AI検索の推薦順位は「毎回」も「3ヶ月」も揺れる ― 10業種100クエリ・15,000試行で検証
- 2026年07月08日 15:30:00
- マネー
- Dream News
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ChatGPT・Gemini・Claude・Perplexity 等の AI 検索エンジンでの引用・参照を意識した記事制作、LLMO・SEO対策を手がける株式会社はちのす制作(本社:東京都品川区、代表取締役:小林和司、以下「はちのす制作」)は、2026年7月、AI検索における推薦順位の変動性と、その3ヶ月間の経時変化に関する実態調査を実施しました。
本調査では、ChatGPT、Gemini、GoogleのAIモードの3プラットフォームに対し、10業種・100クエリを各50回ずつ、合計15,000回の反復試行を実施しました。その結果、同じ質問を繰り返しても最も多く1位に推薦される「筆頭ブランド」が実際に1位で出る割合は平均77.7%にとどまり、4~5回に1回は別の企業・商品が1位として推薦されることが分かりました。さらに、同一の23クエリを2026年4月にも計測しており、両時点を比較したところ、AIが1位に推薦する筆頭ブランドはクエリ×プラットフォームの約54%で3ヶ月のうちに別ブランドへ入れ替わっていたことが明らかになりました。
【調査の背景】
2025年以降、ChatGPT・Gemini・GoogleのAIモードなどの生成AIによる検索回答は、従来のSEOとは別軸のブランド可視性チャネルとして急速に台頭しています。企業からも「AI検索で自社を1位にできますか」という問い合わせが増加していますが、次の疑問が未解決のまま残っていました。
・「AI検索で1位を獲得した」という報告は、もう一度聞いても同じ結果なのか
・一度上位を獲得したブランドは、時間が経っても上位に残り続けるのか
・プラットフォームによって挙動は異なるのか
はちのす制作は2026年4月に、5業種・23クエリ・3,450試行の反復調査を実施し、同じ質問でも推薦順位が大きく揺れることを確認しました(調査結果は、2026年5月に配信したプレスリリース「AI検索で推薦される『1位』は、同じ質問を繰り返しても一致率が66.9%にとどまる」で公表)。本調査は、これを10業種・100クエリ・15,000試行へ拡大するとともに、4月と同一のクエリを再計測することで「AIの推薦は時間の経過でどれだけ入れ替わるのか」という経時変化を新たに定量化するものです。
【調査概要】
<基本情報>
調査実施主体: 株式会社はちのす制作
調査時点: 2026年7月(比較対象として2026年4月の同一23クエリを併用)
調査対象: ChatGPT / Gemini / GoogleのAIモード の推薦結果
対象業種: 健康・医療 / 士業・金融 / SaaS・ビジネスツール / EC・消費財 / 生活サービス / 不動産・住宅 / 人材・転職 / 旅行・レジャー / 製造業 / マーケティング・広告 の10業種
<調査手法>
調査規模: 10業種・100クエリ・各50回試行・3プラットフォーム = 合計15,000試行
質問形式: 各クエリの本文の末尾に「を優先順位をつけて1位から5位まで選んでください。それぞれ選んだ理由も教えてください。」という共通の指示文を付与し、3プラットフォームすべてに一字一句同じ文を50回ずつ投入
取得方法: 各プラットフォームの回答を、AI検索の応答取得に対応したデータ取得サービス(DataForSEO/BrightData。両社は本調査の実施主体ではありません)経由で自動取得し、回答内で推薦された企業・商品を紹介順(AIが付けた順位)に抽出。Web画面の表示そのものを再現するものではありません
クエリ設計: 各業種で全国規模のブランド・サービスが想定回答となるクエリを選定。粒度が混在するもの・市場が地域分散するもの・型番世代の同定が困難なものは事前に除外
集計方法: 各クエリ×プラットフォームごとに最頻1位ブランド(筆頭ブランド)を特定し、そのブランドの各順位帯への出現率を算出。全体数値は100クエリ×3プラットフォーム=300セルの単純平均。表記ゆれは統一基準で名寄せ
データ品質: 15,000試行すべて取得成功(エラー0)。ブランド表記の分割・名寄せを社内で別担当が確認したうえで、全指標を社内の別実装で再計算して突合
データ公開範囲: 個別の回答ログ・ブランド別明細・全クエリ一覧は、第三者の商標/商品名および調査設計上の理由により非公開としています。
