フランス政府よりフランス2030計画を通し、カルビオスと同社提携研究機関に同社独自の酵素活用技術の研究開発と革新業務のため1,140万ユーロが出資される
欧州委員会の承認の後、カルビオスがロングラヴィルにおける初の工業プラント建設のためにフランス政府よりフランス2030計画を通し3,000万ユーロ、グラン・テスト地域圏より1,250万ユーロの出資先に選定される見込み
フランス、クレルモン・フェラン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- プラスチックと繊維のライフサイクルの再発明に取り組む生物学技術の開発および工業化の先駆者であるカルビオス(ユーロネクスト・グロース・パリ上場、ティッカーシンボル:ALCRB)は、同社プロジェクトがフランス政府よりフランス政府が主導するフランス2030計画における投資の一部として3,000万ユーロ、およびグラン・テスト地域圏より1,250万ユーロの出資先として選定されたことを発表しました。この出資は、欧州委員会による政府支援スキームの承認の後、国家支援契約の締結の後に確定します。ADEME2による「プラスチックのリサイクル」プロジェクトへの国家的要請の一部として、カルビオスによる独自のPETバイオリサイクルプロセルの工業化の実現プロジェクトが選定されました。グラン・テスト地域圏のロングラヴィルに計画される同プラントは、世界初のPETバイオリサイクルプラントとなる予定で、2025年の始動開始が課されています。このプラントにより、フランスは、カルビオスの同プロジェクトによる処理工程から産出されるPET、PTA、MEG3の構成原料の2つを国内生産できるようになります。
カルビオスはまた、フランス政府よりフランス2030計画の一部として、うち820万ユーロが直接カルビオスへのものとなる1,140万ユーロの出資(500万ユーロは要返済貸付金)を受け、320万ユーロが学術提携機関であるINRAE4、INSA5、CNRS6にTWB7およびTBI8の合同運用研究機関経由で出資されることも発表しました。この出資により、カルビオスの酵素活用技術の最適化および継続的改善の研究の継続が実現します。
フランス環境連帯移行省クリストフ・べシュー大臣は、次の通り述べています。「プラスチック汚染との戦いは、その使用量の劇的な削減が求められるだけでなく、リサイクル量を増やすことが求められる、世界的な危機となっています。長年に渡り、フランスの政府および民間研究チームは共同で、新たな酵素活用リサイクル技術の開発に取り組んできました。カルビオスの世界初のバイオリサイクルプラントの建設を支えることで、フランスはカルビオスの技術がここにきて工業的現実味を持っていることを証明することになり、これまでリサイクルが難しかった廃棄物のリサイクルを可能にしていきます。」
フランス産業省ローラン・レスキュール産業担当相は、次の通り述べています。「世界プラスチック会議の開幕において、カルビオスの革新的酵素活用プラスチックリサイクルプロジェクトへのフランス政府による5,400万ユーロ近い出資を発表出来てうれしく思います。2023年、フランスにおける世界初の酵素活用プラスチックリサイクルプラントの建設は、今後20年に渡る最大級の環境問題の課題である完全循環型のプラスチック経済の構築に向けて重要な一歩となります。このプロジェクトは、生態学的移行がフランスのグリーンな再産業化にとってどれほどの機会を生み出すものかを示してもいます。」
ブルーノ・ボンネル首相府フランス2030計画投資総務庁長官は、次の通り述べています。「フランス2030計画における支援は、フランスに革新的なプラスチック処理のソリューションを生み出すこと、そしてカルビオスの事業モデルをライセンス販売に基づく国際的レベルのものにするとの2つの目的を持っています。カルビオスは、政府主導の研究から、スタートアップの創設を通した技術的プロセスの工業化まで、漸進的開発を行ってきた企業です。これは、フランス2030計画が特に支援する連続的なありかたであり、カルビオスはこれを体現する顕著な例となっています。」
