、約12個のAIエージェントを利用していました。この攻撃者は、約80個のモジュールと70種類を超える回避手法を作成し、人間が数週間かけて行うであろう作業を数日で完了させていました。これにより、攻撃手法が実戦投入可能な状態に到達するまでの期間を大幅に短縮していました。
このインテリジェンス収集の取り組みにより、ソフォスはこの脅威に先手を打ち、攻撃が実環境で展開される前に阻止することができました。
AIアイデンティティが新たなアタックサーフェスに
このレポートでは、企業におけるAI導入が、新たな攻撃リスクを生み出す最も急速に拡大している要因であることを指摘しています。コーディングエージェント、AIアシスタント、オープンウェイトモデルがコアシステムへの特権アクセスを取得するようになる中、攻撃者は、これらのシステムを取り巻く信頼関係、認証情報、アクセス権限を標的にしています。その結果、AIアイデンティティ、AIエージェント、OAuth接続、APIキーは、ますます価値の高いアタックサーフェス(攻撃対象領域)となっていますが、ガバナンスの整備はその進展に追いついていません。
攻撃者は、OAuthトークン、AIサービスの認証情報、開発者ツール、外部に露出したAIインフラを侵害することで、企業ネットワークへ侵入する新たな経路を作り出しています。これは、AIが現在、単なるモデルのセキュリティ問題ではなく、アイデンティティ管理、ガバナンス、サプライチェーンの問題へと広がっていることを示しています。
この傾向は、ソフォスが最近公開した「ランサムウェアの現状レポート2026年版」(https://www.sophos.com/ja-jp/blog/sophos-state-of-ransomware-2026)にも表れています。同レポートでは、3年以上にわたる調査期間で初めて、アイデンティティが主要な初期アクセスの方法(IAV)になったことが示されています。
AIを利用したソーシャルエンジニアリングとディープフェイクが実用段階へ
AIを利用したソーシャルエンジニアリングやディープフェイクにより、より大規模な詐欺を展開できるようになり、多言語環境でも説得力が高まり、さらに低コストで作成できるようになっています。
このレポートでは、AIをテーマにした投資詐欺の事例も取り上げています。この事例では、英国在住の被害者が、数か月にわたるAI関連の講習や巧妙に仕組まれたメッセージのやり取りを通じて、AIを利用した偽の投資プラットフォームへ誘導されました。最終的に、この被害者は数十万ポンド相当の損失を受けました。
また、AI開発インフラそのものも直接的な標的となっており、侵害された開発者ツールの悪用や、認証情報窃取マルウェアを利用した攻撃が確認されています。さらに、モデルウェイト、訓練データの出所管理、MCPサーバー、推論インフラを取り巻くサプライチェーンリスクも、ますます顕在化しています。
先述のPetersonは次のように述べています。「このレポートは、AIセキュリティがもはやモデルの動作や、将来起こり得る不確実なリスクだけの問題ではないことを明確に示しています。AIは現在、犯罪者のワークフローやソーシャルエンジニアリングに積極的に組み込まれているだけでなく、正規の組織におけるエンタープライズソフトウェア開発やアイデンティティシステムにも導入されています。つまり、この脅威は将来の話ではなく、すでに現在進行形で存在する脅威です。最先端のAIモデルが進化を続ける中、今後数か月におけるセキュリティ対策の成否を左右するのは、組織がどれだけ迅速にAI利用を統制し、AIを取り巻くアイデンティティや接続を保護し、新たな能力を急速に取り入れる攻撃者に対応できるかという点です」
このレポートは、Sophos X-OpsによるMDRの対応事例、SophosLabsによる分析、Sophos Counter Threat Unit(CTU)の脅威インテリジェンス、ソフォスのAI研究、さらに世界中の62万5,000社を超える顧客環境におけるエンドポイントおよびネットワークの観測結果に基づいています。
ソフォスのAIセキュリティレポート2026年版の全文はこちら(https://www.sophos.com/ja-jp/content/sophos-ai-security-2026-report )からダウンロードしてください。
ソフォスについて
サイバーセキュリティソリューションのグローバルリーダーであるソフォスは、最も包括的で、業界初となるAIネイティブのサイバーセキュリティ防御システム「Sophos Fusion」を通じて、世界中の62万5,000社以上の組織を保護しています。ソフォスの防御システムでは、すべての制御ポイントが単一の統合アーキテクチャとして連携して動作します。ソフォスは、エージェント型AIと人間の高度な専門知識を組み合わせることで、脅威が業務に深刻な影響を及ぼす前に、検知・調査し、無害化します。また、マネージドサービスプロバイダー(MSP)、販売代理店、テクノロジーパートナーから構成されるグローバルなエコシステムと連携し、あらゆる脅威や防御環境から得られるインテリジェンスを継続的に集約することで、あらゆる顧客がより強固な防御を実現できるように支援しています。ソフォスは、イギリス・オックスフォードに本社を置いています。詳細については、www.sophos.com(日本語サイト:https://www.sophos.com/ja-jp )をご覧ください。
以上
配信元企業:ソフォス株式会社
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