豪パース--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- ミンダルー財団が開発した最先端の新ツールは、高度な衛星データ技術と機械学習を使用して宇宙からプラスチック廃棄物の山を測定し、25カ国の数千カ所の廃棄物処理場を初めて特定しました。
グローバル・プラスチック・ウォッチ(globalplasticwatch.org)は、地球観測を人工知能と組み合わせて、史上初のほぼリアルタイムの高解像度プラスチック汚染マップを作成するツールです。これは、数十カ国のプラスチック廃棄物に関する最大のオープンソースのデータセットです。このツールの目的は、当局が海洋環境へのプラスチックの流出の管理を向上させる助けとなることです。
グローバル・プラスチック・ウォッチは、欧州宇宙機関のリモートセンシング衛星画像と、受賞歴のある環境デジタル製品エージェンシーのアースライズ・メディアとの協力の下で開発された、この種で初の機械学習モデルを使用しています。このツールは、世界の河川や海洋のプラスチック汚染という深刻さを増す問題を助長する主な要因である陸上のプラスチック廃棄物処理場の大きさと規模を特定することができます。
収集されたデータは、世界で最も困難な環境問題の1つであり、海洋を脅かし、地域社会や海洋生物、動物と人間の健康を害するプラスチック汚染の蔓延に関して、史上初の信頼できる洞察を提供します。政府、産業、地域社会はこれを使用することにより、陸上のプラスチック廃棄物処理場のリスクを評価および監視するとともに、解決策への投資に優先順位を付けることができます。
これまでにマッピングされた国々には、東南アジア、オーストラリア、サイエンス・アドバンシスに掲載された調査により海洋へのプラスチック排出率が高いと特定された国々が含まれています。
ミンダルー財団の会長で共同創立者のアンドリュー・フォレスト博士AOは、データと透明性はプラスチック廃棄物と闘うための重要なツールであると述べ、これまで、プラスチック廃棄物の蓄積を体系的に標準化された方法で効果的に特定および測定することは困難だったと述べています。
フォレスト博士は次のように述べています。「一般的に、世界はプラスチック廃棄物が有機的な環境、特に人間にとって、どれほど危険であるかを全く理解していません。すべてのプラスチック片の行先はナノプラスチックであり、これは、細胞を切断して、人間の血液脳関門を通過することさえできる有害な特性と切断的な特性の両方を備えています。
違法および合法のプラスチック廃棄物の蓄積が海洋環境に侵入するのを防ぐことは、この害を制限するために不可欠です。海洋に入ると、混合と動物による吸収および摂取により、このプラスチックは本格的に人間の環境に入り込みます。
人工知能と衛星データを使用し、ミンダルー財団は史上初のプラスチック廃棄物蓄積の地図を作成しました。プラスチック廃棄物に関する私たちのデータの大半が、モデルと推定値に基づいています。今後、私たちの見解は、解決策を導くために使用できる実際のデータから情報を得ます。
グローバル・プラスチック・ウォッチは、効果的な廃棄物管理の介入をより適切に導くことができるデータを世界中の政府や研究者に提供し、陸上の廃棄物が海洋に行き着かないようにします。私たちは各国政府と協働し、必要とされる状況で、このツールが政策の変更のサポートにも確実に役立つようにしたいと考えています。」
ミンダルー財団の技術・革新および海洋保護の責任者であるファビアン・ロリエ博士は、グローバル・プラスチック・ウォッチの調査結果のいくつかは、驚くべきものだったと述べています。
「陸上からの流出は、海洋に侵入するプラスチック廃棄物の最大91パーセントを占めていることが分かっています。グローバル・プラスチック・ウォッチにより、私たちがマッピングした最初の25カ国にある多くの大規模な廃棄物処理場がこれまで記録されておらず、処理場の数は予想よりもはるかに多いことが明らかになりました」と、ロリエ博士は述べています。
インドネシア政府は、リサイクル能力を高めるためにミンダルー財団と協力し、2025年までに年間100万トンの能力を追加することにより、リサイクル率を倍増しようとしています。
インドネシア海事・投資調整省の環境・林業管理調整担当次官であるナニ・ヘンディアルティ博士は、グローバル・プラスチック・ウォッチの一般提供開始について、ミンダルー財団を祝福しました。
ヘンディアルティ博士は、次のように述べています。「グローバル・プラスチック・ウォッチは、インドネシアの登録されていない廃棄物処理場や違法な処理場を特定する上で非常に役に立ちます。これにより、廃棄物管理政策と行動の改善が必要な区域を優先することが可能になりました。それゆえに、国内の全地域を通じた政府の廃棄物管理の成果を加速する上で、不可欠な役割を果たしています。」
インドネシア国家プラスチック行動パートナーシップ(NPAP)の会長であるスリ・インドラストゥティ・ハディプトラントは、世界の数多くの他の場所においてと同様、インドネシアでプラスチック汚染の課題に取り組むためには、公共、民間、市民社会セクターの協働的な努力が必要となり、その測定も例外ではないと述べています。
「グローバル・プラスチック・ウォッチは、プラスチック廃棄物のデータ・アグリゲーターおよび監視プラットフォームです。これは、2025年までに海洋流出の70パーセントを削減するという私たちの目標を前進させる上で証拠に基づいた政策立案の重要性を信じる政策立案者、実行者、唱道者にとって、時宜を得た革新です。グローバル・プラスチック・ウォッチのようなデータ指向の革新は、インドネシアのより持続可能な政策成果と、データ収集における協働の向上につながると信じています」と、ハディプトラント氏は述べています。
グローバル・プラスチック・ウォッチは、陸上のプラスチック廃棄物処理場の規模と影響を理解するための国レベルの努力をサポートして、登録されていない処理場に適切に対処し、環境および健康への懸念を生じさせる処理場を監視できるようにすることを目的としたツールです。また、データにより、廃棄物インフラストラクチャーへの直接投資が、それを最も必要とする地域に導かれることが期待されています。
グローバル・プラスチック・ウォッチ・ツールの開発は、2021年に発表されたプラスチック廃棄物生産者指数に続くものです。この指数は、世界的なプラスチック廃棄物危機の真の規模と原因を明らかにしました。
世界的に、使い捨てプラスチックの生産は今後5年間で30パーセント増加することが予想されています。ミンダルー財団のノー・プラスチック廃棄物イニシアチブでは、この生産量の増加により、2025年までにさらに3兆個の使い捨てプラスチック廃棄物が発生すると考えています。
グローバル・プラスチック・ウォッチは、2022年を通して新しい処理場や国にカバレッジを拡大する一方で、引き続きパートナーと協力して、人工知能モデルおよびテクノロジーを改良し、精度をさらに高めていきます。
グローバル・プラスチック・ウォッチのサイト:globalplasticwatch.org
グローバル・プラスチック・ウォッチ・プロジェクトのサイト:Minderoo.org/global-plastic-watch/
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ミンダルー財団について:
2001年にアンドリュー・フォレストとニコラ・フォレストにより創立されたミンダルー財団は、障壁を打ち破り、革新をもたらし、プラスの持続的な変化を推進しようとしている現代の慈善団体です。ミンダルー財団は、オーストラリアの組織であることに誇りを持っており、その主要なイニシアチブは、海洋研究や奴隷制度の廃止から、がん撲滅のための協働、コミュニティー・プロジェクトの構築にまで及んでいます。
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