テクセット（TECHCET）は「スパッタリングターゲットのサプライチェーンと市場分析 - Sputter Targets: Supply-Chain &Market Analysis」のプレスリリースにおいて、収益が8.5％増の7億4,000万米ドルに達するなか、ターゲット材の納品リードタイムの遅延とコスト急増が続くという調査結果を発表しました。
プレスリリース本文（抄訳）
COVID-19の影響をリードタイムとコストで受けたスパッタリングターゲットおよび金属需要
収益が8.5％増の7億4,000万米ドルに達し、ターゲット材の納品リードタイムの長期化とコスト急増が続く
カリフォルニア州サンディエゴ、2021年9月13日
ビジネスおよび技術情報を提供する電子材料アドバイザリー会社のTECHCETは、COVID-19によるロジスティック問題が未だ解決しないために、他の材料の中でもターゲット材と金属の納品リードタイムの長期化と運送コストの増加が引き起こされていると発表しました。CuおよびCu合金ターゲットと200 mm Novellus（Lam Research）PVDシステムで使用される銅およびタンタル中空カソードマグネトロン（HCM）ターゲットの供給が厳しくなり、リードタイムも長くなることはチップメーカーとスパッタリングターゲットサプライヤも公表しています。Cuおよび銅合金ターゲットのリードタイムの長期化は高度なデバイス製造に使用する材料への強い需要と原材料価格の上昇が原因です。
世界経済の復調による需要増で、銅、コバルト、アルミニウム、タンタルなどの金属原料価格はセグメント数で上昇しています。新たな銅山開発には限りがある上に、既存の銅山が老朽化し、生産性も低下しているため、今後10年の需要全般が増加すれば、今後の価格を圧迫する原因となりかねません。銀、パラジウム、ルテニウム、イリジウムなどの貴金属の価格も同様に上昇しています。銀とパラジウムの価格は2020年の初期のベースラインから40％増加しています。ルテニウムとイリジウムの価格に至っては3倍増となっています。
スパッタリングターゲット（貴金属を除く）市場は、2021年に合計7億4000万米ドルになり、2020年からの増加率は8.5％です。タンタルは7nm以下のロジックアプリケーションで置き換えられますが、固有コストと販売価格が高いため、ターゲット材の主な収益源となっています。
このレポートについて
スパッタリングターゲットのサプライチェーンと市場分析
Sputter Targets: Supply-Chain &Market Analysis
出版社：テクセット（TECHCET）
出版年月：2021年8月
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