ロンドン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- アーサー・ディ・リトル(ADL)は、世界のメディア市場に関する年次レポートの2022年版を発表しました。本レポートでは、メディア、スポーツ、エンターテインメントに携わる企業が、既存機会の活用と、自社事業の変革による消費者への訴求力維持という両手段により、いかにポストコロナの世界に対応していくべきかを探ります。
本レポートでは、このメディア新時代を形成している重要テーマとして次の点を指摘しています。
- 消費者と直接取引する形態(D2C)が拡大しており、現在、最も急速に成長している動画広告プラットフォームは、コネクテッドTV広告です。
- Netflix(ネットフリックス)のビジネスモデルの不安定性が増し、顧客離れが生じ始めています。
- TV・動画セクターの新たな収益源としてのWeb3(ウェブ3:ブロックチェーン技術を使った分散型Web)の役割と有効性。
本レポートは、世界のメディアエコシステムの4つの重要構成主体に対して、市場に関する情報と専門家の知見を提供することを目指しています。
- メディア業界の経営幹部:垂直または水平統合の機会を見極め、ポートフォリオの最適化や市場開拓の戦略を策定する一助となります。
- 通信業界の経営幹部:自社の非中核事業セグメントの発展について見通しを得るうえで参考となります。
- 財務的な投資家:最も魅力のある市場セグメントや買収のターゲットの察知に役立ちます。
- 学術関係者:メディア業界の変革に関して、将来リサーチを行う際に利用できる包括的なデータセットと枠組みを提供します。
本レポートの執筆にあたっては、現在の市場動向を把握するために、広く経営陣へのインタビューを実施し、世界のメディア関連企業のあらゆるセグメントでのプロジェクト経験を検討しました。定量的な市場規模の推定と業界の将来予測は、53カ国と2015年~2024年の10年間をカバーするものとなっています。
シャヒード・カーン(Shahid Khan、ADLのパートナー兼グローバルメディア部門ヘッド)は次のようにコメントしています。「2022年前半の現時点において、メディア市場にはポストコロナの回復を示す強い兆候が見られます。伝統的なメディア関連企業がデジタルの可能性を受け入れる姿勢を強めている一方で、新規参入者による投資が続いており、M&A活動に鈍化の兆候は見られません。すべての革新が成果につながるわけではないとしても、Web3と非代替性トークン(NFT)の出現も、コンテンツオーナー、ブランド、アグリゲーター、仲介業者に新たな機会をもたらしています」
本レポートの共同主執筆者を務めたモーリン・カー(Maureen Kerr、ADLのパートナー)とガブリエル・モーア(Gabriel Mohr、ADLのプリンシパル)は、次のようにコメントしています。「今回のリサーチは、世界のメディア業界には今後の道筋がいくつもあることを示しており、古い道へのこだわりは唯一見込みがない方法だと言えます。スマートで迅速な市場投入、投資や買収が成否を分ける可能性があります。また、新たなテクノロジーはメディア市場を根本的に変える可能性を秘めています」
レポートのダウンロードはこちらから: https://tinyurl.com/2p987nhr
Contacts
お問い合わせ先: Cate Bonthuys
Catalyst Comms
+44 7746 546773
cate@catalystcomms.co.uk
林 達彦
アーサー・ディ・リトル・ジャパン
マーケティング
+81-3-4565-0315
Hayashi.Tatsuhiko@adlittle.com