ボストン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 独立系ライセンスアドミニストレーターであるAccess Advanceは本日、HEVC Advance特許プールのライセンサーが改訂重複ロイヤリティポリシーを承認したことを発表しました。改訂されたポリシーは、デュッセルドルフ地方裁判所の2021年12月21日の判決に応答したものです。この判決は、Vestel Germany GmbH(“Vestel”)がHEVC Advanceのライセンサーが主張する特定のHEVC規格必須特許の侵害に起因する損害について責任を負うと認定したにもかかわらず、差止命令の付与を否定しました。
Access Advanceの重複ロイヤルティポリシーは、長年の業界慣行に従っており(且つ更に進めたものであり)ましたが、(多くのライセンサーがMPEG LAを離れる以前である2018年にVestelがMPEG LAのライセンスを取得した結果として)HEVC Advance特許プールとVestelがライセンスを取得したMPEG LAのHEVC特許プールにおいて特許が相当数重複していたため、ドイツの裁判所は、そのような慣行をFRANDではないと判断しました。特に、裁判所は、(1)双方のプールにおいて特許をライセンスするライセンサーが重複ロイヤルティの支払いを受領しないことをVestelに対して保証する直接的な法的義務がHEVC Advance特許プールに課されていないこと、(2)ライセンス締結前に、各ライセンサーがそのような重複ロイヤルティの受領を防ぐために適用される方法を適切にVestelに示していなかったことを指摘しました。
重要な点としては、裁判所はこのたびも、そのロイヤルティレートを含め、HEVC Advance特許プールのそれ以外の側面に対する懸念を表明しておりません。複数のHEVC Advance特許プールライセンサーがMAS Elektronikに対して提起した以前の一連の特許侵害訴訟において、同裁判所は、HEVC AdvanceプールのライセンスおよびレートはFRANDであると明示的に認めております。 裁判所のVestel判決により、この以前の基本的な判断が変更または損なわれることはありません。
本日発表の改定ポリシーは、同裁判所が特定した問題を解決するだけでなく、 更に重要な一歩を含み、HEVC Advance特許プールと他の適正なHEVC特許プールまたは共同ライセンスプログラムの双方に基づいてライセンス供与されたライセンシーに対し、HEVC Advance特許プールと他のHEVC特許プールまたは共同ライセンスプログラムの双方に基づいてライセンス供与された特許を理由としてHEVC Advanceのライセンサーが受領するであろう重複ロイヤルティの金額に対してHEVC Advance特許プールからの控除を受けるという選択肢を認めることになります。以前は、各HEVC Advanceのライセンサーは、ライセンシーがどのプールまたはプログラムから重複ロイヤルティ控除を受けるかを決定することができました。
改訂重複ロイヤルティポリシー、HEVC Advance特許ポートフォリオライセンスに関する重複ロイヤルティ調整補正および重複ロイヤルティ見積依頼の詳細は、https://accessadvance.com/licensing-programs/hevc-advance/を参照ください。
Access Advanceについて:
Access Advance LLC(旧称HEVC Advance LLC)は、最も重要な規格に基づく映像コーデック技術の規格必須特許をライセンス供与することを目的として、特許プールの開発、運営、管理を推進するために設立された独立系ライセンスアドミニストレーターです。Access Advanceは、特許権者と特許実施者の双方に、透明性のある効率的なライセンスメカニズムを提供しています。Access Advanceは現在、H.265/HEVC技術に必要不可欠な特許を供与するためのHEVC Advance特許プール、ならびにVVC/H.266技術に必要不可欠な特許をライセンス供与するための別個の独立したVVC Advance特許プールを管理運営しています。 Access Advance、HEVC Advance特許プール、またはVVC Advance特許プールの詳細については、www.accessadvance.comをご覧ください。
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