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カンナビノイド及び大麻を研究テーマにした国際会議参加者を2つのコースで支援します



日本臨床カンナビノイド学会(新垣実理事長)は、今月18日から海外で合法化が進むカンナビノイド成分及び大麻植物の医療利用に関する国際会議へ参加する日本在住の研究者に対する支援を実施します。

カンナビノイドとは、大麻植物に含まれる100種類以上の特異成分であり、1990年代に内因性カンナビノイド・システムの発見によって神経及び免疫等の体内調節に重要な役割があることが解明されつつあり、この分野での研究が急速に進展しています。また、18年6月にWHO/ECDD(依存性薬物専門委員会)では、歴史上初めて大麻植物及び大麻関連物質の麻薬指定の科学的審査が始まり、この分野の国際的な関心が高まっています。

我が国では、1948年に制定した大麻取締法による規制によりヒトを対象とした臨床試験が禁止され、動物実験しか実施できない現状です。また、マリファナ事犯に対するマスコミ報道による影響で、新規の研究テーマとして取り組みにくい環境にあります。

【画像 http://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000181228&id=bodyimage1

国際会議発表者と35歳以下の若手参加者の2つのコースを選択

本学会は、2015年9月に設立し、国際カンナビノイド医療学会(IACM)の正式な日本支部として、海外の関連学会に参加して情報交換を行ってきました。海外の先進的な情報に直接対話を通じて、実際に触れる機会の重要性を鑑み、日本在住の研究者の能力向上と人材育成のために医師、歯科医師、薬剤師、看護師などの国家資格を有する医療従事者、医学・薬学系の研究者(大学院生及び学部生を含む)であれば、関連する国際会議の参加者支援を始めました。

希望者は、本学会のホームページから応募することができます。(1)すで関連研究をしている国際会議発表者と(2)35歳以下の若手参加者の2つのコースを用意しました。それぞれ20万円、10万円を上限とし、年間5名ほどを予定しています。特に若手参加者のコースは、国際会議で発表しなくても、参加するだけも応募ができるユニークな制度となっています。関心のある方はぜひご応募をお願いします。

募集期間:2018年9月18日から2019年3月31日まで
コース : (1)国際会議発表者、(2)35歳以下の若手参加者
支援額 : (1)上限20万円、(2)上限10万円
対象費用: 渡航費、宿泊費、会議参加費

詳しい応募条件は、日本臨床カンナビノイド学会のサイトを参照をお願いします。
http://cannabis.kenkyuukai.jp/ 


日本臨床カンナビノイド学会

2015年9月に設立し、学会編著「カンナビノドの科学」(築地書館)を同時に刊行した。同年12月末には、一般社団法人化し、それ以降、毎年、春の学術セミナーと秋の学術集会の年2回の学会を開催している。2016年からは、国際カンナビノイド医療学会;International Association for Cannabinoid Medicines (IACM)の正式な日本支部となっている。2018年7月段階で、正会員(医療従事者、研究者)67名、賛助法人会員11名、 賛助個人会員22名、合計100名を有する。


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