- 19~100人乗りの旅客機で2500kmの中・長距離路線の可能性を切り開くソリューション
- 推進ナセルを翼に分散配置することで、安全性を高め、貴重な胴体スペースを確保
米テキサス州オースティン & 仏トゥールーズ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- H3ダイナミクスは、世界初の完全統合型の水素電気推進航空機ナセルを成功裏に完成させました。これは将来の水素航空機設計の推進力を実現するための中核的電力ソリューションとなります。
今後数年間で、このような分散型水素電気推進アーキテクチャーは、19人、80人、あるいは100人以上の乗客を航空機に乗せることもできなくはありません。そうなれば、航空会社は、新登場のバッテリー型航空機が目標としてきた短距離の飛行距離を超えて、2500km以上の中・長距離路線をカバーできるようになります。
H3ダイナミクスは、単一の集中型水素燃料電池システムの代わりに、バッテリー、燃料電池、水素貯蔵装置、小型電気モーターを組み込んだ複数の統合パワートレインを翼に分散して搭載しています。これは、各燃料電池システムのサイズ、ハイブリッド電池パック、熱管理の課題がすべて小さくなり、システムの管理しやすさと安全性が改善されることを意味します。
2018年、H3ダイナミクスは全面的な分散型水素推進力に関する特許を国際的に出願し、この技術を適用した先見的な水素航空機「エレメント・ワン」(Element One)の計画を発表しました。2年後には世界的な水素航空機の動きが生まれました。業界リーダーらは新たな水素航空機の計画を発表し、新興企業が空への新たなレースで設立されたのです。
創設者で最高経営責任者(CEO)のタラス・ワンケウィッチは、次のように述べています。「本日の発表は、H3ダイナミクスとより広い航空業界にとって重要な節目となる成果です。これは、新しいゼロエミッション航空機の翼に搭載することができ、実際に稼働する推進システムとして世界初となります。」
H3ダイナミクスは、安全認証のスケジュールという現実に並行して取り組みながら、低リスク・低重量の無人プラットフォームに市場参入しており、より重い貨物プラットフォームや有人プラットフォームに向けて一歩一歩前進しています。
H3ダイナミクスの新しい水素推進システムは、今後数週間のうちにフランスで飛行試験を開始します。
H3ダイナミクスについて:www.h3dynamics.com
H3ダイナミクスは、分散型水素電気推進に特化した独自ソリューションで航空機を脱炭素化することを使命としています。当社は、3つの重要な段階からなる段階的なロードマップを実行しています。まず、自律型航空分析サービスで収益を拡大し、次に自律型水素航空貨物ソリューションに移行して、最終段階として旅客機に電力を供給します。現在、従業員数は80人で、オースティン、シンガポール、パリの3つの地域本社から世界中の顧客にサービスを提供しています。
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