- Work for Humankind(人類のための仕事)により、レノボは世界で最も遠く離れた場所の1つであるロビンソン・クルーソー島のワークスペースから、永続的な技術ソリューションを通じて、継続的な保護活動を支援することが可能に。
- レノボの技術ハブにより、ロビンソン・クルーソー島で初めて、1Mbpsから最大200Mbpsにインターネットをアップグレード。
- 島の現地コミュニティーの30%がレノボ技術ハブを利用。
- レノボ CO2オフセット・サービスにより、同島のプロジェクトで使用されたハードウエアデバイスの炭素排出量を相殺。
- 離島にLenovo ThinkEdgeサーバー技術を導入したことで、アイランド・コンサベーションは、人間の干渉を最小限に抑えながら野生生物を撮影した6カ月分のカメラトラップのデータを、わずか1週間で処理することに成功。 動物の状態に関する重要な洞察的知見が、数週間ではなく数分で分かるようになり、保護活動が改善された。
米ノースカロライナ州リサーチパークトライアングル--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- アイランド・コンサベーションおよびロビンソン・クルーソー島のコミュニティーとの画期的な提携の一環として、レノボは「Work for Humankind」(人類のための仕事)プロジェクトの次の段階を明らかにしました。島中に設置した種々の最重要のスマート技術は、世界で最も多様な生態系の1つであるこの島に永続的な遺産を残し、接続機能を強化するための恒久的な備品となります。
デジタルデバイドを解消し、これまで孤立していた人口900人の島が、レノボの技術によって世界とつながり、観光、貿易、雇用、教育の新しい可能性が切り開かれ、環境と経済の回復力が高まっています。この離島コミュニティーは、史上初めて、自己決定による公平なインターネットアクセスを手に入れました。これは、この20年以上の間で、接続機能に関して最も重要な進歩です。
今年既に、Work for Humankindは、ロビンソン・クルーソー島から自分のリモートワークをしながら、長期的な変化をもたらすために、さまざまな技能を持った16人のボランティアを派遣しました。島での滞在中、ボランティアはデザイン、技術、持続可能性、生物多様性など多岐にわたる専門技能を提供し、NGOのアイランド・コンサベーションと共に極めて重要な保護活動を支えています。その結果、調査によれば、技術と接続機能の力によって、島の人々や動植物の未来のために、ボランティアの努力が役立ったことが明らかになりました。
離島のコミュニティーをつなぐ
Work for Humankindというイニシアチブは、遠隔地のコミュニティーに高速接続ソリューションを提供し、教育、医療、島の貴重な生態系を保護する能力の向上を支援することを目的として開始したものです。以来、島の全人口の約30%がレノボの技術ハブを利用したことで、予想以上に大きな効果を上げており、ロビンソン・クルーソー島のコミュニティーに貿易、観光、IT学習の機会を積極的に提供するとともに、新しいキャリアの可能性を開いています。
この島のワークスペースには、ノートパソコン、デスクトップパソコン、モバイルワークステーション、サーバーなど、レノボのパワフルなデバイスとソリューションが並んでいます。これらは、ThinkPad、Yoga、Lenovo Legion、ThinkBook、IdeaCentre PC、仮想会議用ThinkSmartデバイス、レノボタブレット、モニター、アクセサリー、拡張現実スマートグラスのThinkReality A3、仮想現実ヘッドセットのLenovo Mirage VR S3、データが生成されているエッジポイントで直接AIを提供するThinkEdge SE450サーバー、motorola edgeスマートフォン、現地の学校が使用する教育ソフトウエアのLanSchool、スマートホーム機器などです。
ワークスペースの技術はすべて島に残り、コミュニティーで利用されることになります。また、インターネット接続も速度が従来の1MBから最大200Mbpsに更新され、単にウェブを閲覧することから、ビデオ会議で遠隔地との接続や共同作業を行いやすくなることまで、変化が生まれています。レノボのAIサーバーと接続機能の向上により、島の自然保護プロジェクトでは、カメラデータ処理の100%高速化など、貴重な時間節約という利点が得られるようになりました。
保護活動の変革
