ネバダ実証プラントで直接リチウム抽出法(DLE)、濃縮、変換技術を統合し、リチウムの持続可能な大規模生産を実現
統合技術ソリューションを利用すると、塩水からのリチウム生産が従来の方法に比べて500倍速くなるほか、土地・水・化学試薬の使用量が大幅に減少
結果を検証したところ、実際の運転時に塩水からリチウムを回収できる割合が96%であることを確認
ヒューストン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --SLBは責任ある方法で調達されたリチウム製品の市場投入を加速化するため、ネバダ州クレイトン・バレーの実証プラントで、リチウムの持続可能な大規模生産のソリューションを試験したことを発表しました。
独自の統合ソリューションには、SLBが有する海中についての専門知識と、直接リチウム抽出法(DLE)など先進技術の水上エンジニアリングが組み合わされています。従来のリチウム生産法に比べると速さは500倍で、土地の使用率はわずか10%です。商業規模施設のおよそ10分の1の面積で操業できるこのプラントでは、塩水から回収できるリチウムの割合1が96%に達したことが証明されました。
SLBの統合ソリューションは完璧なエンドツーエンドのプロセスであり、高度な不純物処理や濃縮技術などで純度の高い炭酸リチウムまたは水酸化リチウムを生産します。また、DLEをベースとした他のソリューションに比べ、水・エネルギー・化学試薬の使用量が大幅に少なくて済みます。
SLBで新エネルギー事業プレジデントを務めるガビン・レニックは、次のように述べています。「リチウムは電化を実現する上で重要となる要素なので、環境に悪影響を与えずに生産を迅速化する方法を見つけなければなりません。クレイトン・バレーにあるSLBの実証プラントでは、今の市場にとって最も速く、経済的かつ持続可能な方法で大量のリチウムを生産する独自の統合アプローチが立証されました。これにより、電化経済の根幹をなす高品質のリチウム製品を実現できる、商業規模の施設配置が進みます。」
塩水から大規模にリチウムを生産する従来の代替方法は濃縮です。この工程では広い土地が必要となるだけではなく、結果的に大量の水を失うことになります。その後に塩、地下ミネラル、使用済みの化学物質が地表に残り、生物多様性と環境に負荷をかけるのです。SLBの持続可能なリチウム生産ソリューションは、水の使用量を抑えることでサステナビリティーを高めます。また、リチウムを処理して分離させた後、使用済みまたはリチウム濃度が下がった塩水を採取元に戻します。
SLBソリューションで塩水からリチウムを抽出し、工業グレードの炭酸リチウムに変換するまでの全工程は、わずか数時間です。それに対し濃縮法は最長18か月かかる上、回収率が50%以下と大きく低下する可能性があります。
リチウムを商業販売する際の形態には、リチウム金属の生産原料となる塩化リチウム、スマートフォンや短距離用EVに使われる炭酸リチウム、長距離用EVバッテリーに使われる水酸化リチウムがあります。SLBのソリューションは非常に柔軟で、こうした製品の生産向けに調整が可能です。
SLBは試験プラントでソリューションを立証する過程で特定の技術的マイルストーンを達成し、ピュア・エネルギー・ミネラルズと締結したアーンイン契約の条件を十分に満たすことができました。そのため、任意でクレイトン・バレー・プロジェクトの所有権を100%取得できます。
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