アイティメディア株式会社（本社：東京都港区 代表取締役社長：大槻 利樹）が運営する、IT製品情報を掲載する無料会員制サイト『キーマンズネット』（ http://www.keyman.or.jp/ ）は、IT製品の導入状況や製品の選定ポイント、IT担当者の関心事がわかるコーナー「IT担当者300人に聞きました（ http://www.keyman.or.jp/at/it300/ ）」を公開しています。
今回は企業のIT担当者461人を対象に「無線LANの導入状況（2015年）」についてのアンケート調査を実施しました。「導入時に重視するポイント」や「実施しているセキュリティ対策」など、その実態が明らかになりましたので、本日、結果の一部をお知らせします。
▼「無線LANの導入状況（2015年）」記事はこちらから
http://www.keyman.or.jp/at/30007875/
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■無線LANの満足度はおおむね高い――IT関連外の製造業の7割超で導入が進む
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●現在の「無線LAN」の導入状況
「既に導入済みである（追加・リプレイス検討なし）」52.1％
「既に導入済みである（追加・リプレイス検討あり）」7.6％
「新規で導入を検討している」3.5％
「必要性は感じるが導入時期は未定」11.5％
「導入の必要性を感じない」25.4％
まず、無線LANの「導入状況」について尋ねたところ、「導入済み」と回答した企業は59.7％でした。従業員規模別に見ると1001名以上の大企業の66.4％が導入済みで、100名以下の中小企業でも55.1％と半数を超えます。また、業種別に見ると「IT関連外の製造業」の導入率が70.5％となる一方で、「流通・サービス業全般」では43.3％という結果となりました。
▼図表や更なる分析結果はこちらから
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■未導入企業が導入時に重視するポイントは「セキュリティ」
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●無線LAN導入時に重視するポイント（導入済み企業）
1位「導入・運用コスト」59.1％
2位「セキュリティ」46.5％
3位「可用性・安定性」36.6％
●無線LAN導入時に重視するポイント（導入予定企業）
1位「セキュリティ」68.3％
2位「導入・運用コスト」63.4％
3位「運用・メンテナンスの容易さ」39.0％
次に「導入時に重視するポイント」について、導入済み企業と導入予定企業それぞれに聞きました。導入済み企業では「導入・運用コスト」が1位となり、次いで「セキュリティ」「可用性・安定性」の順でした。一方、これから導入する予定がある企業では「セキュリティ」が最も重視されているようです。
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■セキュリティ設定の見直しが急がれる――2社に1社が脆弱な「WEP」を利用中
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●無線LANのセキュリティ対策（導入済み企業）
1位「MACアドレス・フィルタリング＋WEP」34.4％
2位「PSK＋AES」18.6％
3位「IEEE 802.1x認証＋AES」17.0％
●無線LANのセキュリティ対策（導入予定企業）
1位「MACアドレス・フィルタリング＋WEP」39.2％
2位「IEEE 802.1x認証＋AES」23.0％
3位「IEEE 802.1x認証＋TKIP」17.6％
導入時の重視ポイントとしても挙げられた「セキュリティ」ですが、実際にどのような対策を実施しているかを問いました。最も回答が多く寄せられたのは、無線LAN導入済み企業及び導入予定企業ともに「MACアドレス・フィルタリング＋WEP」でした。導入済み企業では「WEPのみ」という回答も9.9％となり、およそ半数の企業（34.4％＋9.9％）で脆弱な暗号化アルゴリズムであるWEPが現役のままという実態が明らかとなりました。
WEPは解読ツールを用いればほんの数分で復号できるため、企業の無線LANでのセキュリティ対策として使うべきではありません。総務省による手引書「企業等が安心して無線LANを導入・運用するために」でも、「情報セキュリティ対策としての有効性を既に失っていることから、本手引書では有効な情報セキュリティ対策として取り扱わない」と明言されています。セキュリティ対策は日進月歩。セキュリティ設定の見直しをお勧めします。
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＜アンケート概要＞
○調査期間：2015年5月27日～2015年6月3日
○有効回答数：461
○調査対象：キーマンズネット会員
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