【女優の秋吉久美子が応援コメント提供】 8月5日に狛江で「松村禎三生誕90年記念コンサート~Tomorrow 明日~」を開催。山本純ノ介、渡邉康雄指揮、オーケストラ・トリプティークによる。
- 2019年07月26日 17:00:00
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スリーシェルズの西耕一は、8月5日にエコルマホール(東京都狛江市)で、作曲家の松村禎三の生誕90年を記念するコンサートを開催することを7月26日に発表しました。
8/5(月)「松村禎三 生誕90年記念コンサート」開催!
8月5日に「松村禎三生誕90年記念コンサート~Tomorrow 明日~」がエコルマホール(東京都狛江市)で開催されます。作曲家の松村禎三の教えを受けた作曲家・音楽家たちによるアプサラスの第8回演奏会として行われます。
チェロソロに堤剛、ソプラノソロに駒井ゆり子、指揮者に山本純ノ介、渡邉康雄という豪華メンバーを迎えてオーケストラ・トリプティークの演奏で、映画音楽、コンサート用作品などをお届け致します。
秋吉久美子氏の応援コメント
コンサートで演奏される映画『深い河』(1995年・熊井啓監督、遠藤周作原作)のヒロインを演じた秋吉久美子氏から、コンサートへの応援コメントを頂きました。
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映画『深い河』のヒロインを演じた時、バスでインドの聖地ヴァーナーラシーにたどりついた瞬間に、その世界に私が抱かれ、浄められるのを感じました。
そしてガンジス河に身をあずけた時の、あのかけがえのない感情の高揚を、松村禎三さんの音楽はみごとに表現してくださいました。その創作の力に、心から敬意を捧げつつ、オーケストラ・トリプティークの敬虔な演奏を応援したいと思います。
秋吉久美子(女優/映画『深い河』主演)
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演奏曲目について
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松村がオペラ『沈黙』の直後に書いた映画音楽『深い河』
熊井啓監督、遠藤周作原作による『深い河』は、松村禎三がオペラ『沈黙』を完成させた直後の作品であり、松村自身もストレートに多くのものを受け止めて作曲できたと語っています。
8月に聴きたい、黒木和雄が伝えたかった思い
黒木和雄監督による「戦争レクイエム四部作」の第1作である『TOMORROW-明日-』(1998年)は、1945年8月9日の長崎原爆投下までの24時間を描いています。爆心地の人々が一瞬の内に灰にされてしまったことを凛然と見据える映画です。アルト・フルートの哀切なメロディーが心に響きます。
黒木和雄監督の劇場映画デビュー作となった『とべない沈黙』(1966年)は 広島では被爆した少女、戦争で青春を失った中年男をなど戦争と時代に翻弄された人間たちの痛烈な思いが交錯します。チェンバロによる繊細なメロディーが様々な思いとともに迫ってきます。
父と子の絆を描いた山田洋次との仕事
山田洋次監督、椎名誠原作による『息子』(1991年)は、 妻に先立たれ、東北に住む父親と、東京でフリーター生活を送る息子と反発しつつも和解してゆくヒューマンドラマです。チェロ、フルート、ピアノ、オーケストラなど様々なキャラクターを聴かせる音楽です。
コンサート用作品の重要作も演奏!
武満徹に献呈した作品「プネウマ」(1987)
天上の微かな風の音を思い、弦楽合奏によって音と響きの消長を追求した作品です。東京芸術大学百周年記念演奏会のために作曲され、松村から武満徹に献呈されました。
有機的未来派サウンドが広がる「クリプトガム-隠花植物-」(1958)
駒井哲郎の版画『海底の祭』(1951年)に触発されて作曲したものであり、山本直純指揮、ラモー室内楽団によって初演されました。今回、山本直純の息子である山本純ノ介が指揮します。ミュージカルソー(音楽用のこぎり)におぎ原まことが参加。モールス信号をイメージしたリズムのフーガや、タイプライターを打楽器にしたマーチなど、松村にとっても意欲的な実験を多数重ねています。黒木和雄監督の映画『ルポルタージュ炎』でも音楽が使用されたほどです。
神を呼び讃える祝祭の祈りと叫び
「阿知女」(1957)
松村の評価を決定づけた作品であり、伊福部昭やストラヴィンスキーの系譜に連なるエネルギッシュな音楽です。
作曲家の芥川也寸志は「現代音楽に得難い熱気」を持つと松村を評価しました。
コンサートの最後には、晩年の松村が、精神・肉体共に極限の状態で、生と死の狭間で作曲した「肖像-チェロとピアノのために-」(2006)が演奏されます。
