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【矢野経済研究所プレスリリース】栄養剤、流動食、栄養補給食品に関する調査を実施(2024年)~2023年度の栄養剤・流動食・栄養補給食品の市場規模は前年度比102.0%の1,514億円と微増推移~


矢野経済研究所が2023年度の日本国内の栄養剤、流動食、栄養補給食品の市場を調査しました。市場規模は合計1,514億円で、前年から増加しています。流動食は病院や高齢者施設で使用され、省力化や時短化ニーズに応じてバッグタイプが人気です。また、消化態栄養や食物繊維を含む製品の需要が高まっています。栄養剤は在宅療養での利用が主で、栄養補給食品も家庭用に需要が増加しています。市場は高齢化を背景に今後さらに成長が見込まれています。

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内の栄養剤、流動食、栄養補給食品市場を調査し、セグメント別の動向、参入企業動向、将来展望を明らかにした。

1. 市場概況

2023年度の栄養剤、流動食、栄養補給食品の市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、前年度比102.0%の1,514億円と推計した。2023年度の構成比を見ると、栄養剤の市場規模は前年度比103.8%の390億円、流動食の市場規模は同100.5%の822億円、栄養補給食品の市場規模は同103.7%の302億円となった。

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いずれの製品も堅調な推移が続いているが、流動食は病院や高齢者施設の給食用途で使用され、保険適用される医薬品である栄養剤は在宅療養用途で主に使用される。栄養補給食品は組成は流動食に近いが栄養素や栄養価の補完に特化しており、病院や高齢者施設に加えて在宅高齢者(未病や健康な高齢者含む)においても補食(おやつ・デザート)として利用されている。

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2.注目トピック~省力化ニーズに対応する流動食

病院や高齢者施設では、流動食の容器でバッグタイプを求める傾向にある。バッグタイプの流動食は紙パックタイプのように移し替えの手間が不要となり、省人化や時短化効果とともに、衛生面でもメリットがある。

また、医療現場での作業負荷軽減のため、患者の排便管理を適切に行うことが求められており、腸の調子を整えて下痢防止が可能となる食物繊維(ファイバー)入りの流動食が増えている。食物繊維の種類にこだわり、設計した製品がメーカー各社から発売され、製品リニューアルを機に新たに発酵性の高い食物繊維を配合するなど、高付加価値な製品が品揃えされている。

3.将来展望

保険が適用される医薬品である栄養剤は、今後も在宅療養において主に使われ、最近では維持エネルギー量の低い患者の栄養管理にも配慮した製品などが製造販売承認され、機能性が高まっている。栄養剤市場は、薬価改定が繰り返されるなかで微増推移する見込みである。
流動食市場では、高齢化が進行する中、栄養改善のために有利な消化態栄養でメーカー各社が新製品を投入しており、急性期での使用を想定した流動食の選択肢が今後増えると考えられる。
栄養補給食品市場では、食が細くなった高齢者向けに中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT)を配合した製品のニーズが今後は高まると見られる。TVの健康番組等で在宅高齢者やその家族の間で栄養管理の意識付けが出来つつあることも、市場の後押しとなっている。

※掲載されている情報は、発表日現在の情報です。その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3721

調査要綱
1.調査期間:2024年10月~12月
2.調査対象:栄養剤・流動食・栄養補給食品メーカー
3.調査方法:当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、電話等によるヒアリング調査ならびに文献調査併用
4.発刊日: 2024年12月26日

お問い合わせ
⇒プレスリリースの内容や引用についてのお問い合わせは下記までお願いいたします。
株式会社矢野経済研究所 マーケティング本部 広報チーム
https://www.yano.co.jp/contact/contact.php/press

株式会社矢野経済研究所
https://www.yano.co.jp/



配信元企業:株式会社矢野経済研究所
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