これまでヨーロッパでは、QsevenやSMARCといった標準規格のSoMが長年にわたり採用され、互換性を確保しながら産業用システムの設計効率を向上させてきました。しかし、技術の進化に伴い、これらの規格にはフォームファクタの制約や拡張性の限界が生じています。特にウェアラブル端末やポータブル端末の分野では、さらなる小型化とSoCの特性を活かした設計が求められています。
ポジティブワンは、これらの課題に対応するため、超小型でありながら高性能なSoMをヨーロッパ市場向けに提案し、AIやIoT機器の設計自由度を拡大することを目指します。本ソリューションにより、次世代の組み込みシステム開発を加速し、より効率的な製品開発を支援してまいります。
SoM製品関係：https://www.chinchillasmart.com
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◆QsevenおよびSMARCの仕様と市場での評価
Qseven規格の概要
Qsevenは、x86およびARMアーキテクチャをサポートするSoM規格で、低消費電力かつ小型の組み込みアプリケーション向けに設計されています。
・ サイズ: 70mm × 70mm
・ 対応プロセッサ: Intel Atom, AMD G-Series, NXP i.MX 8M など
・ 主な用途: 産業用PC、医療機器、交通システム
・ 市場での評価: 互換性の高さと広範なエコシステムにより、ヨーロッパの産業市場では依然として人気があるが、最新の高性能SoCの要件に対応するには制約が多い
◆SMARC規格の概要
SMARCは、特にARMアーキテクチャ向けに設計されたモジュール規格であり、IoTやエッジコンピューティング向けに最適化されています。
・ サイズ: 82mm × 50mm, 82mm × 80mm （2種類）
・ 対応プロセッサ: NXP i.MX 8M, Rockchip, Qualcomm Snapdragon など
・ 主な用途: AIエッジデバイス、IoTゲートウェイ、車載システム
・ 市場での評価: AIやIoT向けの開発で利用されることが多く、柔軟なI/O構成を持つが、標準ピン定義に縛られ、カスタマイズ性に課題がある。
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Chinchilla SoMは、これらの制約を克服し、さらなる柔軟性と性能向上を実現するChinchilla SoMをヨーロッパ市場へ展開します。Chinchilla SoMは、標準規格の枠を超えた設計自由度と最新半導体テクノロジーへの最適化を実現し、QsevenやSMARCと差別化を図ります。
◆Chinchilla SoMの特長とQseven・SMARCとの差別化ポイント
1. SoCのピン制約を排除 - 柔軟な設計が可能
QsevenやSMARCでは、モジュール規格によりピンマッピングが標準化されているため、特定のSoCの持つ全ての機能をフル活用することが難しい場合があります。Chinchilla SoMは、SoCのネイティブピン配置をそのまま利用できるよう設計されており、半導体メーカーが提供する標準的なI/O構成を最大限に活用できます。
このアプローチにより、特定の用途に最適化された設計が可能になり、追加のI/O変換や制限によるボトルネックを排除できます。これにより、高性能なエッジAI、産業オートメーション、スマートシティ、ウェアラブルデバイスなどの分野で、より効率的な開発が可能になります。
2. カスタマイズ性の向上 - 産業用途に応じた最適化
QsevenやSMARCは、共通規格を採用することで多くの用途に対応できますが、その反面、特定のユースケースに特化した最適化が難しいという課題があります。Chinchilla SoMは、ウェアラブル、IoT、エッジAI、ロボティクスなどの分野に最適なカスタム設計が可能です。
たとえば、産業オートメーション向けにリアルタイムプロセッシングを強化したバージョン、AIエッジコンピューティング向けに最適化されたハードウェアアクセラレーション、モバイルデバイス向けに超低消費電力を実現したモデルなど、用途ごとにカスタマイズが可能です。
3. 最新の半導体テクノロジーを活用 - 高性能SoCの柔軟な選択が可能
Chinchilla SoMは、NXP i.MXシリーズ、Rockchip、Qualcommなどの最新SoCを搭載したモデルを提供し、最新の半導体テクノロジーを最大限に活用できます。
これにより、
・ NXP i.MX 8/9シリーズを活用した産業用リアルタイムシステム
・ Rockchip RK3588を採用したエッジAI/マルチメディア処理システム
・ Qualcomm Snapdragonを搭載した次世代IoTおよび5Gデバイス
など、アプリケーションに応じた最適なSoCの選択が可能になります。これらのSoCは、QsevenやSMARCの制約を受けず、最大限のパフォーマンスを引き出すことができます。
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◆ヨーロッパ市場における導入メリット
・ 産業オートメーションおよびIoT分野への適用
ヨーロッパの産業市場では、スマートファクトリー、スマートシティ、インダストリー4.0の推進により、高度なエッジコンピューティングとリアルタイムデータ処理が求められています。Chinchilla SoMは、その高いカスタマイズ性と性能を活かし、産業オートメーション用途において高い付加価値を提供します。
また、ヨーロッパ各国で進行している環境対応型スマートシティにおいて、低消費電力で高度な処理能力を持つChinchilla SoMは、最適な選択肢となります。
Chinchilla SoMを通じて、次世代の組み込みシステム市場における革新を推進し、ヨーロッパ市場の発展に貢献していきます。
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【会社概要】
会社名：ポジティブワン株式会社
公式サイト：https://www.positive-one.com
SoM製品関係：https://www.chinchillasmart.com
本社所在地：東京都渋谷区道玄坂1-12-1渋谷マークシティウエスト22F
設立：2004年1月6日（創業21年）
事業内容：
・ 高速デジタル回路設計、SoM設計開発、ファームウェア移植
・ IoT／エッジコンピューティングプラットフォーム構築
・ ハードウェア・ソフトウェア一体型ソリューション提供 ほか
【本プレスリリースに関するお問い合わせ先】
ポジティブワン株式会社
Email：funding@positive-one.com
[Company Profile]
Company Name: Positive One Corporation
Official Website: https://www.positive-one.com
SoM Product Information: https://chinchillasmart.com
Head Office Location: Shibuya Mark City West 22F, 1-12-1 Dogenzaka, Shibuya-ku, Tokyo
Established: January 6, 2004 （21 years in business）
Business Description:
・ High-speed digital circuit design, SoM development, and firmware porting
・ IoT/edge computing platform construction
・ Integrated hardware-software solutions, among others
[Contact for Press Inquiries]
Positive One Corporation
Email: funding@positive-one.com
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