低消費電力とコンパクト設計により、高度なマルチメディアSoCへ容易に統合可能
上海--(BUSINESS WIRE)--（ビジネスワイヤ） --ベリシリコン（688521.SH）は、次世代型の低複雑性拡張ビデオコーディング（LCEVC）ビデオデコードIPである「VC9000D_LCEVC」を発表しました。高性能かつエネルギー効率の高いビデオ処理向けに設計されたVC9000D_LCEVCは、ベリシリコンのVC9000Dベースビデオデコーダと併用することで、最大8K Ultra HDのデコーディングを可能にし、スマートテレビ、セットトップボックス（STB）、モバイルデバイスなどの高度なマルチメディアアプリケーションに最適な製品となっています。
MPEG-5 Part 2とも呼ばれるLCEVCは、Moving Picture Experts Group（MPEG）と国際標準化機構（ISO）による最新の規格です。これは、別のコーデックでエンコードされたベースとなる動画と組み合わせることで、拡張ビデオストリーミングを生成する拡張レイヤーを規定するものです。この拡張ストリーミングは、ベースコーデックの圧縮能力の拡張、エンコードとデコードの複雑さの低減、将来のさらなる拡張のためのプラットフォームといった新たな機能を提供します。VC9000D_LCEVCデコーダーは、ISO/IEC 23094-2（LCEVC）メインプロファイルに完全に準拠し、レベル4.1までをサポートします。また、8/10ビット深度データを処理し、最大8192×8192の解像度に対応し、フレームごとのデコードアーキテクチャを採用します。さらに、堅牢なエラー検出機能により、信頼性の高いビデオ再生が可能になります。
VC9000D_LCEVCは、高性能なハードウェアアーキテクチャと包括的なサブシステムを備え、ホストCPUへの負荷を最小限に抑えつつ、卓越したビデオ品質を提供します。統合型のTemporal Reference Frame Compression（TRFC）テクノロジーはシステム帯域幅の使用量を大幅に削減するとともに、マルチレベル階層型クロックゲーティングにより消費電力を最小限に抑えます。さらに、柔軟な出力フォーマットの変換のためのポストプロセッサも内蔵しています。
VC9000D_LCEVCは、使用されるテクノロジーに関係なく完全に合成可能なレジスタ転送レベル（RTL）パッケージとして提供されるため、様々なプロセスノードとスタンダードセルライブラリをサポートし、多様なシステムオンチップ（SoC）設計へのスムーズな統合が可能です。この柔軟性により、顧客はLCEVCデコーディング機能を効率的に導入し、次世代型ビデオ処理ソリューションの市場投入までの時間を短縮することができます。
ベリシリコンの最高戦略責任者兼エグゼクティブバイスプレジデント兼IP担当ゼネラルマネージャーであるウェイジン・ダイは、「8Kコンテンツの急速な増加、AI駆動型ビデオアプリケーションの普及、そして高品質ストリーミングと没入型体験に対する需要の高まりによって、効率的かつスケーラブルなビデオソリューションの必要性がこれまで以上に高まっています。LCEVC拡張デコーディングを当社のVC9000DベースデコーダーとSoCにシームレスに統合することで、お客様がビットレートを削減し、帯域幅とストレージコストを最適化するのを支援するとともに、次世代マルチメディアアプリケーションを効率的にサポートできるソリューションを提供します」と述べています。
ベリシリコンでは現在、VC9000D_LCEVCビデオデコードIPのライセンスを供与中です。詳細またはコラボレーションに関するお問い合わせは、www.verisilicon.com/en/ContactUsをご覧ください。
ベリシリコンについて
ベリシリコンは、プラットフォームベースの包括的な自己完結型カスタム・シリコン・サービスと、自社の半導体IPを活用した半導体IPライセンス供与サービスをお客様に提供することに尽力しています。詳細情報は、 www.verisilicon.com
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