米カリフォルニア州アーバイン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 患者安全運動財団(PSMF)の創設者であるジョー・キアニは、2023年ロバート・L・ウェアーズ患者安全リーダーシップ賞の個人部門で、メドスター・インスティチュート・フォー・クオリティー&セーフティーの患者安全担当バイスプレジデントであるキャスリン・ケロッグ医師と共に受賞しました。
このたびの受賞は、予防可能な医療被害をなくし、世界中でより安全な医療システムを構築するためのキアニの活動が評価されたものです。キアニの世界的な非営利団体である患者安全運動財団は、10年以上にわたり、世界中の何千人もの臨床医を鼓舞して、被害ゼロへの公約を促す活動を続けてきました。当財団は、世界中の患者安全に携わる最高の最善の良心を結集し、最も一般的な問題に対処するための「証拠に基づく実施可能な実践(AEBP)」を作成し、すべての病院に無償で提供しました。毎年開催されるサミットでは、患者、臨床医、医療技術イノベーター、世界のリーダーらが一堂に会し、命を救うためのソリューションについて議論します。研究者が企業のデータを活用することで、致命的になる前にエラーを発見できるアルゴリズムを開発することができるよう、データを共有するとの誓約書に90社以上の企業が署名しました。
キアニは、上院の厚生教育労働年金委員会に出席し、医療における予防可能な患者死亡を根絶することに貢献する計画を提示しました。また、患者の安全を第一に考えることの重要性につき、世界各地で講演を行っています。さらに、大統領の科学技術諮問委員会の一員として患者安全の取り組みに携わっています。
患者安全運動財団の創設者であり、マシモを創設し、最高経営責任者(CEO)兼会長を務めるジョー・キアニは、次のように述べています。「この賞を受賞できたことを光栄に思います。私たちは今日、予防可能な患者死亡をなくすためのノウハウと技術を持っています。人間は誤りを犯すものですが、その誤りを防ぐためのプロセスを導入しないのは非人道的です。」
UFヘルス・ジャクソンビルの救急医療科長であるスティーブン・A・ゴドウィン医師(M.D.、FACEP)は、次のように述べています。「患者安全の分野におけるウェアーズ博士の活動は画期的なものでしたが、博士の名を冠したこの賞の名誉を受けた方々は、この極めて重要なイニシアチブを推進するプログラムや手順に重点を置きながら、その遺産を引き継いでいます。キアニ氏と患者安全運動財団のチームおよびマシモは、この道を歩み続けていることを大いに誇るべきです。病院、家庭、その他の場所で患者を支援するこれらの方々の活動は、医療提供のあり方を改善し、患者転帰に好影響を与える上で不可欠です。」
キアニのヘルスケア分野における一連の活動は33年前、今では最新パルスオキシメトリーとして認識されているものの共同発明者となった時に始まりました。この技術によって誤報は95%減少し、新たに実現した精度により、新生児における重症未熟児網膜症が減少し、重症先天性心疾患スクリーニングが大幅に改善されました。キアニの発明は現在、世界中で年間2億人以上の患者をモニターしています。この新技術は、患者モニタリングシステムでの連続モニタリングに使用した場合、迅速対応チームの発動件数、ICUへの搬入件数、病院コストが削減されることが実証されています。Covid-19のパンデミックでは、キアニの革新成果により、患者を在宅で遠隔モニタリングすることが可能になりました(CNNの記事を参照)。
この賞は2018年以来、研究者が患者安全の研究に臨むあり方を変えた救急医療医の故ロバート・L・ウェアーズ博士(MD、MS、PhD)に敬意を表して授与されてきました。ウェアーズ博士は、この分野のパイオニアおよび活発な研究者として活躍し、フロリダ大学メディカルカレッジ(ジャクソンビル)の救急医学教授を20年以上務めながら、安全科学におけるキャリアを追求する多くの医療従事者に指導と助言を提供してきました。
2023年の他の受賞者は、組織部門でサラバナ・クマール医師と国際救急医学連盟(IFEM)の品質管理・患者安全分科会です。デビッド・ナッシュ医師とチャールズ・ウォルフォース氏は、パンデミックに対する米国の対応について、調査や体系的な解決策を必要とする医療過誤として精査した著書「How Covid Crashed the System」(新型コロナはいかにしてシステムを破壊したのか)が評価され、チーム部門を受賞しました。最後に、「メリーランド州病院患者権利章典」の成立に向け、4年にわたる「メリーランダーズ・フォー・ペイシェント・ライツ」運動を率いたアンナ・パルミサーノ博士がボランティア部門で受賞しました。
患者安全運動財団について
2012年に、ジョー・キアニは病院での予防可能な医療過誤を根絶すべく、非営利の患者安全運動財団(PSMF )を設立しました。そのチームは、世界中の患者安全の専門家と協力し、最重要課題に対処する「証拠に基づく実施可能な実践(AEBP)」を作成しました。AEBPは病院がオンラインで無償にて利用できます。病院には予防可能な死亡をゼロにする誓約を公式に行うよう奨励し、医療技術企業には、致命的になる前に過誤を発見できる予測アルゴリズムを開発できるよう、データを共有するオープンデータ誓約への署名をお願いしています。当財団の年次世界患者安全・科学・技術サミットには、患者、医療提供者、医療技術企業、政府雇用主、民間支払い組織を含むすべての関係者が集まります。PSMFは、マシモ医療倫理・革新・競争財団の支援により設立されました。詳細情報については、psmf.orgをご覧ください。
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