<指標の定義>
筆頭ブランド:各クエリ×プラットフォームで、50回の試行のうち最も多く1位に出現したブランド
筆頭が1位になる率:筆頭ブランドが、50回の試行のうち実際に1位に登場した割合
筆頭がトップ3に入る率:筆頭ブランドが、50回のうち1~3位のいずれかに登場した割合。「AIが毎回何かをトップ3に出す率」ではなく、あくまで筆頭ブランドがトップ3に踏みとどまる率を指します
完全残存率:4月にトップ3常連だった3ブランドが、7月も全員トップ3に残っていた割合
※ 本調査では、小数点第2位を四捨五入しています。数字の合計が100%にならない場合があります。
※ 本調査はAI回答におけるブランド・商品名の出現順位を分析したものであり、特定の医薬品・サプリメント・医療サービス等の有効性・安全性・利用を推奨するものではありません。
【調査結果トピックス】
Topic 1:同じ質問をしたとき、1位に推薦される企業は毎回同じか
結果:3プラットフォーム平均で「筆頭が1位になる率」は 77.7%。同じ質問を繰り返しても、4~5回に1回は異なる企業が「1位」として推薦される結果となりました。
「AI検索で1位を獲得した」という一度きりの報告は、別の試行では異なる企業に入れ替わっている可能性があることを示しています。
Topic 2:筆頭ブランドは、1位を外してもトップ3圏内に残り続けるか
結果:筆頭ブランドがトップ3以内(1~3位のいずれか)に踏みとどまった割合は平均90.8%でした。1位の座は試行ごとに入れ替わっても、その筆頭ブランドがトップ3圏内から退場しにくい傾向が確認され、「筆頭が1位になる率」との差(上乗せ幅)は平均+13.1ptとなりました。トップ5まで広げると92.9%まで上昇しますが、トップ3との差は小さく、本調査の範囲では、トップ3までの観測で主要な傾向を把握しやすいと考えられます。
Topic 3:AIの推薦は、3ヶ月でどれだけ入れ替わるか(本調査の中核)
2026年4月と同一の23クエリを7月に再計測し、抽出・名寄せの条件を揃えて比較しました。まず全体の平均水準を見ると、大きな変化はありませんでした。
全体の「筆頭が1位になる率」は66.4%→69.4%とほぼ横ばいでした(4月に配信した公表値66.9%とも整合します)。ところが、この安定した平均値の裏で、1位に立つ具体的なブランドは大きく入れ替わっていました。
結果:AIが1位に推薦する筆頭ブランドは、クエリ×プラットフォームの約54%(=同一だったのは46.4%)で、3ヶ月のうちに別ブランドへ入れ替わっていました。つまり「平均値は安定していても、1位に立つ中身のブランドは流動している」という構造です。特にChatGPTは1位の再現性が55.7%→68.0%と大きく改善しており、プラットフォームの挙動そのものが3ヶ月で変化していました。
一方で、旧上位ブランドが完全に消えるわけではなく、トップ3の顔ぶれの中で順位や常連度が流動している構造がうかがえます。
登場頻度が高いブランドほど残りやすい(1番手は8割維持)ものの、3番手は6割まで低下し、4月のトップ3の顔ぶれがそっくり残っていたのは44.9%と、半分以下のケースにとどまりました。トップ3に登場したブランド集合の一致度(Jaccard係数)も平均0.51で、両時点で重なる顔ぶれは半分程度にとどまりました。「一度AI検索で上位を獲得すれば安泰」とは言いにくく、継続的な計測が有用であることを示す結果です。
Topic 4:業種による安定度の傾向
推薦の安定度は業種によって大きく異なりました。候補ブランドが比較的絞られやすいクエリ(製造業・旅行など)では安定度が高く、選択肢が多く判断軸に幅のある健康・医療では最も不安定でした。
AIの回答内では、どの業種でも上位3ブランドに推薦枠の8割前後が集中する構造(全体のCR3は82.8%)である一方、その中での順位の揺れやすさは業種特性に強く依存することが分かりました。
Topic 5:プラットフォームごとの「回答姿勢」の違い
・Gemini:市販薬・サプリ・退職代行など、健康や生活の重要判断(YMYL)に関わる話題では、約3%の試行で「話題を変えましょう」と回答自体を控える傾向が見られました。ChatGPT・GoogleのAIモードではこの傾向はほとんど見られませんでした。
・ChatGPT:2026年4月時点では「業種は何ですか」と質問を返し、具体的なブランドを挙げないケースが目立ちましたが、7月は直接推薦する挙動へ変化していました(共通23クエリでの「筆頭が1位になる率」は4月55.9%→7月67.9%)。AIの振る舞い自体が3ヶ月で変化した一例です。