フランク・ルロイ グラン・テスト地域圏知事は、次の通り述べています。「エマニュエル・ラダン氏とカルビオスチームが世界初のPET 100%バイオリサイクルプラントの建設地としてグラン・テスト地域圏を選んだことをうれしく思います。このプロジェクトを支援することで、同地域は環境保全に積極的に取り組むことになる一方、新たな雇用と価値をグラン・テスト地域にもたらすことになります。また、ロングラヴィルにとっても価値あることであり、知事および都区の首長に賛辞を贈りたいと思います。フランス政府とADEMEの一貫した支援と共に大変な努力を費やし、このプラントを現実のものとすることができました。カルビオスの同プラントは、グラン・テスト地域圏がPET循環経済でのリーダーとなるとの志と完全に一致するものです。このプロジェクトは、私たちのエコシステム構築におけるさらなるマイルストーンとなります。」
同プラントは、カルビオスの技術により作られたリサイクルPETの販売量の一部を賄うことになり、提携事業者に一次生産されたPETと同等品質のリサイクルPETを提供することになります。同年末までの建設開始宣言と併せ、2023年末までの予定となっている必要な許可を取得し次第、同プラントは2025年の稼働を目指すことになります。これに続き、漸次的な稼働量増加を経て、全量稼働へと移行します。同プラントは交渉能力で1年あたり50,000トンのPET廃棄物を処理でき、この数値は20億本のペットボトル、または25億枚の食品用トレイに当たります。
カルビオス最高経営責任者のエマニュエル・ラダンは、次の通り述べています。「フランス政府によるこれまでの支援により、当社はクレルモン・フェランにおいて当社技術の経済的そして環境的競争力の高さを工業的な実践のスケールで示すことができました。ADEMEからの新たな支援、そしてグラン・テスト地域圏からの支援は、当社の世界展開の始まりの礎となるこの新たな工業的ステップにおいて、決定的な役割を果たしました。当社の初のプラントは、PETバイオリサイクル技術の世界的実例となり、それがフランスに建設されることを誇りに思います。カルビオス役員会、そして特にフィリップ・プルティ会長に、この初のプラントの実現の決断に対し、感謝します。」
フランス政府によるフランス2030計画を通しての、そしてグラン・テスト地域圏からの資金提供先として選ばれたことは、つい先般発表された酵素生産で世界的リーダーであるノボザイムズ9との長期独占提携契約をさらに強化するものとなります。ノボザイムズの主な目標の1つは、カルビオスのロングラヴィルプラントおよび今後ライセンス供与を受けるプラントに酵素を提供することとなっています。加えて、カルビオスは先般、CITEOの多層トレイ10のバイオリサイクルの入札の一部で落札し、初めての将来の納入先を獲得してもいます。
フランス2030計画は、前例のない規模での投資計画となっています。企業、大学、研究機関が、世界が今後直面する生態学的、または魅力の面での課題に競争力のある対応をしていけるよう、そして特に生態学的移行の分野で当社が比類なき価値を提供している分野での未来を切り開く土台を醸成するため、540億ユーロが投資されます。基礎研究からアイデアのひらめき、新しい製品とサービスの生産までに渡り、フランス2030計画は工業実用化までのイノベーションの全ライフサイクルを支援するものです。
カルビオスについて:
カルビオスは、プラスチックと繊維のライフサイクルを再発明する生態学的ソリューションの工業実用化の開発に取り組む企業です。自然の持つ力にひらめきを得ているカルビオスは、酵素ベースのプロセスによりプラスチックおよび繊維による汚染を回避し、プラスチック問題の解決を目指すことに加え、循環経済への移行を目指しています。PETのバイオリサイクルとPLAのバイオ分解の2つの破壊的技術は、工業と商的規模の実用化に到達しつつあります。バイオリサイクルを実践するプラントが2021年より稼働しており、インドラマ・ベンチャーズとの協業のもと、類例を見ない設備が2025年に稼働開始となる予定です。カルビオスは、ネイチャー誌より科学的知見からも認められており、化粧品、食糧、飲料、医療産業の有名ブランドより、その製品のリサイクル可能性と循環性を強化する目的で支援を受けています。カルビオスとロレアルにより創設された包装コンソーシアムには、ネスレ ウォーターズ、ペプシコ、サントリー食品インターナショナルが加盟しています。繊維コンソーシアムでは、On、パタゴニア、プーマ、フィリップス・バン・ヒューゼン、サロモンがカルビオスと共に活動しています。
