韓国ソウル--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- LG化学(KRX: 051910)は、三菱自動車のRVR、デリカD:5、アウトランダーのフロントフェンダー用静電塗装材として LUCON TX5007の供給を開始した。
フロントフェンダーは自動車の側面に位置し、外観デザインの重要な要素であるとともに、車輪を路面の破片類から保護する役割を担っている。そのため、高いレベルの機械的剛性だけでなく、塗装といった外観工程においての品質が要求される。
LG化学が開発したLUCON TX5007は、変性ポリフェニレンエーテル(mPPE)とポリアミド(PA66)のアロイにカーボンナノチューブ(CNT)を組み合わせた複合材料で、優れた電気伝導性を持ち、強靭な機械的物性を合わせ持っている。また、耐熱性にも優れており、200℃以上の自動車用オンライン塗装工程で使用可能であり、また、線膨張係数(CLTE)が低いため、寸法安定性にも優れている。
一般的に、鉄の代わりにプラスチックを採用することで、自動車の軽量化が望める。プラスチックフェンダーを採用した場合、車両重量を約4kg減らすことができ、 車両の軽量化や燃費向上に寄与できる。この他にもプラスチックフェンダーは、自動車排気ガスやCO2 排出量の削減などの効果が期待できる。
LG化学は、LUCON TX5007以外にも、静電塗装工程が必要な自動車の大型外装部品に使用できる幅広い製品ポートフォリオを有しており、フェンダー、バンパーパネル、ボンネット、テールゲート、フューエルリッド、サイドミラー等、自動車部品メーカーの多様な部品要件に合わせての適用が可能だ。
また、LG化学の製品には CNTが使用されているが、CNTは少量でも優れた導電性を実現したフィラーである。カーボンブラックやカーボンファイバーといった他のカーボンフィラーに比べ、より広い範囲の導電性をカバーできるため、静電塗装に最適なソリューションである。LG化学は、CNTの自社の生産ラインを所有している。また、2024年にはCNT大量生産に向けて第4工場も拡張中であり、 静電塗装用製品を安定的に供給することができる。
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