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Nordic Semiconductor、次世代ワイヤレスオーディオプロジェクトの開発を加速化するnRF5340 Audio DKを発売


2022年5月19日 【参考日本語訳】

Audio DKでは、Bluetooth LE Audioの音質、低消費電力、ワイヤレスステレオ性能が強化され、開発者がこれらを活用するために必要なすべての機能を搭載

ノルウェー、オスロ発(2022年5月10日) - 超低消費電力無線ソリューションのリーディング・プロバイダーであるNordic Semiconductor(OSE:NOD、以下Nordic)は本日、Bluetooth LE Audio製品の迅速な開発を実現する設計プラットフォームであるnRF5340 Audio Development Kit(DK)を発売しました。このAudio DKには、LE Audioの開発プロジェクトに着手するために必要な機能がすべて搭載されています。ベースとなるのはArm Cortex-M33プロセッサを2個搭載した世界初のワイヤレスSoCであるNordicのnRF5340 System-on-Chip(SoC)で、LE Audioやその他の複雑なIoTアプリケーションにおいて理想的な選択です。

LE Audioは、Bluetooth Special Interest Group(SIG)が「ワイヤレスサウンドの未来」として作成した規格です。この技術は、Classic Audioに用いられているSub-Band Codec(SBC)に代わる、より高性能なLow Complexity Communications Codec(LC3)がベースとなっています。LC3により、LE Audioの音質の向上とともに、どの用途においてもClassic Audioより長いバッテリー駆動時間が保証されます。広範なリスニングテストの結果、すべてのサンプルレートにおいて、LC3の音質が同じサンプルレートのSBCの音質を上回り、半分のワイヤレスデータレートでも同等以上の音質を実現していることが示されています。データレートの低減が、LE Audio製品の消費電力を最小限に抑える上での主なファクターとなります。LE Audioにより、Audio Sharingなどのワイヤレスオーディオにおいて、完全なワイヤレスステレオ(TWS)とその他の新機能が実現します。

LE Audioの開発をより簡単に
nRF5340 Audio DKにより、LE Audioを活用するプロジェクトへの着手が容易になります。構成が非常に簡単であるため、このDKをUSBドングルのように動かして、高音質な音声をPCや業務用ヘッドセット、TWSイヤホンで送受信することが可能です。(ほとんどの用途ではnRF5340 DKが2台以上必要となります。) Audio DKには、アナログINとヘッドホンOUT用の2つの3.5mmオーディオジャック、ユーザーによるプログラミングが可能な5つのボタンとLED、ストレージ追加用のSDカードホルダー、プログラミングとデバッギング用のSEGGER J-Linkデバッガ、およびアナログ/デジタルインターフェイスとGPIOアクセス用コネクタが付属しています。通常はUSBから電力を供給しますが、Li-ion/Li-Poバッテリー用のコネクタも付いています。電流消費は基板上で測定でき、専用の電流測定ピンとNordicのPower Profiler Kit IIや、他の電流測定機器でも測定可能です。

Audio DKの心臓部であるnRF5340 SoCは、高性能なアプリケーションプロセッサと、完全にプログラマブルな超低消費電力ネットワークプロセッサを搭載しています。デュアルコア構造により、最適な電源効率で高い性能が実現されます。128MHz Arm Cortex-M33アプリケーションプロセッサ(1MB のFlashと512KBの RAMを搭載)は、カスタムのアプリケーションとLC3などのオーディオコーデックの処理に最適です。64MHz Arm Cortex-M33ネットワークプロセッサ(256KBの Flashと64KBの RAMを搭載)は、NordicのBluetooth LE Audio RFプロトコルソフトウェアを動かすために電力が最適化されています。nRF5340 SoC用の開発プラットフォームであるnRF Connect SDKはnRF5340 Audio DK用のボードサポートを搭載しており、LE Audio、Bluetooth LE、Threadその他のアプリケーションに対応します。

Audio DKにはnRF5340 SoCの他に、NordicのnPM1100電源管理IC(PMIC)と、Cirrus LogicのCS47L63オーディオデジタルシグナルプロセッサ(DSP)が搭載されています。このPMICには、非常に効率的で設定の変更が可能なバックレギュレーターと、電流容量最大400mAの充電器が搭載されています。超小型フォームファクターのnPM1100は、TWSイヤホンのようにスペースの限られた用途に最適なPMICとなります。CS47L63の高性能DACと差動出力ドライバは外部ヘッドホン負荷への直接接続に最適化されています。モノラルのみの直接スピーカー出力があるイヤホンに適しています。

高音質と長いバッテリー駆動時間
NordicのLE Audio担当事業開発マネージャーであるVince Hagenは次のように述べています。
「LE Audioにより、設計者の活動が制限されるような技術的トレードオフが存在しない、貴重な開発環境が提供されます。TWSを含めた音質の向上、より確実なワイヤレス接続、バッテリー駆動時間の大幅な向上が可能になります。たとえば、エンジニアがClassic AudioをLE Audioに置き換えることで、驚くべき高音質とより長いバッテリー駆動時間のイヤホンを生み出すことができます。逆に、より小型のバッテリーを使用すれば、製品のフォームファクターと材料費を抑えつつ、元の製品と同等の駆動時間を実現できます」

nRF5340 Audio DKは現在、Nordicの販売パートナーから購入可能で、価格は169ドルです。

nRF5340 Audio DKについて(英語)
https://www.nordicsemi.com/Products/Development-hardware/nRF5340-Audio-DK

nRF5340について(英語)
https://www.nordicsemi.com/Products/nRF5340

Nordic Semiconductor ASAについて
Nordic Semiconductor(以下、Nordic)は、モノのインターネット(IoT)のためのワイヤレス通信技術に特化したノルウェーのファブレス半導体企業です。1983年に設立し、世界中に1,000人を越える社員がいます。Nordicはアワード受賞歴のあるBluetooth Low Energyソリューションを提供する、超低消費電力無線テクノロジーのリーディング・プロバイダーです。Nordicのテクノロジーは、ANT+、Thread、Zigbee対応のみならず、2018年には、IoT分野のさらなる市場拡大に向け、LTE-M/NB-IoT向けの低電力でコンパクトなセルラーIoTソリューションも発表しました。 Nordicの製品ポートフォリオは、2021年にWi-Fi技術によりさらに拡充しています。

開発者をRFの複雑さから解き放つ画期的な開発ツールにより、最先端のワイヤレス技術を提供することで市場での地位を築き、優れたアイデアがあれば誰でもIoTプラットフォームに基づいてイノベーションを構築できるようにしました。 今日、Nordicのアワード受賞歴のある高性能且つ設計が容易なBluetooth Low Energyソリューションは、ワイヤレスPC周辺機器や、ゲーム、スポーツとフィットネス、携帯電話アクセサリ、コンシューマ向け家電製品、おもちゃ、ヘルスケア、オートメーションなどさまざまな用途で世界をリードする企業に採用されています。 Nordicは、ANT+ Alliance、Bluetooth SIG、Thread Group、Zigbee Alliance、Wi-Fi Alliance、およびGSMAのメンバーです。

https://www.nordicsemi.com/About-us(英語)

本リリースに関する報道関係からのお問い合わせは下記にお願いいたします
Nordic Semiconductor PRエージェンシー(日本国内)
株式会社バッキャス
早田 真由美 (ハヤタ マユミ)
TEL: 03-6435-2271
E-mail: hayata@backcas.com

【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000258761&id=bodyimage1



配信元企業:Nordic Semiconductor
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