ペンシルベニア工場は2026年初頭までに電池品質リチウムの商業生産を開始予定
米国電池メーカーとの長期引取契約を締結済
ボストン--(BUSINESS WIRE)--（ビジネスワイヤ） --先進的な水資源および資源回収分野の世界的リーダーであるグラディアントは、そのリチウム事業であるalkaLiが、ペンシルベニア州のマーセラス頁岩層の商業用リチウム生産施設を設計、建設、所有、運営することを発表しました。この施設は、油田生産水からリチウムを抽出、濃縮、転換（EC²）する、世界初の完全統合型エンド・ツー・エンド・プロセスを実現した施設です。
この発表は、昨年発表されたalkaLiのEC²プラットフォームの導入を基盤としています。このプラットフォームは、顧客の施設において最低95%のリチウム回収率を保証し、生産者は、より迅速に、低コストで、かつ持続可能な方法で電池品質の炭酸リチウムを供給することが可能です。
グラディアントのalkaLiは、設備、土地、水資源および鉱物の権利、そして許認可を含むペンシルベニア施設を所有・運営しています。この垂直統合型モデルは、重要鉱物プロジェクトにおいて頻繁に発生する許認可や所有権に関する遅延を回避しながら、米国内における長期的なリチウム供給を確保します。
現在試験段階にあるこのシステムは、すでに主要な基準を達成しており、生産水からの97%のリチウム回収率および電池品質の炭酸リチウムにおける99.5%の純度を実証しています。商業運転は、2026年初頭に本格開始する予定です。
大きな商業的成果として、alkaLiは、電気自動車（EV）およびエネルギー貯蔵システム（ESS）向けの米国のリチウムイオン電池メーカーに対し、電池品質の炭酸リチウムを年間最大5000トン供給する複数年の引取契約を締結しました。この契約は、市場における強い需要と、alkaLiのソリューションが商業的に実用段階にあることを裏付けるものです。
alkaLiは、パートナーおよび顧客向けに複数のモデルを提供しています。
リチウム生産者へのEC²ソリューションの導入
パートナー向け統合型システムの設計・建設・運用の受託
alkaLiが所有する資産からのリチウム生産と販売
「私たちは、EC²の実現を証明する、米国内で完全に稼働することができるリチウム生産資産を獲得しました」と、グラディアントの最高経営責任者（CEO）であるAnurag Bajpayeeは述べました。「これは構想ではなく、クリーンで国内生産によるリチウムが現実的かつ拡張可能であることを示す実際の稼働施設です。私たちの目標は顧客と競争することではなく、顧客やさまざまな業界が、電池品質リチウムに対して急増する需要に応え、クリーンエネルギーへの移行を加速できるよう支援することです。米国のリチウム需要の50%を供給し得るこのマーセラス頁岩層への戦略的投資は、alkaLiの技術の成熟度を証明し、長期的な国内供給を確保します。」
alkaLiの特許取得済みEC²プロセスは、直接リチウム抽出（DLE）、濃縮、そして最終的な転換を単一の効率的なシステムに統合しています。従来の手法と比較すると、EC²では以下の利点が挙げられます。
資本コストおよび運用コストを最大50%削減
迅速な世界展開を可能にするモジュール式であらかじめ設計されたシステム
AIで最適化された性能により、リアルタイムでの制御および予知保全を実現
環境負荷の低減および許認可手続きの簡素化を実現
地熱かん水、電池リサイクル、水の再利用など、さまざまな原水に対応する柔軟性
グラディアントは、将来の顧客、パートナー、そして投資家の皆様からのalkaLiへのご連絡をお待ちしております。この革新的なプラットフォームで世界的なクリーンエネルギーへの移行を加速する方法を探りましょう。
alkaLiについて
alkaLiは、クリーンエネルギー移行を支えるために、重要鉱物回収の未来を切り拓いています。グラディアントからスピンアウトし、ボストンに本社を構えるalkaLiは、先進的な水および排水処理に関する深い専門知識と、次世代の鉱物抽出技術における革新を融合させています。その革新的なEC²ソリューションは、電池品質のリチウムおよびその他の重要元素を効率的かつ持続可能、そしてコスト効率良く生産することを可能にします。大規模な投資と実績ある成果に支えられたalkaLiは、持続可能な未来に向けて重要鉱物供給の革新をリードしています。詳細はalkaLi3.comをご覧ください。
グラディアントについて
グラディアントは、従来の水処理企業とは一線を画す存在です。同社は、水・廃水処理分野のトップエキスパートによる独自の差別化されたエンド・ツー・エンドのソリューション一式を提供し、半導体、製薬、食品・飲料、リチウム・重要鉱物、再生可能エネルギーといった世界の重要産業におけるミッション・クリティカルなオペレーションを支えています。グラディアントの革新的なソリューションは、水使用量の削減、廃水排出の最小化、貴重な資源の回収、廃水の淡水化を実現します。マサチューセッツ工科大学（MIT）で設立され、ボストンに本社を構えるグラディアントは、世界に1400人以上の従業員を擁しています。詳しくは、 gradiant.comをご覧ください。
本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。
Contacts
Corporate Contact
Felix Wang
Gradiant, Global Head of Brand
fwang@gradiant.com
