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SABICでは、バイオベース製品の有効性を実証するため、まず需要の高い3種のNORYL樹脂製品「NORYL NH5120BIO4」「NORYL GFN2BIO3」「NORYL GTX902BIO3」を商品化し、製品ラインアップを順次拡充する。先ごろSABICは、ポスト・コンシューマー・リサイクル材料を25%以上含有するPCRベースのNORYLポートフォリオを発表しており、このバイオベース製品は環境に配慮したNORYL樹脂の選択肢をさらに拡大するものである。
SABICのスペシャリティー事業部でLNP &NORYLビジネスマネージメントディレクターを務めるJoshua Chiawは、「私たちは、NORYL材料を用いた既存および新規アプリケーションの両方について、地球温暖化係数の低減に寄与する新たな選択肢を提供できることを嬉しく思います。SABICは、バイオベースのPPE原料を用いることで、従来グレードと同等の性能と加工性を発揮し、直接置き換えが可能で、持続可能性に優れるNORYL材料を効率的に生産することができます。バイオベース製品の導入によるNORYL樹脂ポートフォリオの拡大は、メーカー、サプライヤーおよび成形業者の皆さまが持続可能性目標を達成できるよう支援する、SABICの重要な取り組みです」と話している。
◆バイオベースNORYLグレード
現在、以下のバイオベース製品が入手可能である。その他のNORYL、NORYL GTX、FlexNORYLおよびNORYL PPX材料のバイオベース製品については、SABICの担当者が個別に対応する。
・ NORYL NH5120BIO4樹脂は、ハウジングやエンクロージャー、暖房・換気・空調(HVAC)コンポーネント、太陽光発電向けジャンクションボックスに適している。
同樹脂は、1.5mm厚でUL94規格のV1に適合する非臭素系/非塩素系の難燃性を備えたバイオベース製品であり、製造過程においてパーフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物(PFAS)が意図的に添加されることはない。NORYL NH5120BIO4樹脂は、耐熱性、流動性、耐加水分解性、寸法安定性、および耐クリープ特性をバランス良く発揮するとともに、過酷な屋外環境においても良好な機械的特性を保持する。
・ NORYL GFN2BIO3樹脂は、高強度、耐加水分解性、寸法安定性、低そり性および低比重を特徴としている。このバイオベース材料はUL746C F1等級の優れた耐候性を備え、建築・建設および潅水設備など屋内外での用途に適している。
・ NORYL GTX902BIO3樹脂は、優れた耐薬品性および塗装性を提供するバイオベースのPPEアロイであり、自動車ホイールカバー、車載電気部品、塗装自動車外装部品などの用途で利用可能である。
◆原料生産施設およびNORYL原料のISCC+認証
SABICのスペシャリティー事業部でテクノロジー&イノベーションのプロセステクノロジー担当シニアマネージャーを務めるEvelyn Pearsonは、「私たちの米ニューヨーク州セルカークの施設は、再生可能なバイオ循環資源由来のPPE樹脂とコンパウンドの生産に関して、ISCC+認証を受けた最初の製造・コンパウンド施設の1つです。私たちは、セルカークをはじめとする世界のNORYLコンパウンド工場において、これらのバイオベース原料を配合したNORYLグレードを生産しISCC+認証を取得する予定です。この計画は、循環型プラスチック産業の構築に向けたSABICの取り組みを示すものです」と話している。
3種の新しいバイオベースNORYLおよびNORYL GTXグレードに関する詳細は、SABIC Material Finderウェブサイトで閲覧可能である。https://materialfinder.sabic-specialties.com/
SABICについて
SABIC(サウジ基礎産業公社)は、サウジアラビアのリヤドに本社を置く化学製品のグローバルカンパニーである。SABICはアメリカ大陸、ヨーロッパ、中東およびアジア太平洋地区を拠点として、化学品、汎用製品、高機能性プラスチックス、肥料、金属といった製品の世界規模での生産活動を行っている。SABICでは解決すべき課題の特定やソリューションの開発を通して、建設、医療機器、包装、肥料、電気電子、輸送機器、クリーンエネルギーといった主要アプリケーションに携わる顧客をサポートしている。
SABICは世界50か国以上で事業を展開し、3万1,000人を上回る従業員を全世界で雇用している。SABICでは、イノベーションと独創性の育成を促進するため、グローバルで9,948件の特許取得および特許出願を行っているほか、5つの主要地域(アメリカ、ヨーロッパ、中東、東南アジア、北東アジア)においてイノベーションのハブとなる研究開発のリソースを有している。
SHPPジャパン合同会社について
SABICは、2020年4月1日付で日本法人の称号をSABICジャパン合同会社からSHPPジャパン合同会社に変更しました。
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配信元企業:SHPPジャパン合同会社
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