初演者である堤剛(チェロ)と、松村の作曲の弟子であり、2017年のサントリーホールでの演奏を高く評価された土田英介(ピアノ)による演奏です。
【コンサート詳細】
松村禎三生誕90年記念コンサート~明日-Tomorrow-
2019年8月5日 (月)19:00開演
狛江エコルマホール(小田急線狛江駅北口から徒歩1分)〒201-0013 東京都狛江市元和泉1丁目2-1
指揮:山本純ノ介、渡邉康雄
出演:堤剛、土田英介、駒井ゆり子、おぎ原まこと
オーケストラ・トリプティーク
司会:榊原徹
演目
■プネウマ(1987)
■クリプトガム(1958)
■阿知女(1957)
■映画音楽「深い河」より(1995・熊井啓監督)
■映画音楽「とべない沈黙」より(1966・黒木和雄監督)
■映画音楽「TOMORROW-明日-」より(1988・黒木和雄監督)
■映画音楽「息子」(1991・山田洋次監督)
■肖像(2006)チェロとピアノのために
主催:アプサラス
チケットは
カンフェティ【0120-240-540】(平日 10:00~18:00)
https://www.confetti-web.com/detail.php?tid=52093
松村禎三生誕90年記念コンサート実行委員会(西 0705465060)
https://www.3s-cd.net/2019-08-05/
(チケットネット予約フォームあり https://forms.gle/vSXcDxJZMZjHNzfP8 )
【前売チケット】(税込)
一般:3,000円
学生:2,000円
高校生以下:1,000円
主催:アプサラス、松村禎三生誕90年記念コンサート実行委員会
協力:全音楽譜出版社、国立音楽院、スリーシェルズ、垣ヶ原靖博、寺山偏陸
プロフィール
オーケストラ・トリプティーク
2012年、旧奏楽堂にて日本の弦楽オーケストラ曲を集めて第1回コンサートを開催して評価を受ける。第2回、第3回演奏会は、朝日新聞文化財団の助成を受け浜離宮朝日ホー ル(朝日新聞社内)で開催し、いずれもCD化され新聞、音楽誌他で好評を得た。2014年は伊福部昭百年紀の公式オーケストラとして、NHKや新聞の取材 も受け、3回の公演を成功に導く。2015年は、生誕90年の作曲家特集として、芥川也寸志と渡辺宙明の個展を開催して好評を得る。フルオーケストラ、弦楽オーケストラ、アンサンブル、小編成まで様々な形態で日本の作曲家の音楽をアーカイヴすべく活動している。リリースされたCDはタワー・レコード やamazonのチャートで1位も記録している。
トリプティーク(三連画)とは、前衛、近現代音楽、映像音楽という三本の柱を持ち活動する意思の表明でもある。
常任指揮者は水戸博之。これまでに齊藤一郎、松井慶太、髙橋奨、藤岡幸夫、渡辺宙明、渡辺俊幸、山崎滋、西田幸士郎らの指揮者と共演を重ねている。
http://3s-ca.jimdo.com/
山本純ノ介
音楽一家の長男として1958年に生まれる。祖父、山本直忠にピアノ、作曲の手ほどきを受ける。東京藝術大学の修士作品作曲の過程で、『音楽は崇高な祈りである』との理念に至る。在学中より、父、山本直純の影響でスタジオ録音、背景音楽の作編曲、マニュピュレータなど、多方面の音楽制作を経験しながら徐々に自己の音楽観を確立。管弦楽と合唱を音楽表現の中心として作曲してきた。日本音楽コンクール入選、シルクロード管弦楽コンクール入賞。
1995年9月~12月、平成7年度文化庁派遣芸術家在外特別研修員として、ドイツ・ベルリンに留学。D.シュネーベル氏と親交を持ち、P.エトウィッシュ氏、アンサンブルモデルン等のもとで研修。ダルムシュタットで、D.ステファニディス氏と共同研究。2013年には鑑眞寂静1250年記 山本純ノ介管弦楽作品個展演奏会を東京芸術劇場コンサートホールで開催。現在、千葉大学教授、東京藝術大学非常勤講師。学会活動では、日本作曲家協議会理事、日ロ音楽家協会運営委員、日本現代音楽協会会員、日本とギリシャの現代音楽による国際交流委員会運営委員長。http://www.millionconcert.co.jp/artist/composition_critic/profile/yamamoto_j.html
渡邉康雄
