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データ・インフラ企業のターミナル3、AI新時代に向けたプライバシー技術の拡充のため800万米ドルのシード資金を調達


香港を拠点とするWeb3スタートアップ、ターミナル3は800万ドルの資金調達に成功し、新たなデータプライバシーとセキュリティプロトコルの開発を進めます。Illuminate FinancialとCMCC Titan Fundが主導したこのラウンドは、企業向け分散型ID・認証情報プラットフォームの普及を加速します。ターミナル3は既に800万人以上のユーザーにサービスを提供しており、AIエージェント向けの認証・認可プラットフォームも展開しています。共同創業者兼CEOのゲイリー・リウ氏は、ユーザーデータ需要の増加とデータ条例の進化が企業にコンプライアンス負担を強いる中、今回の資金調達が解決策をもたらすと述べています。新技術を活用したプライバシーとセキュリティの強化に向け、企業の成長を支援することが目標です。


シード資金により、安全・セキュア・分散型のデータ保存およびアクセスに対する世界的な需要拡大への対応が可能に



香港--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --香港を拠点とするWeb3スタートアップのターミナル3は、800万米ドルのシード資金調達に成功しました。この資金は、本年後半に発表予定の新たなデータ・プライバシーおよびセキュリティ・プロトコルの開発を後押しするとともに、企業向け分散型ID・認証情報プラットフォームの普及加速に充てられます。現在、ターミナル3は複数のブロックチェーンおよび業界にわたり、約800万人のユーザーにサービスを提供しています。


今回の資金調達は、Illuminate FinancialとCMCC Titan Fundが共同で主導し、Animoca Brands、Progression Fund、IDG Blockchain、Cherubic Venturesが参加しました。また、既存投資家である500 Global、Consensys Mesh、Hard Yaka、BlackPineからも追加出資がありました。


共同創業者兼最高経営責任者(CEO)であるゲイリー・リウは次のように述べています。「ユーザーデータに対する需要は指数関数的に増加しており、何十億もの人々のプライバシーリスクが高まっています。その一方で、進化するデータ規制とセキュリティ要件により、企業には大きなコンプライアンス負担とコストがのしかかり、ユーザー体験に悪影響を及ぼし、AIなど新技術の導入も妨げられています。今回の資金調達を通じて、ターミナル3の企業向けソリューションをさらに強化し、企業がユーザーの保護とコスト削減を両立しながら新技術とともに成長できるよう支援してまいります。」


ターミナル3は、ブロックチェーンとプライバシーを強化する技術(ゼロ知識暗号など)を活用し、銀行や行政認証、SNS、マーケティングに至るまでの多様な用途において、ユーザーデータを安全かつ自己主権的に保存し、完全にプライベートなアクセスを可能にしています。最近では、ターミナル3はAIエージェント向けの認証・認可プラットフォームも発表しており、自律的な取引における信頼性、セキュリティ、プライバシーを提供しています。


「私たちは今、世界の金融市場全体でデジタル資産と分散型テクノロジーの重要な転換点を迎えています。」と、Illuminate Financialのゼネラルパートナー兼アジア責任者であるルカ・ゾルツィーノ氏は述べています。「こうした巨大なチャンスを切り拓く鍵となるのが、安全なデータとアイデンティティです。私たちは、ターミナル3の革新的なソリューションが、機関投資家による導入を加速させ、新たなデジタルトラスト時代を切り拓くと確信しています。弊社が今回のミッションに投資できることを大変嬉しく思います。」


ターミナル3は、ゲイリー・リウ(CEO)、マルコム・オン(CPO)、ジョーイ・リウ(COO)により共同設立されました。3名はいずれも、Google、Spotify、Microsoft、Uberといった世界的なテクノロジー企業での豊富な経験を有しています。直近では、ゲイリーが2016年から2022年までCEOを務めた香港の100年以上の歴史を持つ新聞、「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」のデジタル・トランスフォーメーションを主導しました。過去3年間、共同創業者らはターミナル3のプラットフォーム開発を主導する一方、アジアと中東全域でデジタル資産とオープンデータの導入政策を推進してきました。


CMCCのTitan Fundの共同設立者兼マネージング・パートナーのシャウ・シン・イェン氏は、次のように述べました。「ターミナル3は、当ファンドが最初に投資した企業のひとつです。デジタル資産業界の成長は、規制遵守、相互運用性、業界参加者全体からの信頼を取り入れる、検証可能なアイデンティティ・ソリューションにかかっています。共同創業者3名が持つ経験・専門性・ビジョンの融合はWeb3業界でも類を見ないものであり、同社の初期成長と将来性を支える原動力となっています。Titanは、これからもこの卓越した業界リーダーたちとともに歩んでいけることを嬉しく思います。」