Work for Humankindによる保護活動の成果は、専門的ボランティアが島で8週間にわたり前進を見せたことに続き、アイランド・コンサベーションと現地の保護活動家が、わずか数週間で数年分の仕事に値する成果を達成することに役立っています。Work for Humankindの遺産には、ファン・フェルナンデス諸島におけるシロハラアカアシミズナギドリなどの絶滅危惧種、6種の近絶滅種、11種の樹木危急種の保護強化が含まれています。
レノボのWork for Humankindプロジェクト以前は、アイランド・コンサベーションのスタッフが島中にある70台のカメラからデータを手作業で回収し、険しい地形を何十キロも歩いて、データをハードディスクに入れ、隔月の飛行機で島から送り、チリ本土で処理と手動分類を行っていたため、合計3~4カ月の遅れにつながっていたものです。
Work for Humankindの改善されたインターネットと新しいAIエッジサーバーの機能により、データ処理時間が大幅に短縮され、数カ月ではなく数日以内にカメラからの検出イベントを効果的に分析することができるようになりました。
エッジサイトの場所は無人であることが多く、到達するのが困難な場所です。レノボのThinkEdge SE450 Edge Serverを使用することで、保護活動家は1秒当り4.8枚、1日当り約41万5000枚の写真にリモートでアクセスしてこれらを処理できるようになり、以前の設定と比較して2倍以上のスピードとなりました。このサーバーのAI能力と処理能力を活用して、Work for Humankindは、最も関連性の高い画像のみを分析し、衛星経由で転送して、本土を拠点とするチームがさらに分類・評価することができるようになりました。
今後数カ月の間に、現地コミュニティー主導のチームは、Work for Humankindが設定した技術と定量的モデリングの組み合わせを使用して、データを駆使して保護成果を実現していく予定です。
永続的な遺産を残す
レノボは、このように即効的な効率化だけでなく、島に永続的な遺産を残すことにも本腰を入れています。レノボの技術ハブは、現地の図書館に移行し、住民が新しい教育ツールやデジタルツールにアクセスできるようにします。また、レノボは、医療と教育の向上に不可欠なサービスのために、当社の技術ハブの保守、継続的なプロジェクトサポート、継続的なインターネットアクセスに10万米ドルを寄付しています。レノボは、既に100台以上の技術デバイスをコミュニティーと保護活動チームに寄贈しています。
アイランド・コンサベーションの革新担当責任者であるデビッド・ウィル氏は、次のようにコメントしています。「レノボの協力と技術のおかげで、一貫したデータ収集の実施、カメラの写真をデータに変換するための管理しやすい機械学習ワークフローの開発、データへのリアルタイムアクセスが可能になりました。以前は十分なインターネット接続がなく直面していた障壁を効果的に克服できるようになり、目標達成のための貴重な時間を大幅に短縮することでチームの働き方が完全に変わりました。」
レノボのインテリジェント デバイス グループのバイスプレジデントと最高マーケティング責任(CMO)を務めるEmily Ketchenは、次のように述べています。「この離島のコミュニティーを先進技術、そして情熱的な人々のグループと初めてつないでから数カ月で、ロビンソン・クルーソー島での貴重な保護活動を100%スピードアップするという、技術の大きな影響を既に目の当たりにしています。これは、すべての人にとってのよりスマートな技術の力を示すものです。しかし、私たちの活動は終わったわけではなく、レノボは今後何年にもわたっていい影響を確実に及ぼすことができるよう傾倒していきます。」
ロビンソン・クルーソー市長のパブロ・マンリケス・アングロ氏は、次のように付け加えました。「Work for Humankindは、まさに目指していたことを実現しました。史上初めて、世界中から意欲にあふれた有能なボランティアが集まり、技術とさまざまな技能を駆使して、島に永続的なインパクトをまさに残すことができました。
ソーシャルメディアの専門家から、獣医、持続可能性の専門家、デジタルノマドまで、すべてのボランティアがこのイニシアチブに異なる層を加え、コミュニティーとともに、まさに一生に一度の充実した機会を得ることができました。
Work for Humankindのボランティアは、離島のコミュニティーがポジティブな変化を真に遂げるための土台を築きました。そして今、レノボの遺産を通じて、新しい技能を身につけ、見識ある情熱を備えたコミュニティーが今度は、大きな前進を続ける番です。」
Work for Humankind調査報告書について
