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道県アンテナショップの来店率が上昇。コロナ前の2019年を上回る【第7回アンテナショップ利用実態調査2023】


株式会社ブランド総合研究所は、このたび東京都内にある全国の道県のアンテナショップ 34店舗について、利用の実態を明らかにするため「第7回アンテナショップ利用実態調査2023」を実施した(リリース:2023年12月1日)。

 本調査はインターネットを利用し、首都圏(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)在住の男女20,000人から回答を得た。この調査では、来店経験、リピート率、購入商品などの店舗利用状況のほか、観光情報の入手やレストランでの飲食、そしてECサイトの利用率など、店舗での商品購入以外での活用状況についても調査・分析を行った(調査概要の詳細は後述のとおり)。



■若者の年間来店回数の平均は 年7.2回で60代の3倍
 現在、東京都内には、全国の道県のうち34のアンテナショップがある(1都2府の店はないため、ここでは「道県」と称す。また、1県で複数を出店している場合もある)。そこで、まず首都圏に住む方に、これまでに道県のアンテナショップに行ったことがあるか否かを聞いてみた(グラフ参照)。

 東京にあるアンテナショップに、1年間に来店・利用したことがある人は31.0%で、前年よりわずかに増加。1年以内には来店していないが、それ以上前に来店したことがある人は29.3%。すなわち、過去も含めて来店した経験のある人60.3%で、過去も含めて来店した経験のない人は39.7%で、いずれも前年の結果と同じだった。ちなみに、1年以内の来店回数は、来店経験のある人の平均では15.12 回、来店経験のない人は0 回とした場合の平均は4.7 回で、いずれも前年より増加している。

 これらの結果を回答者の年代別にみると、利用率ではあまり差がないが、一人当たりの年間利用回数では年代が若いほど多くなっており、20代は60代のおよそ3倍の回数、アンテナショップを利用していることがわかる。すなわち、若い層は全体としては利用者が比較的少ないものの、アンテナショップが好きな人が何度も繰り返し利用することが分かる。若者に向けてアンテナショップの魅力を発信することで、さらなる需要の増加が期待できる結果となった。

【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000291959&id=bodyimage1

■来店率1位は北海道どさんこプラザ。全店舗の平均来店率がコロナ前の2019年を上回る結果に。
 「過去1年間(2022年9月~23年8月)に行った(訪問・利用した)ことがある店をすべてお選びください」という設問において、34店の中から複数選んでもらった結果を来店率とし、高い順にランキングにしたのが下記表となる。

 最も来店率が高かったのは前年に引き続き北海道どさんこプラザ。10%以上の高い来店率となった。なお、2位の「沖縄・銀座わしたショップ」は2023年2月に有楽町の交通会館に移転と、それに伴う休館の影響があり、多店舗が来店率を伸ばしているなか、前年と変わらない結果となった。

 前年からの伸びが最も大きかったのは「北海道どさんこプラザ」で、次いで「宮城ふるさとプラザ」だった。
来店率は1.66%で、前年の1.44%より0.22ポイントの増加で、コロナ前の2019年を上回った。

【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000291959&id=bodyimage2

■パン、テイクアウト商品の売り上げが増加。アルコールは減少
 アンテナショップに来店経験のある人へ「アンテナショップで良く購入する商品を、以下の中からお選びください(いくつでも)」という設問に対し、「お菓子・スイーツ」と回答した人は53.6%と、半数を超えた。
 次に多いのが「魚介類・水産加工食品」で18.9%、「レトルト・加工食品」で18.5%、「調味料」で17.9%と続いた。
 また、前年より購入率の伸びが最も大きかったのは「パン・サンドイッチ」で、6.3%から7.7%へと1.4ポイント増となった。
 次いでソフトクリーム1.2ポイント、飲料(お酒を除く)が0.8ポイントと、テイクアウト需要の高い商品群が伸びている。
 逆に最も減少したのはお酒、アルコール飲料。コロナ禍で伸びた「家呑み」の需要がやや弱まったことが原因と思われる。

【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000291959&id=bodyimage3

■過去1年の飲食施設の利用状況が大幅に上昇
 アンテナショップに併設されている飲食施設の利用状況については、28店のうち過去1年以内にいずれか1つ以上利用したことがある人は15.3%で、前年の14.6%より大幅に増加。2020年より年々増加している(グラフ参照)。

 また、28店の平均では1.07%で、こちらも前年の0.99%より大幅に増加した。2019年より年々増加している。
 下表は、全回答者による飲食率(過去1年間の利用率)をランキングにしたもの(28店中上位15店まで)。

 飲食率が最も高かったのは「北海道どさんこプラザ」で、5.6%。ソフトクリームやコロッケなどのテイクアウトが多い。同店は前年からの伸びも最も大きい。次いで高かったのは、池袋の宮城県のアンテナショップの2階にある「伊達の牛タン本舗」で2.2%伸びも2番目に大きい。 3位は銀座の本格的なイタリアンである「YAMAGATA San-Dan-Delo」。 4位は表参道の「にいがたの味静香庵・新潟食楽園」で1.63%となった。

【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000291959&id=bodyimage4

<調査概要>
「第7回アンテナショップ利用実態調査2023」は、20歳~79歳の男女を対象に、2023年9月7日から12日にかけてインターネットで調査を実施し、首都圏(1都3県に住む計20,000人を対象として実施し、男女および年代(60歳~79歳は「60代以上」とした)別にそれぞれ均等に回収した。ただし、不完全回答など信頼性の低い回答を除く計19,878人の有効回答をもとに分析した。
調査対象は東京都にある、道県のアンテナショップで34店。市町村や一般企業が事業主体となっている店舗は対象外とした。
回答者には、それぞれの店舗への訪問経験や、商品の購買経験、併設している飲食店の利用経験などについて聞くとともに、前年調査からアンテナショップが運営しているECサイト(ネット通販)の利用経験や、アンテナショップに望むことなどの設問を加えている。

・ 調査方法   インターネット調査
・ 調査対象   登録調査モニター(約450万人)から首都圏在住で20歳~79歳の男女
・ 総回収数   計20,000人 (各年代別に男女2000人ずつを回収。60代以上には70代を含む)
・ 有効回答数  計19,878人 (不完全回答など信頼性の低い回答は集計の対象外とした)
・ 調査時期   2023年9月7日~9月12日
・ 調査項目   全体指標: 都内アンテナショップの利用頻度、購入する商品分野
         各店の利用状況: これまでの利用経験、過去1年間の利用状況
         商品の購入状況: 各店での来店時の商品購入状況
         観光情報の入手: 各店での来店時の観光情報の入手状況
         来店意欲: 各店の来店意欲
         飲食経験: 併設飲食店の利用経験
         ECサイト利用: ECサイト(ネット通販)の利用経験
         自由意見: 道県のアンテナショップに望むことや改善してほしいこと


<調査報告書>
【報告書冊子 (価格は税込)】
  総合報告書:  69,300円 総合報告書(約100ページ)
  オプション: データCD:33,000円  ※各店の評価データ(EXCEL)
 ※本調査の結果を、さらにご活用いただき、店舗の活性化戦略に活かしていただけるように、追加調査・レポートをご用意しています。
詳しくは弊社HPをご確認下さい。https://news.tiiki.jp/antenna2023



<お問合せ先>
株式会社ブランド総合研究所
Tel. 03-3539-3011(代) 
Fax.03-3539-3013
E-mail: project@tiiki.jp




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