ニューヨーク--(BUSINESS WIRE)--（ビジネスワイヤ） --金属リサイクルの世界的大手であるシムズ・メタルは、米国を拠点とする金属リサイクル業者であるボルチモア・スクラップ・コープ （BSC）とその関連会社の資産を取得することに合意したと発表しました。この買収取引は、規制当局の承認等、慣習的な買収条件を満たす、あるいは免除された後、2023年10月に完了する見込みです。
BSCは米国北東部における最大手の金属リサイクル業者のひとつであり、メリーランド州、バージニア州、ペンシルバニア州、ニューヨーク州、ニュージャージー州の5つの州に17の施設を有し、年間約60万トンを販売しています。BSCの事業領域は4基のシュレッダーや広範囲にわたる線路、荷船、湾岸インフラ等におよび、需要が拡大する国内市場と輸出市場が近いといった魅力的な立地に支えられ、安定的な事業を展開しています。
買収の対価は合計1億7700万米ドルであり、それに加えて、運転資金その他の調整は買収完了時に決定します。シナジー効果考慮前の3か年移動平均をもとに算出した、当該取引のインプライドEV/EBITDA倍率は5.4倍です。シナジー効果を考慮した場合、EV/EBITDA倍率は4.2倍に下がると予測しています。
今回の取引は最高クラスの資産を運営し、高品質で差別化されたアウトプットを、効率化された物流チャネルにより顧客に展開するというシムズ・メタルの戦略にも合致しています。
「我々は長年ボルチモア・スクラップ・コープを高く評価していました。彼らには長きにわたり素晴らしい事業を作り上げてきた力強い経営陣がいます」と、シムズの最高経営責任者（CEO）兼マネージング・ディレクターのアリスター・フィールドは述べています。「今回の買収は当社の戦略を補って余りあるものであり、北米の金属リサイクル事業を拡大し、鉄と非鉄金属のスクラップに対する米国内の需要増加に対応すべく、販売チャネルの多角化を図ることが可能となります。ボルチモア・スクラップ・コープのチームとその関連グループを、シムズファミリーに迎え入れたいと思います。」
シムズの最高財務責任者（CFO）であるスティーブン・ミケルセンは、次のように付け加えています。「BSC買収は当社のキャピタル・リサイクリング戦略の一例といえます。今回の買収資金が非中核資産や要求収益率を下回る資産の売却を通じて調達されることにより、実質的な収益の移転につながることを期待しています。」
シムズ・メタルについて
1917年にシドニーで設立されたシムズ・メタルは、オーストラリアを中心とした企業から、金属リサイクルにおける世界的大手企業へと成長を遂げてきました。シムズ・リミテッドの事業部門として、シムズ・メタルはオーストラリア、英国、米国を拠点に再生利用が可能な鉄と非鉄金属を購入・加工し、30か国の製造業者に再生材料を販売しています。シムズ・メタルは世界の拠点全体で毎年約1000万トンにおよぶ金属のリサイクルを行っています。「地球を守るために廃棄物のない世界を創造する」という共通の目的に従い、シムズ・メタルは社会や産業における大きな産業・環境変化に対してしっかりと備え、適応しています。詳細はwww.simsmm.comをご覧ください。
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