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2023年ザーイド・サステナビリティー賞の受賞10組織を表彰


アラブ首長国連邦アブダビ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- アラブ首長国連邦(UAE)大統領のシェイク・ムハンマド・ビン・ザーイド殿下は本日、2023年ザーイド・サステナビリティー賞の受賞10組織に賞を授与しました。



授賞式は、2023年アブダビ持続可能性週間(ADSW)の開幕と同時に行われました。

授賞式には、副首相兼内務大臣のシェイク・サイフ・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン中将殿下、副首相兼大統領官房大臣のシェイク・マンスール・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン殿下、アブダビ執行評議会議員のシェイク・テヤブ・ビン・ムハンマド・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン殿下、シェイク・ハムダン・ビン・ムハンマド・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン殿下、大統領官房のシェイク・ムハンマド・ビン・ハマド・ビン・タフヌーン・アル・ナヒヤーン特別顧問、シェイク・ナヒヤーン・ビン・ムバーラク・アル・ナヒヤーン寛容・共生大臣のほか、多数の首長や高官が出席しました。

また、各国元首、閣僚、UAEや諸外国の高官、過去の受賞者や2023年のファイナリストたちも参加しました。

シェイク・ムハンマド・ビン・ザーイド殿下は、5部門の受賞者を祝福し、持続可能性と人道的行動のための世界的な触媒としての本賞の役割を改めて強調しました。

授賞式でシェイク・ムハンマド・ビン・ザーイド殿下は次のように述べられました。「UAEは、国内外を問わず、全ての人々のためにより良い未来を創造するという使命の核心を成す重要な世界的イニシアチブを主導し続けています。ザーイド・サステナビリティー賞の大胆な大志は、こうした取り組みの最前線にあります。この賞は、生活を変える人道支援とソリューションを世界中の地域社会に届ける道筋を作ります。」

シェイク・ムハンマド・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン殿下は、賞の創設15周年を迎える今年が歴史的な年にもなることを強調しました。UAEは今、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)第28回締約国会議(COP28)の開催を控えています。このような背景から、今年の賞は、気候行動を引き起こし、持続可能な経済・社会開発の機会をグローバル・サウスを含むすべての国で創出するために、より大きな国際協力が必要であることを再認識させる重要な役割を担っています。

殿下は、次のように続けました。「この15年間、ザーイド・サステナビリティー賞は、UAE建国の父であるシェイク・ザーイドの遺産を礎に、その大胆な人道的ビジョンを前進させることに成功し、偉大な我が国の資源がすべての人々の利益のために十分に活用されるよう保証してきました。今日、ザーイド・サステナビリティー賞は、革新者、社会起業家、若者を動かし、地球とすべての人々のために好ましい変化を加速させる、国際的に認められた賞となっています。」

この賞金300万米ドルの賞は、UAEの先駆的で世界的な持続可能性に関する賞であり、健康、食料、エネルギー、水の分野で影響力のある革新的で刺激的なソリューションを提供している世界中の中小企業、非営利組織、高校を評価・表彰するものです。

本賞はこれまで96組織の受賞者を通じて、2008年からベトナム、ネパール、スーダン、エチオピア、モルディブ、ツバルなど、世界の3億7800万人以上の生活を変革してきました。健康、食料、エネルギー、水の各部門では、各受賞者は60万米ドルを受け取り、グローバル・ハイスクール部門では、世界6地域を代表する6校が選ばれ、それぞれ最高10万米ドルを受け取ります。

殿下はまた、聡明な若者を将来の批判的思考者や持続可能性リーダーに育てる必要性を強調し、地域社会の社会経済的発展を支えるために若者が積極的な役割を果たせるよう支援する本賞のグローバル・ハイスクール部門を高く評価しました。

健康部門では、ブラジルのAssociação Expedicionários da Saúde(EDS)が、アマゾンで地理的に孤立している先住民コミュニティーに専門医療と外科治療を提供する移動式病院施設に関して受賞しました。移動式病院が目指していることは、アマゾンの最も困難な地域に到達し、患者の安全と快適さ、および提供されるサービスの質の高さを保証することです。この非営利団体は、2015~2022年に6回の遠征を実施し、1900件以上の手術を行って、白内障手術後の視力回復など、健康状態を改善しました。

フランスのŸnsectは、昆虫由来のタンパク質と自然肥料に関する重要な研究で、食料部門の受賞者となりました。この中小企業は、革新的な垂直農法と統合型バイオ精製設備を備えた欧州初の試みとなる昆虫工場で、昆虫タンパク質と天然昆虫肥料を生産しています。Ÿnsectは2種類の昆虫(ミルワームとバッファローワーム)を、植物、魚、家畜、ペット、人間などフードチェーン全体向けの高品質で高価値の原料に加工しています。Ÿnsectは現在フランスに新工場を建設中で、フランスとオランダで2つの拠点を運営しています。2025年までに、Ÿnsectは月産1500トンを超えるタンパク質を生産できるようになります。

Ÿnsectは、持続可能で自然なプレミアム栄養製品を養殖業向け(水産養殖の食料供給ニーズを満たす代替魚餌として)および人間の栄養食品として提供し、過去5年間で3000万人の生活を向上させました。現在、同社が運営するデモ工場では月産30トンのタンパク質を生産しています。

