シアトル--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- AGCバイオロジクス(バイオ医薬品受託開発・製造(CDMO)のグローバル大手)は、東京慈恵会医科大学と業務委託契約の締結を発表しました。今回の業務委託契約でAGCバイオロジクスは、ミラノにあるCDMOの細胞・遺伝子研究拠点において、特発性肺線維症の治療に焦点を当てた医薬品に関する技術移転と採算性調査を実施します。
ミラノの研究拠点の研究者は今回の採算性調査で、気管支上皮細胞に起因するIPFのエクソソーム療法に基づく治療薬のプロトタイプ開発に向けた、概念実証と実現可能性の確認に重点的に取り組みます。東京慈恵会医科大学が現在行っている研究では、気管支上皮細胞から抽出した細胞外小胞が、IPFの発症に重要な役割を果たしている可能性があることが明らかになっています。今回の採算性調査で実現可能性が示されれば、来年度には前臨床試験が開始される可能性があります。
「エクソソームという新しい研究分野は、細胞・遺伝子産業の重要な一翼を担っていく可能性を秘めています。当社は、医学分野において長い歴史を持つ医療研究機関である日本の慈恵会医科大学の重要な仕事を推進するお手伝いをする機会を歓迎しています」とAGCバイオロジクス・ミラノのゼネラルマネージャーであるルカ・アルベリーチ氏は述べています。「このパートナーシップは、研究者や開発者がこの分野における新しい治療法や手法を追求する際に必要となる科学的な創意やサポートを提供するAGCバイオロジクスの実力を示すものです。」
エクソソームは、ターゲットを絞った薬物送達のアプローチの可能性を秘めていることから、商業的に採算の合う大規模集団に対する細胞・遺伝子療法が実現するものと有望視されています。ミラノにあるAGCバイオロジクスの研究拠点は、細胞・遺伝子分野で30年の経験を持ち、複雑な先端治療プロジェクトに関する専門知識を有しています。そのコアチームはこれまで、製品の開発から販売段階に至るまで3つのプロジェクトを指揮してきました。
「当社の研究は、肺の健康に大きな影響を与える可能性のあるIPFをより深く理解し、より良い治療法を見つけ出すために特別に設計されたものです。現時点で実用化されている治療法は2つしかないため、エクソソームの力を利用する新たな選択肢を患者さんに提供するという、パラダイムシフト的な変化となることが考えられます。AGCバイオロジクス・ミラノの優秀なチームのみなさんと協力して、実現可能性を探ることができるのを、私たちも楽しみにしています」と東京慈恵会医科大学の研究主任である藤田雄博士は述べています。
AGCバイオロジクスのグローバルな細胞治療事業の詳細については、以下をご覧ください:www.agcbio.com/capabilities/cell-therapy。また、CDMOのウイルスベクター関連事業については、以下をご覧ください:www.agcbio.com/capabilities/viral-vector。
AGCバイオロジクスについて
AGCバイオロジクスは、バイオイオ医薬品受託開発・製造(CDMO)のグローバル大手であり、お客様やパートナーに寄り添いながら、最高水準のサービスの提供に重点的に取り組んでいます。哺乳類や微生物由来の治療用タンパク質、プラスミドDNA(pDNA)、メッセンジャーRNA(mRNA)、ウイルスベクター、遺伝子改変細胞などの世界クラスの開発および製造を手掛けています。当社のグローバルネットワークは米国、欧州、アジアを網羅し、ワシントン州シアトル、コロラド州のボルダーおよびロングモント、デンマークのコペンハーゲン、ドイツのハイデルベルク、イタリアのミラノ、日本の千葉にcGMP準拠の施設を構え、現在世界中で2,000人以上の従業員を擁しています。当社の継続的なイノベーションへのコミットメントは、ファストトラックプロジェクトや希少疾患への特化など、お客様が抱える最も複雑な課題を解決するのに役立つ技術的な創造性を育みます。AGCバイオロジクス、お客様に選ばれるパートナーです。詳細については、ウェブサイトをご覧ください。www.agcbio.com.
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