
【北京、ベルリン、ブエノスアイレス、フォートコリンズ、香港、ロンドン、ニューデリー、ソウル、台北、東京 - 2025年7月23日】
主なポイント
・プロセッサは依然として全体的に最も重視されているものの、インドでは2万ルピー未満(2025年7月時点の為替レート 1インドルピー ≒ 1.8円で換算すると、約36,000円)の価格帯において、バッテリー駆動時間が最重要の要素として浮上しました。
・本調査は、インドのティア1都市およびそれ以上の都市に住む1,000人以上のスマートフォンユーザーを対象としており、全員がスマートフォン購入の主要な意思決定者です。
・カウンターポイント社の最新データによると、インドのスマートフォンの平均バッテリー容量は5,212mAhです。
市場動向
新しいスマートフォンを購入する際、ユーザーは自分が何を求めているかをよく理解しています。カウンターポイントリサーチが実施した消費者調査によると、プロセッサ(SoCまたはチップセット)は全体として依然として最も重視される要素である一方、インドの2万ルピー未満(2025年7月時点の為替レート 1インドルピー ≒ 1.8円で換算すると、約36,000円)の価格帯においては、バッテリー駆動時間が最も重要な選択基準として浮上しました。特に予算に制約のある購入者にとっては、一日を通して安定してインターネットに接続できることが、他のあらゆる要素よりも優先される傾向が見られました。
今日のスマートフォン選択に影響を与える要因をより深く理解するために、カウンターポイントリサーチはインド国内で複数のブランドと価格帯を対象に消費者調査を実施しました。本調査は、ティア1都市およびそれ以上の都市に居住する1,000人以上のスマートフォンユーザーを対象としており、全員が家庭内または自身のスマートフォン購入において主要な意思決定者となっています。調査対象者の属性は、性別、収入水準、職業など、多岐にわたります。
調査結果によると、「プロセッサ性能」「バッテリー駆動時間」「ストレージ容量」が、購入時に特に重視される上位3つの要素として明確に示されました。特に、2万ルピー未満(2025年7月時点の為替レート 1インドルピー ≒ 1.8円で換算すると、約36,000円)の価格帯においてスマートフォンを購入予定のユーザーのうち、15%が「バッテリー駆動時間」を最優先の判断基準として挙げています。
スマートフォンは、もはや通話やメッセージといった基本的なコミュニケーション機能にとどまらず、エンターテイメント、リモートワーク、デジタル決済、スケジュール管理など、日常生活のあらゆる側面を支える存在へと進化しています。特に低価格帯のスマートフォンユーザーにとって、スマートフォンはインターネットやさまざまなデジタルサービスへの主要なアクセス手段であり、日常生活において欠かすことのできない“ライフライン”となっています。
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そのため、ユーザーにとって適切なデバイスを選ぶことは、きわめて重要な決断となります。多くの人々にとって、スマートフォンは長期的な投資対象であり、「パフォーマンス」「バッテリー寿命」「耐久性」「使いやすさ」の4点がバランス良く融合していることが、理想的な選択肢となります。
カウンターポイントリサーチが発表した、2025年1月から5月期におけるインドのスマートフォン出荷トラッカーによると、同国で販売されているスマートフォンの平均バッテリー容量は5,212mAhに達しています。スマートフォンへの依存度が高まるにつれて、ユーザーが求める性能や利便性への期待も比例して大きくなっています。ユーザーは、ソーシャルメディアの利用、写真撮影、動画ストリーミング、メモ作成、交通手段の予約、食料品の注文、さらにはAIを活用したタスク管理など、日常のあらゆる場面でスマートフォンを積極的に活用しています。これらすべての体験をスムーズに支えるためには、安定したパフォーマンスと長時間使用可能なバッテリー寿命が不可欠です。
さらに詳細なインタビューを通じて、バッテリー容量が大きくなるほど、端末本体が重く・厚くなる傾向について、ユーザーの理解が進んでいることも明らかになりました。ユーザーは「バッテリーの持ち時間」と同様に、「持ち運びやすさ」「手に馴染む形状」といった要素も重視しています。これは、スマートフォンブランド各社にとって、デザイン性や快適な操作性を損なうことなく、一日を通して使える性能を提供するための明確なイノベーションの機会であると言えます。特に低価格帯のスマートフォン市場においては、バッテリー寿命が単なる仕様ではなく、製品の選択を左右する決定的な要素となっています。
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