エネルギー部門では、ヨルダンのNeuroTechが、ブロックチェーン・ベースの取引システムを備えたAlベースのアルゴリズムを開発し、難民キャンプに信頼性の高いエネルギー利用手段をもたらしました。この中小企業は、電気負荷を低優先度と高優先度のストリームに分離することによりエネルギーを共有する概念を採用しています。これにより、受益者は救命につながるエネルギー供給を保証され、余剰エネルギーはエネルギー余力に応じて低優先度の電線に送られます。高度なエネルギー管理と制御が電力ストレスを軽減し、電力に対する消費者の意識を高めます。

NeuroTechはパイロット段階で、アズラックのシリア難民1万人以上への電力供給を支援しました。エネルギーの利用と配分を最適化することで、NeuroTechは24時間年中無休で電気を使えるようにし、キャンプの主要な病院の呼吸器科にかかる圧力の低減に貢献しました。患者は現在、個人用ネブライザー(COVID-19パンデミック下で使用される医療機器で、慢性呼吸器疾患のある人のためのもの)を使用できるようになりました。

水部門は、バングラデシュのNPOのLEDARS(Local Environment Development and Agricultural Research Society)が、災害多発地域の水不足問題を解決する統合水資源管理モデルで受賞しました。同NPOの複合技術は、バングラデシュの地域社会を変革し、人々が安全な飲料水と気候スマートな生計手段を確保できるよう支援しています。

LEDARSの支援で、バングラデシュの地域社会に5250基のバイオ砂ろ過装置、65台の池砂ろ過装置、185カ所の雨水採取システム、69カ所の保護池が設置され、それまで不毛だった土地で年間を通して田作や野菜栽培を支えています。LEDARSの取り組みにより、少なくとも1万5881世帯が安全な飲料水を利用できるようになりました。このソリューションの結果、1200万ガロン以上の水を節約できました。

審査委員長のオラフル・ラグナル・グリムソン元アイスランド共和国大統領は、次のように述べています。「今年の受賞者は、差し迫った地球規模の課題に取り組むソリューションにおいて、新たなレベルの創造性と大志を実証しました。私たちは、これらの受賞者が世界中の地域社会に有意義で拡張性のある影響を及ぼし、ひいては重要な気候行動目標を加速させて、すべての人に持続可能な未来を保証することにつながると確信しています。」

UAEの産業・先端技術大臣でザーイド・サステナビリティー賞事務局長のスルタン・アーメド・アル・ジャベール閣下(博士)は、次のように語っています。「我が国の賢明な指導者が15年前にザーイド・サステナビリティー賞を創設して以来、この賞は、包摂的な気候行動と持続可能な国際開発を推進するUAEのビジョンを支える重要な存在となっています。持続可能性に関する現実的なソリューションを世界中の脆弱な地域社会に提供することにより、この賞は、シェイク・ザーイドのソーシャルグッドへの貢献を称え、地球規模で人類を向上させています。」

「106の受賞者は、世界で最も差し迫った課題を解決するために行動を起こしています。積極的な行動を支持するその決意を通じて、開発途上国でエネルギー、水、医療、食料を利用できずに暮らしていた何百万人もの人々が、質の高い教育を受け、働きがいのある人間らしい仕事をし、経済成長や生活改善の恩恵を享受するなど、持続可能な経済・社会開発の機会を得ています。」

アル・ジャベール閣下は、こうも話しています。「UAEが今年COP28の開催に備える中、ザーイド・サステナビリティー賞は、社会が気候変動を緩和して適応することを支援する上で必要となる実用的なソリューションを加速させるUAEの決意を改めて示す重要な位置づけにあります。」

2013年から本賞は、グローバル・ハイスクール部門において世界各国の46校の高校を表彰してきました。これらの学校の生徒たちは、自ら主導したプロジェクト案で受賞し、それらの提案はその後、若者たちによって実行に移されています。これにより、合計で720万キロワット時の電力を発電し、5700トンのCO2を削減し、42万7408人の地域住民に良い影響を及ぼすことができました。

2023年度グローバル・ハイスクール賞は、南北アメリカ代表としてFundacion Bios Terrae - ICAM Ubate(コロンビア)、欧州・中央アジア代表としてRomain-Rolland-Gymnasium(ドイツ)、中東・北アフリカ地域代表としてGifted Students School(イラク)、サハラ以南アフリカ代表としてUWC East Africa - Arusha Campus(タンザニア)、南アジア代表としてDhaka Residential Model College(バングラデシュ)、東アジア・太平洋地域代表としてKamil Muslim College(フィジー)が受賞しました。

受賞者は、過去最多となる4538件の応募の中から40人余りの専門家パネルによって選ばれました。審査員には、アイスランド共和国元大統領のオラフル・ラグナル・グリムソン閣下、UAEの閣僚、ヴァージン・グループ創業者のサー・リチャード・ブランソン、INSEAD理事長のAndreas Jacobs博士、Jacobs Family Councilなどが含まれます。

*配信元:AETOSWire

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