プラスチックおよび繊維の循環性を推進するバイオテクノロジーの詳細は、www.carbios.com/en にてご覧ください。
Twitter: Carbios / LinkedIn: Carbios / Instagram: insidecarbios
カルビオスの株に関する情報:
ISIN Code FR0011648716
Ticker Code Euronext Growth: ALCRB
LEI: 969500M2RCIWO4NO5F08
Truffle Capitalによって2011年に設立されたカルビオスは、中小企業に投資するフランス居住者が所得税還付の恩恵を受けられる政府プログラムであるPEA-PMEの対象となっています。
将来見通しに関する記述およびリスク要因に関する免責事項:
本プレスリリースには、過去データでなく将来見通しに関する記述が含まれており、これは、記載された事実やデータが実現することを保証するものではありません。 これらの将来見通しに関する記述は、カルビオスが合理的であると考えるデータ、仮定、推定に基づいています。同社は、競争が激しく、急激に進化する環境で事業を行っています。したがって、同社は、その事業に影響する可能性のあるあらゆるリスク、不確実性、その他の要因、それらが同社の事業に及ぼす潜在的な影響、またはリスクまたはリスクの組み合わせの顕在化が、当初、将来見通しに関する記述で言及されているものとは大きく異なる結果となる可能性を予測する立場にありません。そのため、将来見通しに関する記述は将来の業績を保証するものではなく、実際の財務状況、業績、キャッシュフロー、およびカルビオスが事業を展開する業界の発展は、この文書に含まれる将来見通しに関する記述に示唆されている内容とは大きく異なる可能性があるという点に注意が必要です。さらに、カルビオスの財務状況、業績、キャッシュフロー、およびカルビオスが事業を展開する業界の発展が本書に含まれる将来見通しに関する情報と一致しているとしても、そのような結果や発展はカルビオスの将来の業績や発展に関して信頼できる指標ではない可能性があります。読者は、フランス市場庁(「AMF」)に提出された汎用登録書類、および同社のウェブサイトから無料で入手できる半期財務報告書に記載されているリスク要因を慎重に検討することをお勧めします。これらのリスク要因のすべてまたは一部が現実となった場合、またはその他のリスク要因が作用した場合でも、カルビオスはいかなる場合においても、本プレスリリースの情報および/または記述に関連して行われた決定または行動、または関連する損害について、誰に対しても責任を負いません。この情報は、このプレスリリースの時点で提供されたものです。カルビオスは、適用される法的または規制上の義務による場合を除き、これらの情報または根拠となる仮定の更新およびその公開を約束することはありません。
翻訳版は情報提供のみをその目的としています。
本プレスリリースのフランス語版と他言語版の間に矛盾が生じた場合は、フランス語版が優先されるものとします。
1この4,250万ユーロの資金提供は、ヨーロッパ委員会による政府支援スキームの承認に続き、国家支援契約の締結の後に確定します。
2環境移行に関するフランスの機関
3PTA = テレフタル酸、MEG = モノエチレングリコール
4フランス国立農業・食料・環境研究所
5フランス国立応用科学院
6フランス国立科学研究センター
7トゥールーズ・ホワイト・バイオテクノロジー - UMS INRAE 1337 / UAR CNRS 3582
8トゥールーズ・バイオテクノロジー・インスティテュート - UMR INSA/CNRS 5504 / UMR INSA/INRAE 792
9参照:2023年1月12日発表プレスリリース
10参照:2023年4月26日Citeo発表プレスリリース
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