日本に本社を置く世界的な鋳造メーカーが、日本と米国の工場で高品質鋳物を短納期で提供するために、デスクトップ・メタルExOneブランドの砂型バインダージェット技術に依拠
ボストン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ)-- デスクトップ・メタル(NYSE:DM)は本日、木村鋳造所グループに10台目のデジタル砂型3Dプリンターを販売したと発表しました。同グループは、最先端の機器を備える鋳造工場の世界的ネットワークで、生産性を高めながら高品質の鋳物を提供しています。新たに購入したS-Max®により、木村鋳造所グループが所有するExOneシステムの台数は世界最多になります。
デスクトップ・メタルが2021年末に買収したExOneは、鋳造メーカー向けにデジタル砂型プリントソリューションを提供する一流企業です。
木村鋳造所グループは、積層造形が次の産業革命の要であると捉え、これを全面的に取り入れています。同グループは2013年に最初のExOne砂型バインダージェット装置に投資した後、積層造形が顧客にもたらしたスピードと設計自由度により、最初の5年間で売上高を約5倍に伸ばしました。
研究開発用の試作品やアフターマーケット向け部品のための迅速な鋳造ソリューションを提供するために、木村鋳造所は日本の数拠点に6台のExOneバインダージェットシステムを導入し、ダイレクトモールディングプロセスを首尾よく開始することができました。同社は世界規模で拡大し、2018年にはKimura Foundry Americaを設立して、ExOne砂型バインダージェットプロセスを中心に据え、インディアナ州シェルビービルに新しい鋳造工場を設立しました。
従来の鋳造プロセスでは、鋳型の製作に40日程度を要していました。現在は、社内でエンドツーエンドの迅速な試作品を提供できるようになっており、木村鋳造所は特許取得済みのセラミックサンドを使い、3Dプリンターで鋳型と中子を作り、鋳物試作品を5日以内に製造できるようになりました。
年内に設置される新しいS-Maxシステムは、米国で3台目のS-Maxプラットフォームプリンターで、同社が世界で所有するExOne砂型バインダージェット方式システムの10台目となります。Kimura Foundry Americaは、生産の柔軟性を確保するために、高温合金の特殊鋳物に対応できるフェノールバインダー採用のExOne S-Print®も所有しています。
Kimura Foundry Americaの福田葉椰社長(工学博士)は「この技術に取り組み始めた時、当社は世界中のデジタル砂型鋳造用プリンターを調査しました。ExOneを選んだのは、最上の技術を備えており、最高品質のプリントを実現できるからです」と述べています。
デスクトップ・メタルの共同設立者で最高経営責任者(CEO)のリック・フロップは、次のように語っています。「木村鋳造所はこのように高い品質水準を持つ鋳造メーカーですが、デジタル鋳造ソリューションで当社を選び続けてくださり、光栄に思います。木村鋳造所グループは、積層造形を生産に利用する方法でまさに先陣を切っています。そのため、あらゆる業界で積層造形2.0の恩恵を示すという当社の使命を追求する上で、重要なパートナーです。」
バインダージェット方式3DプリンターのS-Max
ExOneデジタル鋳造ソリューションは、専有的な砂型バインダージェット技術を活用したもので、20年以上にわたり、鋳造用鋳型を首尾よく製作するために使用されています。S-Maxプラットフォームは、バッチ生産および連続生産で優れた品質とスピードを提供できるため、10年以上にわたって鋳造メーカーから信頼されています。CADファイルから直接主型と中子を3Dプリントすることで、木村鋳造所のような鋳造メーカーは、従来の鋳型の製作で要していた数か月に及ぶリードタイムや高額なコストを削減できます。また、積層造形がもたらす設計自由度によって、複雑な連結構造を持つ革新的な部品の生産が実現するため、従来のプロセスでは不可能だった軽量化や部品性能の最適化が可能になります。複雑な中子を1つの部品として3Dプリントすることで、従来方式で生産した複数の部品を用いた中子の組み立てを排除できます。この従来方式は、時間と多大な労力が必要であり、往々にしてスクラップや品質の問題を起こします。
ExOneは、オハイオ州コロンバスで4月23〜26日に開催される北米最大の鋳造イベントのCastExpoで、鋳造用の中子と鋳型を製造するための当社のデジタル鋳造ソリューションの利点を紹介します。ExOne S-Maxの詳しい情報については、www.exone.com/sandをご覧ください。
木村鋳造所グループについて
静岡県駿東郡清水町に本社を置く木村鋳造所グループは、鉄、鋼鉄、特殊合金鋳物の独立系総合メーカーとして最大級となります。1927年に設立された当社は、木村家が4世代続けて所有・運営しています。同社は現在、日本と米国の10施設で900人以上を雇用しており、自動車、建設機械、ポンプ、産業機器の業界に高精度の鋳造品で貢献しています。
デスクトップ・メタルについて
米マサチューセッツ州バーリントンを拠点とするデスクトップ・メタルは、高速プロトタイピングから大量生産まで、幅広い3Dプリンティングソリューションのラインアップで製造業の変革を加速しています。高度製造・金属学・ロボット工学のリーダーらが2015年に設立した当社は、アディティブマニュファクチュアリングを世界中のエンジニアと製造業者にとっての必須ツールとすべく、スピード・価格・品質で様々な未達成課題に取り組んでいます。デスクトップ・メタルは、世界経済フォーラムから世界で最も有望なテクノロジー・パイオニア30社の1社に選ばれ、MITテクノロジーレビュー誌による最もスマートな企業 50 社リストに指名されています。また、2021年にはファスト・カンパニー誌の「デザインによるイノベーション賞」を素材部門で、ファスト・カンパニー誌の「技術における次なる目玉」を持続可能性部門で受賞しています。詳細情報については、www.desktopmetal.comをご覧ください。
デスクトップ・メタルは将来見通しに関する記述
本プレスリリースには、連邦証券法の意味における将来見通しに関する記述が含まれます。将来見通しに関する記述は一般に、「信じる」、「予測する」、「期待する」、「見込む」、「見積もる」、「意図する」、「戦略」、「将来」、「機会」、「計画」、「かもしれない」、「はずである」、「予定である」、「だろう」、「となるだろう」、「継続するつもりだ」、「結果が~となりそうだ」といった言葉や、これらに類する表現で識別されます。将来見通しに関する記述は、現在の期待や仮定に基づいての将来の出来事に関する予測、見積もり、その他の記述であり、その結果としてリスクや不確実性を伴います。この文書に記載されている将来見通しに関する記述と実際の結果が大きく異なる場合の原因となり得る要因が多くあります。これらには、デスクトップ・メタルが米国証券取引委員会に提出した文書に記載されているリスクおよび不確実性が含まれますが、これらに限定されるものではありません。これらの提出文書では、実際の出来事や結果が将来見通しに関する記述とは大きく異なる場合の原因となり得るその他の重要なリスクや不確実性について確認するとともに、これらへの対処について述べています。将来見通しに関する記述は、その記述がなされた時点までのことにしか言及していません。読者は将来見通しに関する記述を過度に信用しないようご注意ください。デスクトップ・メタルは、新たな情報、将来の出来事、その他の結果にかかわらず、これらの将来見通しに関する記述を更新または修正する義務を負わず、またその意図もありません。
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