日本フィル創立指揮者の渡邉曉雄の長男として1949年東京に生まれ、東京藝術大学附属高校の作曲科を卒業後に渡米し、ニューイングランド音楽院とジュリアード音楽院において学ぶ。1972年に東京文化会館における東京フィルの定期演奏会において、ブラームスのピアノ協奏曲第2番を父子共演してピアニストとしてデビュー。以後、我が国はもとより、世界各国の著名指揮者たちと協奏曲を多数協演する。2007年に音楽監督を務めた第7回津山国際総合音楽祭において九州響を率いてデリック・クック版マーラー/交響曲第10番を指揮し、大成功に導いた。他に日本フィル、アンサンブル金沢、東京都響、京響、群響などを指揮。音楽学部長を歴任したくらしき作陽大学の教授職を2015年3月末に定年退職し、現在は同大学名誉教授。他に桐朋学園大学非常勤講師、若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクール審査員、東京藝術大学附属高校同窓会名誉顧問、北欧音楽祭すわ名誉会長などを務めている。2015年より3年連続して秋に続けられた東京でのリサイタルは、多くのマスコミなどと共に各専門家の間でも絶賛された。また2019年3月17日(日)には、紀尾井ホールにオーケストラ・アンサンブル金沢を招き、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番と第5番「皇帝」を弾き振りした「渡邉康雄ベートーヴェン協奏曲の世界」は、空前の大成功を収め、急遽ライヴCD盤として発売された。
イト http://yasuo-watanabe.jp/
堤剛
カザルス国際コンクール第1位、ミュンヘン国際コンクール第2位、日本芸術院賞、ウジェーヌ・イザイ・メダル、芸術祭放送大賞、中島健蔵音楽賞、毎日芸術賞など多数受賞。2009年秋には紫綬褒章を受章し、2013年には文化功労者に選出。インディアナ大学教授、桐朋学園大学学長を歴任。現在、サントリーホール館長、霧島国際音楽祭音楽監督、桐朋学園大学特命教授、日本藝術院会員。名実ともに日本を代表するチェリストである。
http://www.kajimotomusic.com/jp/artists/k=88/
駒井ゆり子
東京音楽大学音楽学部オペラコース卒業。同大学院修了。同大学の給費奨学生としてザルツブルグ国際アカデミーに短期留学、声楽とイタリア語でディプロマを取得。ザルツブルグのミラベラ宮殿コンサートに出演。二期会オペラストゥーディオ第44期修了。修了時に優秀賞、奨励賞を受賞。二期会オペラ研修所プロフェッショナルコース第4期修了。これまでに芹沢文子、野村陽子、中村智子、U.ハイルマン、E.マティス、U.リュッティマン、故東敦子、故滝沢三重子の各氏に師事。全日本学生音楽コンクール大学・一般の部東京大会第2位。東京文化会館新進音楽家デビューリサイタルオーディション合格。同リサイタル出演。フランス音楽コンクール声楽部門フランス総領事賞。国際ベルヴェデーレオペラオペレッタコンクール、オペラ部門日本代表。ウィーン本選出場、並びに第2回盛岡賞。長久手オペラ声楽コンクール第3位。第5回藤沢オペラコンクール入選。コンセールマロニエ21入選。日本モーツアルトコンクール第2位。東京文化会館主催、第1回東京音楽コンクール第2位。マーラー『復活』ソプラノソロや『ヘンゼルとグレーテル』『泥棒とオールドミス』『ドン・ジョヴァンニ』『カルメン』『魔弾の射手』等に出演。二期会フランス歌曲研究会会員。サントリーホールオペラアカデミーメンバー。二期会会員。
http://www.komaiyuriko.com/
「アプサラス」について
松村禎三氏は2007年8月6日、その78年の生涯を閉じられました。 世界の現代音楽が迷走し続けた前世紀後半、氏は常に厳しく、真にリアリティを持つ音楽を求め、 過去の作風に安住することなく創作活動を続けてこられました。 他に類例を見ない強烈な個性が普遍性に繋がり、圧倒的な存在感を示した数々の作品によって、 我が国の最も重要な作曲家の一人であることは明白です。
アプサラスは氏の業績を讃え、作品を世に広めるとともに、その遺志を継ぎ、 新たな創作・演奏活動を通して音楽芸術の新境地を拓くべく、志を同じくする者による会です。 会名の「アプサラス」は、氏の作品「アプサラスの庭」より謹んで頂戴しました。 氏の作品を含むコンサートの開催やCDのリリース、楽譜の出版、遺稿集の出版などの活動を継続的に行っています。
アプサラスホームページ
https://tm-apsaras.jimdofree.com/
■本件や所属・関連アーティストに関するお問い合わせは下記までお願い致します。
アプサラス事務局
住所 : 〒201-0012
東京都狛江市中和泉4-25-11
株式会社スリーシェルズ
〒170-0013 東京都豊島区東池袋5-7-6-604
TEL:070-5464-5060
http://www.3s-cd.net/
メール jcacon@gmail.com
担当 西
【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000198926&id=bodyimage1】
配信元企業:株式会社スリーシェルズ
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