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橘玲氏推薦!コロナ禍に寄せた著者日本版あとがきも特別収録!【10/9 刊行のお知らせ】『エクストリーム・エコノミー 大変革の時代に生きる経済、死ぬ経済』



株式会社ハーパーコリンズ・ジャパン(本社:東京都千代田区)は、『エクストリーム・エコノミー 大変革の時代に生きる経済、死ぬ経済』(リチャード・デイヴィス[著])を2020年10月9日に発売することを決定いたしましたのでここにお知らせいたします。

本書は世界9つの「極限の最前線」にスポットを当て、現地取材を敢行した著者が「生きる経済」「死ぬ経済」のリアルに迫り、IT化社会、超高齢化社会、超格差社会など、様変わりする世界経済の行方を占う一冊です。

【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000222772&id=bodyimage1

戦場近くの難民キャンプ、自然災害で失われた地域経済、高齢化の最前線……本書に登場する9つの地域は全て大きな衝撃やそれまでにはなかった現象から生まれた経済市場です。通常これらは経済学の世界からは“異例”“標準外”として捉えられ、無視されがちです。しかし著者はそうした突出した現象こそ、この先わたしたちを待つ未来社会の「先兵隊」であり、待ったなしの経済的変化に適応するために観察する価値があると提唱します。

例えば「1部:サバイバル 再生の経済」の事例に登場するヨルダン北部に位置するザータリ。ここにはシリア内戦による最大の難民キャンプがあります。命からがらこの地に避難してきた人々が住むこのキャンプは発足時からわずか2年でスーパーマーケットからウェディングドレスのレンタル店まで延べ1,400以上のビジネスが生まれ、周辺のヨルダンの町に商品を「輸出」するほどに成功したビジネスの一大拠点となっています。物価高騰が起きやすい戦争地域であるにもかかわらず、ニュージーランドから輸入された粉ミルク、米・デルモンテのトマト缶が盛んに売られています。ザータリの非公式経済では、起業率42%という驚くべき数字が生まれており、著者は非公式経済により公式経済を補う特殊なこの地を詳細にレポートしています。

また「3部:フューチャー 未来の経済」では日本の秋田県が「日本で最も高齢化が進んだ地域」として登場します。
日本で初めて人口の半数以上が50歳を超えた秋田県は「超高齢社会」の最前線。人生100年時代と言われる昨今、リタイア後の生活が35年~45年以上も続く生活はこれまでの世代が経験してこなかった事態であり、社会保険等により政府の財政を圧迫し、世代間の不平等も生まれています。人口統計から世界の85%の人々が平均年齢の上昇地域に住んでいるとされ、高齢社会はいまやグローバルイシューとなっています。
世界が直面するこの問題に対し、著者は金銭以外の資産――人付き合いや地域とのかかわり――を蓄えること、そして急増するシニア世代に向けた新たなビジネスが公式経済に加わることの重要性を説き、秋田をはじめ日本各地を取材して見えてきた希望を紹介しています。

「再生」「失敗」「未来」の3部から成る本書は、先進国から発展途上国、そして人口過多の地域から人影まばらな地域まで、全く異なる条件・環境下の経済を取り上げています。「どこでも起こりうること」に「どう備えるか」、あるいは「破壊や危機から立ち直るにはどうすればいいか」を鋭い視点で道先案内したこれまでにない経済書として、世界が未曾有の体験をしている今だからこそ多くの方に手に取っていただきたい一冊です。

【内容】
第1部:再生
インドネシアのアチェ(驚異のレジリエンス:災害復興経済)
ヨルダンのザターリ難民キャンプ(無から生まれた市場:拡大する非公式経済)
米・ルイジアナ州のアンゴラ刑務所(塀の中の取引:通貨なき地下経済)

第2部:失敗
パナマ・ダリエン地峡(ゲリラや麻薬カルテルの潜むエアポケット:無法地帯の経済)
コンゴ・キンシャサ(最貧困の地:賄賂に支配された経済)
スコットランド・グラスゴー(欧州の失われた都市:産業なき経済)

第3部:未来
チリ・サンティアゴ(奇跡の急成長の裏側:超格差社会)
日本・秋田県(世界の最先端:超高齢社会)
エストニア・タリン(北欧のシリコンバレー:超IT社会)

Amazonご購入ページはこちら
https://www.amazon.co.jp/dp/4596551596

【受賞歴】
★エドワード・スタンフォード・トラベル・ライティング・アワード2020最優秀新人賞受賞
★フィナンシャル・タイムズ&マッキンゼー・ビジネス・ブック・オブ・ザ・イヤー・アワード2019ロングリスト入り
★Enlightened Economist 賞2019受賞

【賛辞】
超高齢化・格差拡大・デジタル社会……。わたしたちはいったいどこに向かっているのか? それを知りたければ、未来を先取りした「極限(エクストリーム)の場所」を旅してみよう。
――作家 橘玲

極度のストレスや困難に直面したときに、我々は自分自身について最も多くのことを学ぶ。デイヴィスは、説得力のあるケーススタディを用いて、経済システムにおいても同じことが当てはまることをつまびらかにした。そのアプローチと洞察力において、『エクストリーム・エコノミー』は啓示であり、必読の書である。
――イングランド銀行チーフエコノミスト アンディ・ハルデーン

本書の9つの深い考察は、「経済」とは、「方程式とデータが相互作用したときに起こるものではない」ことを再認識させてくれる、非常に重要な内容となっている。経済は、生身の人と人が相互作用するときに起こるものである。
――2018年ノーベル経済学賞受賞者 ポール・ローマー

独創的なアプローチで、誰にでもわかりやすく経済を本当に動かしているものを解明した一冊。
――元イングランド銀行総裁 マーヴィン・キング

デイヴィスは、極限に追い込まれた経済市場を訪ね、気候変動、人口動態の変化、国家破綻に直面した際の「立ち直る力(レジリエンス)」が何かを教えてくれる。
――フィナンシャル・タイムズ紙

リチャード・デイヴィスは、我々の経済活動に伴うトレードオフを明らかにし、それがもたらす疑問をアート的な手法を交え問いかけてくる。
――Spotify チーフエコノミスト ウィル・ペイジ

パナマのジャングルから津波後のインドネシア、ルイジアナ州の刑務所システム、シリア難民キャンプに至るまで、災害に見舞われた経済と危機にさらされた(そして革新的な)人々から学ぶ教訓の旅。
――エコノミスト誌 ブックス・オブ・ザ・イヤー2019


【著者】リチャード・デイヴィス(Richard Davies)
ロンドンを拠点に活動する経済学者。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのフェロー。英国財務省経済諮問委員会の顧問、イングランド銀行のエコノミスト兼スピーチライター、エコノミスト誌の編集者を歴任。ガーディアン紙、タイムズ紙への寄稿をはじめ、数々の研究論文の著者であり、世界中の大学の経済学の教師や学生にオープンアクセスのリソースを提供する慈善団体COREの創設にも携わる。本書はフィナンシャル・タイムズ(FT)紙とマッキンゼーが選ぶ2019年度のベスト・ビジネス書にノミネートされた。


【書誌情報】
判型:A5版ソフトカバー
価格:2400円(+税)
頁数:528ページ
発売日:2020年10月9日
ISBN:978-4-596-55159-7

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