新たな資金調達により、バイオ医薬企業向け高計算効率性基盤モデルの市場拡大を推進
ブリティッシュコロンビア州、バンクーバー--(BUSINESS WIRE)--（ビジネスワイヤ） --小分子創薬向けの先進的な基盤モデル「Enki™」を開発するVariational AIは、550万米ドルのシード延長ラウンドを完了したと発表しました。Enki™によって、バイオ医薬品の化学チームは新規ヒット化合物やリード化合物を効率的に発見・最適化することが可能となり、創薬の初期段階を加速します。この資金調達ラウンドは投資家から強い関心を集め、当初の目標額を上回る結果となり、Enkiの可能性に対する信頼性の高さが表れています。このラウンドはNimbus Synergiesが主導し、Merck Global Health Innovation Fund、Quimby Investments、Threshold Impact、Defined Capitalが参加しました。既存投資家のFlying Fish、A&E Investment、Nepenthe Capitalも本ラウンドに参加しました。
近年、バイオ医薬品業界全体で創薬の初期段階における人工知能（AI）の採用が加速しています。しかし、小分子創薬は依然として、膨大な仮想分子ライブラリの中からヒット化合物を見つけることに特化した、従来型の非生成（識別）AIモデルに依存しています。このアプローチは効果的ではあるものの、新規化合物の発見が制限されることが多く、複数回の「設計・合成・試験・分析（DMTA）」サイクルを通じた大規模な最適化を依然として必要とします。
Variational AIの最高経営責任者（CEO）であるハンドル・キムは、次のように述べました。「優れた医薬品は優れた分子から生まれます。しかし、多くの創薬は分子ライブラリのスクリーニングや既存の骨格の改変といった、従来の方法から始まります。それに対し、私たちは約600の標的を網羅する独自のデータセットでEnki™の基盤モデルを訓練し、高い活性と選択性を持つ多様なリード化合物を生成できるようにしました。」さらに、キムは次のように続けました。「これにより、バイオ医薬品企業の化学チームは、従来の方法よりもはるかに効率的に、最適な新規出発点を持つヒット化合物やリード化合物を発見・最適化できるようになります。私たちのパートナーは、プロジェクトごとに数週間で複数の骨格から生成された約20の新規分子を合成・試験し、50%以上のサブマイクロモルヒット率と90%の合成成功率を達成しています。」
生成モデルは言語や画像の分野では非常に効果的ですが、化学の分野ではまだ同様の大きな影響は与えていません。とNimbus Synergiesのマネージング・パートナーであるジェイソン・ロバートソン氏は、次のように述べました。「Variational AIの科学チームは、他の分野の基盤モデルと比べて桁違いに少ない計算資源とデータで動作する、小分子創薬に特化した基盤モデルを長年にわたり着実に構築してきました。この基盤モデルは、創薬におけるパラダイム・シフトをもたらし、より優れた、高い信頼性とコスト効率性を備えた医薬品開発を可能することで、最終的には患者の治療成果を向上させ、医療費削減にも繋がります。」
この新たな資金調達により、Variational AIはその技術をより広い市場に展開し、バイオ医薬品企業が新規医薬品をより迅速かつ効率的に設計できるよう支援していきます。
Variational AIについて
Variational AIは、生成AIの力を活用することで、創薬の単位経済性を再定義しています。創業メンバーである機械学習（ML）チームは、Google、Microsoft、MIT、Caltech、D-Wave Quantumといった先進的なAI研究機関の出身者で構成されており、著名な創薬リーダーと協力して、小分子創薬向けの業界最先端の基盤モデル「Enki™」を開発しています。同社はカナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバーに拠点を置き、積極的に採用を行っています。詳しくは、当社公式サイト（https://variational.ai）をご覧いただくか、こちら（info@variational.ai）へメールにてお問い合わせください。
ニンバスシナジーについて
Nimbus Synergiesは、カナダの革新的かつ相補的なヘルス・テクノロジー企業への初期段階の資金提供を主導しています。これらの企業を結集してリソースを共有することで、業界特有の知識やネットワークを共有し、これらの企業の成長を加速させ、成功の可能性を高めています。同社は、投資家、パートナー、メンターとしてのリーダーシップを通じて、ヘル・ステクノロジー分野に大きな影響を与えています。詳細については、公式サイト（https://nimbusinc.vc/）をご覧いただくか、こちら（info@nimbusinc.vc）へメールにてお問い合わせください。
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