現代のジャポニスム作家・亜真里男による作品集 『The situation is under control』が5月下旬より発売開始 ~日本を愛する外国人作家による、日本社会へのメッセージ~
- 2016年05月16日 14:00:00
- マネー
- Dream News
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■書籍の内容
現代のジャポニスム作家「亜 真里男」は、
「3・11」以降の日本に、何を見て、何を描くのか!?
スイスに生まれ、ドイツに育ったアーティスト亜 真里男(あ・まりお/英語名:Mario A)は、1982年に来日して以来、約30年間、日本をベースにアーティスト活動を行っています。
日本人よりも日本を愛してやまないその制作活動は、「日本趣味」=「ジャポニスム」の系統に属するものでしょう。
美術史でジャポニスムの代表作といえば、ゴッホの《花魁》やモネの《ラ・ジャポネーズ》等が挙げられますが、日本の美意識や独特な空間構成が、印象派をはじめ、西洋美術に強い影響を与えたことをそれらの作品から知ることができます。
本書タイトルの「The situation is under control」とは、「2020年東京オリンピック」の招致にあたり、国際オリンピック委員会総会で安倍晋三内閣総理大臣が行った演説の一節です。つまり、事故を起こした福島の原子力発電所がコントロール下にあるという内容でしたが、日々流れてくるニュースからは誰の目にも「NOT under control」であることは明らかです。
かつてのジャポニスムは主に美意識や形式を模倣しましたが、現代のジャポニスムは、美しく平和な日本を守るために、原発問題や平和憲法などに対する積極的な社会的言説を含んだアートとして、日本人に語りかけるべきだと作家は考えています。
本書には、2011年から2016年にかけて描かれた「3・11」以降の絵画シリーズ全35点と、幾重に重ねられた作品コンセプトを解読するためのステートメントを収録し、亜 真里男による新しきジャポニスムのかたちに迫ります。
▼書籍の紹介サイト http://artdiver.moo.jp/?p=1573(直リンク)
■著者プロフィール
亜 真里男[アーティスト]
1959年バーデン・スイス生まれ。ベルリン美術大学中退後、ベルリン大学修士修了。東京都現代美術館他で作品発表。ミヅマアートギャラリーから青山|目黒 (代表:青山秀樹)へ移籍。2016年、青山秀樹の青空耳のディレクションにより活躍中。2016年5月「アートフェア東京」にて個展。
最近の主な展覧会:2014年「Drive In」Esther Woerdehoff (Paris/Ljubljana)、2013年「If walls could speak」ING Collection(Amsterdam)、「SOMANYIMAGES」Sprout curation(東京)、2012年「亜 真里男個展」 アートフェア東京など。
作品集・書籍:『Prélude à la Japonaise』(文・松浦理英子、1996年)、『F THE GEISHA』(文・多和田葉子、1999年)、『カメラの前のモノローグ 埴谷雄高・猪熊弦一郎・武満徹』(2000年)、『ma poupée japonaise』(文・島田雅彦、2001年)、『マリオ・A 日本美術家』(解説・市原研太郎、2004年)、『The World Is Beautiful』(2006年)、他多数。
現代美術ブロガー・サイト:http://www.art-it.asia/u/sfztpm/
アーティスト・ウェブサイト:http://marioa.com
【本書概要】
タイトル:『The situation is under control』
著者:亜 真里男(あ・まりお/英語名:Mario A)
解説:市原研太郎
カラー/モノクロ、96ページ(カラー80/モノクロ16)
ハードカバー(上製本)
本体:B5 変形(185×246mm)
デザイン:木村稔将
ISBN:978-4-908122-04-0
発行:アートダイバー
定価:本体2,700円(+税)
販路:全国主要書店およびWEB書店、およびアートダイバーWEBにて販売
■掲載作品シリーズ
・東日本大震災、津波に関する構造画群
・フクシマ、そして脱原発を訴える絵画群
・新しい書のかたちを追求した「Cool Japan」シリーズ
・東京オリンピックへのメッセージを含んだ「Goch, Kiyoshiro &Me」(Summertime Blues - Tokyo 2020) 他
■献本/読者プレゼント/取材について
記事掲載に際し、資料としての献本、さらに読者プレゼントのご用意が可能です。お気軽にお問い合わせください。
著者への取材(日本語)、担当編集者への取材も対応いたします。ぜひご検討ください。
■今後の展開
刊行記念個展「The situation is under control」2016年9月3日~10月1日(東京のギャラリー・青山|目黒)にて。
■会社概要
商号:合同会社アートダイバー
代表者:細川英一
所在地:〒164-0012 東京都中野区本町1-2-3
設立:2014年7月
事業内容:出版、編集請負、取材・執筆など
URL:http:// artdiver.moo.jp
■本件に関するお問い合わせ先
会社名:合同会社アートダイバー
担当者:細川英一
TEL/FAX:03-5352-1023
E-mail:info@artdiver.moo.jp
■提供可能画像について
添付画像のほかにもご用意があります。お問い合わせください。
■アート専門出版社アートダイバーついて
ひとり出版社としてスタートしました。
出版不況が叫ばれるなか、「なぜ出版社を立ち上げたのか、そしてアート専門に絞った理由は」、としばしば聞かれます。
確かに従来のシステムに倣えば、小舟で荒波に乗り出すようなもので、とても難しいチャレンジでしょう。しかし、「ひとり出版社」としてコストを最小限に抑えることは、あらたな可能性を開きます。つまり、大手や中堅の出版社では出せない少部数の書籍の刊行が可能になるのです。
新聞、大手雑誌、テレビなどのマスメディアなどと比べれば、美術の世界はあきらかにマイノリティの世界です。表現者もそれを支える人々の数も圧倒的に少ない。ですから、商業的に美術を扱うのはとても難しいし、利益がでない分、とても面倒なものです。しかし、一方で美術がマイノリティであることは重要です。つまり、アーティストは、価値の定まったことをなぞるのではなく、未来の価値創造に向けて表現を行うため、それはマイノリティとならざるを得ないです。
アートダイバーは、現代の表現者と併走します。新たな価値創造へ向けた未踏の地へのチャレンジを、書籍というフォーマットで、アーティスとともに生み出していきたいと思っています。
アートダイバーのミッション
・少数精鋭で、「他がつくれないけど、世に必要だと信じる本」を世に出すこと
・現代の表現者と併走すること
・柳の下のドジョウは狙わないこと
・絶版をできるだけつくらないこと
・来るものは“あまり”拒まずの精神
・アンテナは鋭敏に、そしてニュートラルに
・ものの見方を、絶対化しないこと
・権力を欲しないこと、なびかないこと、そして威張らないこと
・汚い商売はしないこと
・つぶれないこと
代表・細川英一 プロフィール
1975年生まれ。編集者。編集プロダクション勤務の後、『美術の窓』編集部へ。同社にて現代美術部門の立ち上げ、『アートコレクター』創刊を経て2013年フリーに。2014年「アートダイバー」を立ち上げる。趣味は、料理、ダイエット、ヨガ、ブラックミュージックなど。
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