【オペレッタとは】
あまり日本では馴染みのない「オペレッタ」は、オペラから派生し、貴族の楽しみだった「オペラ」を庶民にも楽しめるようなコメディ形式にしたものです。「小さなオペラ」「軽歌劇」「小歌劇」とも呼ばれ、セリフの大半が歌唱という点では、オペラと同じですが、セリフが間に入ります。エンターテイメント性に溢れた「オペレッタ」は、現代のミュージカルの原点と言えるでしょう。芝居、踊り、コメディ力を兼ね備え、マイクを一切使わない歌唱力ある歌える役者たちが舞台を盛り上げます。
【「Missシカゴ侯爵」に関して】
当時最新の黒人音楽ニューオリンズジャズなどを取り入れたこの作品は、ナチスドイツでは、上演を禁止されていました。日本でのプロによる上演は、「日本初」となります。
「Missシカゴ公爵」は、「オペラ」「オペレッタ」が、アメリカのジャズの影響を受けながら「ミュージカル」へと進化していく時期の作品で、戦間期の旧大陸と新大陸の相克という文化史的な枠組みがしっかりと体感できることでしょう。作中において、ワルツ、チャールダーシュ、ジャズ、チャールストンに中国風の音楽も登場し、オケピットにはオーケストラが、ステージ上においてはジャズバンドがいて演奏するスタイルであり、様々な芸術が次々と披露され湧きかえる作品です。
【作曲家エメリッヒ・カールマーン】
エメリッヒ・カールマーン(Emmerich Kálmán、1882年10月24日~1953年10月30日)は、ハンガリー出身の作曲家。代表作「チャールダーシュの女王」など「オペレッタ」を中心に一時代を築きました。ただ、20世紀初頭、ドイツでは、ヒトラーのナチスが台頭。ユダヤ人であったカールマーンは迫害を受け、作品の上演も困難となり、アメリカへの亡命を余儀なくされました。
【作品の時代背景】
19世紀後半、欧州では第1次世界大戦はようやく終結したものの、戦争による混乱、時代の激変により、かっての支配者であった国王、貴族は没落していきました。一方、戦時景気に沸くアメリカは、貧しい移民たちからも、一躍、成金資産家が生まれていました。シカゴは活気に満ち、摩天楼の高層ビルが乱立する大都市となっていました。アル・カポネたちギャングが暗躍する、禁酒法の時代でもありました。名もない移民出身の成金資産家が、次に求めるのは、社会的地位と名誉です。アメリカの成金の娘たちは、莫大な持参金を持って、大西洋を渡り、英国やヨーロッパの公爵夫人や伯爵夫人に納まりました。
【STORY】
1920年代、ヨーロッパの小国シルヴァーリエンは、財政難から国内の油田の権利をアメリカの企業グループに委ねることになりました。同国の王位継承者シャーンドル王子は、息抜きにブダペストを訪れ、馴染みの店でジャズなどアメリカ音楽ばかりが演奏されているのに驚きます。そこへ若いアメリカ人女性が現れ、王子とチャールストンを踊りたいと申し出ます。副官を装っていた王子はやんわりと拒絶しましたが、この女性こそ、例の企業グループの総帥、シカゴのロイド氏の娘メアリーでした。そもそもメアリーの渡欧の目的は?また、古き良きヨーロッパを体現したような王子と、いかにもな”爆買い”メアリー、対照的なふたりは、この先一体どうなることでしょう。
【公演概要】
2017年11月8日(水),9日(木)(各公演30分前開場)
*8日(水) 14:00(虹組)・19:00(夢組) *9日(木)14:00(夢組)・18:30(虹組) ダブルキャスト
渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール東京都渋谷区桜丘町23-21 6階(渋谷駅から徒歩5分)
主催・問い合わせ先
株式会社ムジカ・チェレステ
東京都渋谷区松濤1丁目8-16アトラス松濤3階 チェレステ・スタジオ松濤
TEL 03-6804-9702 FAX 03-6804-9750
info@musica-celeste.com http://musica-celeste.com