この新しい世界規模の調査研究は、世界の10市場(ブラジル、中国、フランス、ドイツ、インド、イタリア、日本、メキシコ、英国、米国)において、8つの言語で1万5000人以上の人々を対象に行われました。本調査は技術と人類の強力なつながりを理解するためのレノボの一連の活動を基盤とするものであり、その皮切りとして“This is Life”(これが生活)プロジェクト、“New Realities”(新しい現実)プロジェクト、“Kind City”(優しい都市)プロジェクトが始まっています。結果から、よりスマートな技術は、私たちに力を与え、共感させ、寛大な気持ちを抱かせることで、人類が個人的にも職業的にも成長し続けることができると人々が考えていることが、明らかになりました。
ロビンソン・クルーソー島について
ロビンソン・クルーソー島(Isla Robinson Crusoe)は旧称Más a Tierra(「より陸に近い」という意味)で、ファン・フェルナンデス諸島の中で2番目に大きい島です。チリのサンアントニオの西方、南太平洋に位置しています。群島の有人島の中では人口が多い方で、島の北海岸のカンバーランド湾にあるサン・ファン・バウティスタの町に大多数が住んでいます。1966年、チリ政府はこの島を「ロビンソン・クルーソー島」と改名しました。これは文学的遺産、すなわち小説家ダニエル・デフォーのフィクション作品「ロビンソン・クルーソー」のインスピレーションの元になったことにちなんでいます。
ファン・フェルナンデスのコミュニティーについて
ロビンソン・クルーソー島のサン・ファン・バウティスタはおよそ900人が暮らしており、ラテンアメリカで最も人里離れた場所にある田舎町の1つです。この地域の経済は持続可能な形で管理されたロブスターの職人漁業に大きく依存しており、これは世界でも他に例を見ません。現地コミュニティーは1995年に国立公園、1977年にユネスコ生物圏保護区、そして28万6000km2の保護地域を持つファン・フェルナンデス海洋公園を設立し、現地機関の支援を得て、自然遺産の保護活動を主導してきました。現地観光の対象には、島の多くの自然美、文化、ダイビング、乗馬、バードウオッチング、釣り、そしてもちろんダニエル・デフォーの有名な小説「ロビンソン・クルーソー」の物語や場所などがあります。
アイランド・コンサベーションについて
アイランド・コンサベーションは、絶滅を防ぎ、島々を回復させる非営利の世界的自然保護団体です。私たちは、生物多様性と種の絶滅の両方が最も著しい場所、つまり島々で活動しています。主要な脅威である侵略的な外来脊椎動物を取り除くことは、絶滅の危機に瀕した動植物を救うための最も重要な介入法の1つです。島本来の在来種や生態系は、追加的な介入をほとんどしなくても回復することが多く、動物が局所的に絶滅してしまった場合は、再導入しています。アイランド・コンサベーションは、土地管理者と地域社会がその構想を実現できるよう支援します。現在までに、世界中の65の島の回復に成功し、504の種と亜種の1218の個体群に恩恵を与えています。詳しくは、https://www.islandconservation.org/をご覧ください。
レノボについて
レノボ(HKSE:992)(ADR:LNVGY)は、フォーチュン・グローバル500社の中で159位にランクされる売上高700億米ドルの世界的な大手テクノロジー企業であり、世界で7万5000人を雇用し、180市場で日々、何百万人ものお客さまにサービスを提供しています。すべての人によりスマートな技術を提供するという大胆なビジョンに焦点を合わせ、レノボはインフラストラクチャー、モバイル、ソリューション、サービスの新しい成長分野へと拡大することにより、世界をリードするPCの有力企業としての成功を築いてきました。この変革は、レノボの世界を変える革新と共に、すべての人のためにあらゆる場所で、より包摂的で信頼できる持続可能なデジタル社会を構築しています。詳細は、https://www.lenovo.comをご覧ください。また、ストーリーハブで最新のニュースをご覧ください。
LENOVO、YOGA、THINKPAD、LENOVO LEGION、THINKBOOK、IDEACENTRE、THINKEDGE、THINKREALITY、THINKSMART、LANSCHOOL、LENOVO MIRAGEはレノボの商標です。MOTOROLAは、モトローラ・トレードマーク・ホールディングスの商標です。その他のすべての商標は、それぞれの所有者に帰属します。©2022, Lenovo Group Limited.
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