・GoogleのAIモード:単発では最も直接的に答え安定度も高い一方、3ヶ月でのトップ3完全残存率は最も低く、顔ぶれの入れ替わりが最も大きいプラットフォームでした。
【先行研究との比較】
海外では、同一のプロンプトを反復してAIの回答の変動を測る調査が先行しています。本調査は、それらと方向性が一致する結果を日本語圏で確認したものです。
SparkToro × Gumshoe.ai(2026年1月/英語圏/2,961試行) ― 同一のブランドリストが完全一致する確率は1%未満
Conductor(2026年6月/英語圏/14,000試行・同一質問を50回反復) ― 購入検討系のクエリで推薦の重複が最も低下
Unusual.ai(2026年5月/arXiv:2605.27440) ― 同一プロンプト反復での回答の一致度(Jaccard)は0.50~0.61
これらはいずれも英語圏を中心とした研究です。
当社が2026年7月時点で確認した公開情報の範囲では、日本語クエリを対象に、同一の質問を50回ずつ反復してAI推薦順位の揺れを定量検証した公開調査は確認できませんでした。
海外で確認された「AIの推薦は反復すると揺れる」という現象を、日本語圏の10業種・15,000試行で改めて確認するとともに、本調査では新たに「3ヶ月間での推薦の入れ替わり」を定量化しました。
【考察:AI検索におけるブランド可視性の観測方法】
1. AI検索の「順位」は、その場のスナップショットでは捉えきれない
大規模言語モデルは同じ入力に対しても毎回異なる出力を生成し、さらにモデルの更新によって時間の経過でも推薦が変わります。1回・1時点の「何位だった」という報告は、再現性の面でも経時性の面でも限界があります。
2. 「筆頭ブランドがトップ3に入る率」は、観測のぶれを抑えた指標として機能
1位そのものは試行ごとに入れ替わりますが(筆頭が1位になる率77.7%)、その筆頭ブランドがトップ3圏内に踏みとどまる率は90.8%と安定しており、同じブランドを追い続ける定点観測に適した指標となります。
3. 3ヶ月で過半が入れ替わる以上、継続的な定点計測の有用性が高い
4月から7月で1位ブランドの約54%が入れ替わったことは、仮に一時点で上位に表示されても、時間の経過で順位が流動しうることを示しています。AI検索時代のブランド可視性は、四半期に一度ではなく、より高い頻度での継続計測を検討する価値があると考えられます。
【引用・転載時のクレジット表記について】
本リリースの引用・転載は、必ずクレジットを明記していただきますようお願い申し上げます。
<例>「AI検索での引用・参照を意識した記事制作やLLMO・SEO対策を手がける株式会社はちのす制作(https://hachinosu-seisaku.co.jp/)が実施した調査結果によると……」
【運営サービス】
・LLMO Branding 記事制作サービス:https://hachinosu-seisaku.co.jp/service/llmo-branding-kijiseisaku/
・【営業資料の受注率を上げる専門】アンケート調査代行サービス:https://hachinosu-seisaku.co.jp/sales-survey/
・アンケート調査×ホワイトペーパー制作サービス:https://hachinosu-seisaku.co.jp/surveys-white-paper/
・プレスリリース運用支援サービス:https://hachinosu-seisaku.co.jp/press-release/
・被リンク獲得代行サービス:https://hachinosu-seisaku.co.jp/hirinku-kakutoku-daikou/
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・公式YouTubeチャンネル「はちのすマーケティングラボ」:https://www.youtube.com/@hachinosu-seisakuCH
・はちのす制作公式TikTok:「BtoB一次情報」:https://www.tiktok.com/@hachinosu_ch
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会社名:株式会社はちのす制作
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設立:2023年8月
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