(証券コード: 4452 JT)
香港--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --オアシス・マネジメント・カンパニー・リミテッド(以下「オアシス」)は、花王株式会社(以下「花王」または「同社」)の株式を保有するファンドの運用会社です。オアシスは日本の金融庁の「責任ある機関投資家の諸原則(日本版スチュワードシップ・コード)」を遵守しており、この原則に沿ってオアシスは投資先企業のモニタリングとエンゲージメントを行っています。
オアシスは花王の長期株主です。同社は、キュレル、モルトンブラウン、オリベ、ビオレ、ジャーゲンズなど、大きな潜在価値を秘めたブランドを多数所有しています。 花王は、バイヤスドルフ、ロレアル、エスティローダー、プロクター・アンド・ギャンブルなどのグローバルプレイヤーと直接競合し得る製品群を保有しており、日本を代表する企業として、世界的なリーディングカンパニーとなり得るポテンシャルを有しています。
しかしながら、花王は潜在価値の宝庫であるにも関わらず、同社の売上高成長率、利益率、自己資本利益率(ROE)は他社の水準を著しく下回り、その結果として株価も低迷し続けてきました。
残念ながら、花王の現経営陣は、同社の持つすばらしいブランドのポテンシャルを最大限に引き出すことにほとんど関心がないように思われます。同社は、製品の販売促進や収益向上のために必要とされるマーケティングおよび流通網の強化に十分注力してきませんでした。それどころか、花王が打ち出した「グローバル・シャープトップ戦略」において、同社の主力ブランドは市場より遅いペースでの成長しか見据えておらず、同社はヘルスケアなどの新規事業分野においてより高い成長を示唆しています。その結果、同社は競合他社にマーケットシェアを奪われ続けてきました。
花王はホームケア、パーソナルケアおよび化粧品業界におけるグローバル・リーダーとなるべきです。花王は収益性を大幅に改善させ、同社の潜在価値を最大限に引き出すことで大きく変革する機会に恵まれているとオアシスは確信しています。そこで本日、オアシスは、消費者、従業員、株主を含むすべてのステークホルダーに資する事業およびガバナンスの強化のために花王の変革を促す「より良い花王」キャンペーンを発表いたします。
花王の潜在価値を最大限に発揮するため、オアシスは以下の取り組みの実行を求めます:
- 主要な化粧品およびスキンケアブランドの国際的な成長に重点を置く
- グローバルな経験を有する最高マーケティング責任者(CMO)または同等の人材を直ちに起用し、マーケティングに対する同社のアプローチの変革を行う
- ブランディングおよびマーケティングの経験を有する社外取締役を任命する
- 低採算のブランドおよびSKUを削減する
- 情報開示の透明性を向上させる
オアシスの試算によれば、同社が化粧品およびヘルス&ビューティケア事業に注力しマーケティングを改善させた場合、花王の株価は1株当たり1万円を超え、現在の株価水準から76%以上上昇すると考えています。
オアシスの創設者で最高投資責任者のセス・フィッシャーは、次のように述べています:
「花王のブランドたちは、解き放たれるのを待っています。多くの人に愛されているこれらのブランドの価値が十分に発揮されていないことは、花王の顧客にとっても株主にとっても不利益です。花王の経営陣は、今こそ立ち上がり、各ブランドの潜在価値を最大限に引き出さなければなりません。私たちは、花王の経営陣が目の前にある計り知れない機会に対して適切な行動を起こすまで、説明責任を追及する考えです。」
オアシスによる提案の詳細については、www.ABetterKao.comをご覧ください。
オアシスは、「より強い花王」を実現するために、今後も花王の経営陣と建設的な対話に努め、企業価値のさらなる向上を支援する取り組みを継続いたします。「より強い花王」を実現するため、すべてのステークホルダーの皆様がオアシス(info@ABetterKao.com)にご連絡くださることを歓迎いたします。
オアシスについて
オアシス・マネジメント・カンパニー・リミテッドは、さまざまな国やセクターにわたる幅広いアセットクラスの投資機会にフォーカスしている投資ファンドです。オアシスは、現在最高投資責任者 (CIO) を務めるセス・H・フィッシャーによって2002年に設立されました。オアシスに関する詳しい情報は、https://oasiscm.comをご覧ください。オアシスは日本の金融庁の「責任ある機関投資家の諸原則(日本版スチュワードシップ・コード)」を遵守し、この原則に沿って投資先企業のモニタリング及び、エンゲージメントを行っています。
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