
Arm社のRaspberry Pi Ltdへの少数出資は、CPUコアの設計提供から最終製品・ユーザーコミュニティまで一貫したエコシステムを構築するという広範な戦略的ビジョンを反映しています。Arm社のSVPポール・ウィリアムソン氏は、「ArmとRaspberry Piは誰もが手軽にコンピューティングを活用できるようにイノベーションの障壁を低くし、ユーザーがどこからでもIoTソリューションを学習・開発できることを目指している」と述べています。Raspberry PiはArm CPUコアを搭載したBroadcomのSoCにより教育・趣味用途から産業規模のアプリケーションへと橋渡しを行い、このパイプラインは組込み技術のすべてのレイヤーでArmの影響力を拡大する重要な戦略となっています。
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また、この動きは、台頭するRISC-Vのような競合アーキテクチャへのArmの対抗策でもあります。Armは、IPO資料でRISC-Vの普及が競争上のリスクとなることを認識しており、Raspberry Piとの関係を強化することで、グローバルな開発者コミュニティおよび製品エコシステムにおけるArmの地位を維持する狙いがあります。
ポジティブワンのSmart Chinchillaは、こうしたモジュラーエコシステムの進化に独自に貢献しています。Raspberry PiやArmとは独立しており、Raspberry Pi Compute Module 4(CM4)対応のキャリアボードを提供するほか、NXP、Rockchip、RISC-Vエコシステムの最先端プロセッサを搭載した独自のSoMを提供しています。
Smart Chinchillaは、精密な高速PCB設計と熱最適化により、超小型フォームファクタで卓越したコンピューティング性能を実現しています。Linux、Android、RTOS環境をサポートし、ロボティクス、スマートエッジデバイス、ポータブル端末、高度なセンサーゲートウェイなどの用途に最適です。
組込みシステム業界はモジュラーSoMアーキテクチャに急速にシフトしており、Smart Chinchillaはサイズ制約、電力効率、多様なアーキテクチャ対応を求める現実的な開発ニーズに応えるため、ゼロから設計されています。
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【技術的背景と戦略ビジョン】
System on Module(SoM)開発が主流となる理由としては以下の点が挙げられます:
・ 開発期間短縮と初期投資費用の削減
・ ハードウェア統合と認証の簡略化
・ コンパクトかつ熱効率に優れたデバイス設計の実現
・ 製品ライン間のソフトウェア再利用性の向上
Smart Chinchillaは、以下の機能を通じてこれらのニーズに対応します:
・ 堅牢なレイアウトと熱設計を伴う超小型フォームファクタ
・ Linux、Android、RTOSを含むマルチOS互換性
・ NXP i.MX、Rockchip RKシリーズ、将来的なRISC-Vプラットフォームなど複数アーキテクチャの選択肢
・ プロトタイピングや移行支援を目的としたRaspberry Pi CM4キャリアボードとの互換性
ポジティブワンは、BSP・ドライバ開発、OSポーティング、ハードウェアカスタマイズを含むエンドツーエンドのサポートで、プロトタイプから量産までをシームレスにサポートします。
今回の発表は、モジュラープラットフォームへの投資が増える中で行われ、Smart Chinchillaは超小型設計と産業用途における拡張性に特化し、より高度な性能と統合性を求める顧客をターゲットにしています。
* 商標について
「Raspberry Pi」、「Compute Module」、「Arm」、「Cortex」は各所有者の登録商標です。本資料中での記載は技術的・説明的目的であり、提携や推奨、協力関係を意味するものではありません。
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【ポジティブワンが急成長するために】
AIoT、ロボティクス、エッジコンピューティング、産業オートメーション向けの高度な組込みシステムソリューションを専門としており、System on Module(SoM)開発、カスタムキャリアボード設計、OSポーティング、ODM/OEM生産サポートで豊富な実績を誇っています。
しかし日本の投資家やCVCは、グローバル市場で再認識されているハードウェアの重要性に十分な注意を払っていません。半導体やSoC設計に関心が集中する一方で、基板技術やモジュール設計など、実際の製品化に不可欠な部分を海外に依存している現状があります。
私たちポジティブワンが開発するSystem on Moduleは、設計難易度が非常に高く、熟練エンジニアの経験とノウハウなしには実現できません。このような現場から生まれた深い知見こそ、日本がディープテック分野で競争力を発揮する鍵となります。投資家やCVCの皆さまには、将来的に高いリターンを期待できる私たちのような経験豊富なベンチャー企業への支援と投資を、改めてご検討いただきたいと強く願っております。
日本はディープテックが弱いと指摘され、投資家やCVCは重要なポイントを見逃していると感じています。一つはグローバルな動向においてハードウェアが決して無視されていないこと、クラウドやサービスの基盤においてハードウェアが重要なパーツであることです。もう一つは、ディープテックにおいて経験が決定的な役割を果たすということです。当社が開発するSystem on Moduleは、世界的に見ても最も設計難易度が高い領域の一つであり、熟練したエンジニアがものづくりの中で培った経験を基にしています。これは単なる教科書的な設計ではなく、数多くの試行錯誤を経て得られた貴重な経験に基づくものです。こうしたアイデアやイノベーション、世界標準を目指して市場をリードするために、強力なCVCや投資家の登場を期待しています。
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【ポジティブワン株式会社について】
社名 ポジティブワン株式会社(POSITIVE ONE CORPORATION)
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-12-1 渋谷マークシティ・ウエスト22F
URL http://www.positive-one.com
SoM製品関係:https://www.chinchillasmart.com
ポジティブワン株式会社は、最先端技術と時代を先読みしたエンベデッドソリューションをご提供します。そのために海外の有力な最先端技術会社と提携し、多様化する仕様に対応できるOEMハードウエアや世界標準ISOなどに準拠する品質向上のためのツールをご提供します。さらに、システムコンサルティング、エンベデッドからPC、スマートフォン、サーバーを含んだハードウエアからソフトウエアまでのシステム受託開発など、皆様のプロジェクト成功のためのご支援をいたします。
【本件に関するお問い合わせ先】
ポジティブワン株式会社
メールアドレス:funding@positive-one.com
TEL:03-3256-3933 FAX:03-4360-5301
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配信元企業:ポジティブワン株式会社
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