AIと規制が加速させるデータセキュリティの必要性


人工知能、特にエージェンティックAIの急速な成長は、スケーラブルで相互運用可能かつ完全に信頼されたデータプライバシー基盤の必要性を一層高めています。企業と顧客の間における主要なインターフェースとして自動化されたAIエージェントが普及することで、世界的な成長機会が広がる一方、ユーザープライバシーに対する本質的な脅威も生じています。


例えば、銀行がAIエージェントを活用して顧客の口座残高を確認し、顧客の代わりに金融取引を実行するケースが想定されます。また、旅行プラットフォームがAIエージェントを利用して顧客のために休暇の旅程を設計し、予約することも考えられます。企業とユーザーの双方にとってスピード、正確性、利便性、コスト削減といったメリットがある一方で、AIエージェントの導入には、認証やプライバシーのための既存の枠組みなしに自動化が大量の機微情報を必要とするため、多くの信頼とデータセキュリティに関する課題が伴います。


「エージェンティックAI市場は今後10年で40倍に成長すると予測されています。」とアニモカ・ブランズの共同設立者兼会長であるヤット・シウ氏は述べています。「この市場が責任ある形で拡大していくためには、信頼不要(トラストレス)なネットワークが不可欠であり、Web3技術はAIの未来における中核を担うべきです。ターミナル3が展開する、AI向け分散型データプライバシーおよびセキュリティに関するアプローチは革新的であり、私たちはそのビジョンを支援できることを大変嬉しく思います。」


ユーザーデータに対する需要が高まるなか、データ・プライバシー関連規制も一層厳格になり、消費者のプライバシー問題に対する意識も高まっています。昨年の調査では、83%の消費者が「ブランドへの信頼の第一条件はデータ・プライバシーである」と回答しました。1新技術の導入により、企業は厳格化するコンプライアンス要件と顧客の期待に応えながら、成長を妨げることなく基盤を整備することが可能になります。ターミナル3は、この新たな資金をもとに、世界中のユーザーの普遍的な権利を守る世界水準のデータ・セキュリティおよびプライバシー・ソリューションの開発を継続してまいります。


ターミナル3について


ターミナル3は分散型の未来に向けたデータインフラを構築する、香港拠点のWeb3スタートアップです。同社のソリューションは、ユーザーのプライバシーを奪い、企業にコンプライアンスとセキュリティの懸念を与える集中型データ・システムに代わるものです。ターミナル3は、分散型およびプライバシー強化型の技術を活用し、完全にプライベートなユーザーデータが自由に構成できる、公平なWeb3の実現を目指しています。同社の創業者は、世界有数の重要企業において事業構築・拡大・変革を遂げてきた実績ある経営者および起業家です。ターミナル3はまた、Illuminate Financial、CMCC Titan Fund、Animoca Brands、IDG Blockchain、Progression Fund、Cherubic Ventures、500 Global、Consensys Mesh、Bixin Ventures、BlackPine、Hard Yaka、Bored Room Venturesといった世界的な投資家から支援を受けています。


詳細については、こちらをご覧ください:公式ウェブサイト | X | LinkedIn


Illuminate Financialについて


Illuminate Financialは、ロンドン、ニューヨーク、シンガポールに拠点を持ち、金融サービスの未来を形作るB2Bフィンテックおよびエンタープライズ企業に特化した仮説主導型のベンチャーキャピタルです。Illuminateは、業界のキープレイヤーとの強固なネットワークと信頼に基づくパートナーシップを通じて、業界が真に求めるものに対する深い洞察を提供し、投資先企業がその可能性を最大限に引き出せるよう支援しています。詳細はwww.illuminatefinancial.comをご覧ください。


Titan Fundについて


Titan Fundは、ブロックチェーン・エコシステムにおける魅力的な成長機会に対し、伝統的なエクイティ型ベンチャーキャピタル投資戦略を通じて、適格投資家にアクセスを提供しています。同ファンドは、インフラ、フィンテック、コンシューマー・アプリケーションという主要投資分野において、プレシードからシリーズAの企業を対象としています。Titan FundはCMCC Globalの最新のファンド戦略であり、2016年からプロトコルや暗号資産に直接投資しているDigital Asset Fundsや、暗号クオンツ・ファンドに投資するCrestファンド群を補完するものです。詳しくはtitan.fundをご覧ください。


本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。






1https://www.pwc.com/gx/en/issues/c-suite-insights/voice-of-the-consumer-survey.html



 


Contacts


For further media information:


Terminal 3
Joey Liu

joey@terminal3.io


or


Current Asia on behalf of T3
Mark Jackson

mark.jackson@currentasia.com

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