ロンドン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --オムディアの最新の調査によると、ネットフリックスは韓国のサブスクリプション型オンラインビデオ市場でトップの座を維持し、加入者ベースで31%のシェアを占めているものの、国内の主要プラットフォームであるティビン(16%)、クーパンプレイ(13%)、ウェーブ(11%)などを合わせると計40%というより大きなシェアとなっています。




現地プラットフォームのパフォーマンスは、韓国のストリーミング市場における強力な文化的整合性と戦略的プレゼンスを反映しています。韓国ドラマは、世界のコンテンツ市場で重要な役割を果たしており、ティビンなどのプラットフォームは、国内外での競争力を強化するため、コンテンツライブラリをさらに拡大することが予想されます。
ティビンの主要株主であるCJ ENMは、このより広範な戦略の一環として2027年までに全世界で1500万人の加入者を目指す世界展開の計画を発表しています。この目標を達成するため、CJ ENMは昨年発表した1兆ウォン(約7億600万ドル)の予算に加え、2025年にはコンテンツの充実さらに1500億ウォン(1億600万ドル)を投じるとしています。同社はまた、グローバル展開の主要な市場となる米国、日本、東南アジアのスタジオとの提携も計画しています。ティビンの国際展開は、配信アプローチの潜在的変化を示唆しており、世界のストリーミング市場全体における競争にも影響を及ぼす可能性があります。
オムディアのシニアアナリストであるキア・リン・テオは、「これらは韓国国内の動画ビジネスにとって注目すべき展開です。現在進行中のティビンとウェーブの合併協議の結果次第では、業界のゲームチェンジャーとなる可能性もあります。もしこの合併が実現すれば、韓国最大の国内ストリーミングサービスが誕生するとともに、ネットフリックスとの差は大幅に縮まり、競争環境にさらなる変化をもたらす可能性があります」と述べています。
韓国のeコマース企業クーパンが運営するクーパンプレイは、現在韓国では第3位のストリーミングプラットフォームとなっています。このサービスは、クーパンの「Wow」プレミアム メンバーシップ プログラムの加入者のみが利用できます。オリジナル コンテンツのライブラリはティビンほどの規模ではないものの、クーパンプレイは主要なスポーツの放映権や、パラマウントやワーナー・ブラザース・ディスカバリーといったハリウッドのスタジオとの戦略的提携を通じてコンテンツを拡大してきました。これらの契約により、パラマウント+、HBO、Max、ワーナー・ブラザースの人気の海外作品への独占的アクセスが実現し、クーパンプレイは国内作品に重点を置く競合他社との差別化を図っています。
オムディアのシニアアナリストであるジュン・ウェン・ウーは、「市場が進化を続ける中、グローバル プラットフォームとローカル プラットフォームの両方が、消費者の変化する期待に応えるため、コンテンツとプラットフォーム戦略を適応させています。個人加入者のシェアではネットフリックスがリードしているものの、強力なローカルコンテンツ、戦略的投資、そしてプラットフォームの革新を重視する国内プラットフォームは、今後の韓国のストリーミング市場だけでなく、グローバル市場における重要なプレーヤーとしての地位を確立しつつあります」と述べています。
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