川崎--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 東芝デバイス&ストレージ株式会社は、CMR(従来型磁気記録)方式で容量18TB[1]を実現した、ヘリウム充填HDD「MN09シリーズ」を開発し、NAS向けHDDのラインナップに追加します。
近年、企業や個人が生成・蓄積するデータ量は加速度的に増加しています。それに伴い、データの保管先となる中堅・中小企業や個人のストレージには、より早いデータへのアクセス、大容量のデータ保管やデータ共有が重要となっています。
MN09は18TBの記憶容量と優れた消費電力効率を持ち、顧客の大容量データを効率的に保管するNAS向けHDDのニーズに応えます。
MN09は、当社独自の機構設計技術によりディスク9枚搭載を実現した第3世代機種で、ヘリウム充填されたCMR方式のNAS向けHDDです。
当社NAS向けHDDで初めてFC-MAMRTM(Flux Control-Microwave Assisted Magnetic Recording: 磁束制御型マイクロ波アシスト磁気記録方式)を採用しています。FC-MAMRTMは、CMRの記録密度を高め、記憶容量を18TBに向上させるのに貢献しています。
MAMR技術は今後の容量向上のキー技術として期待されており、新構造のMAS (Microwave Assisted Switching) 効果を強調するMAMRヘッドを用いたHDD開発も進んでいます。当社は同技術によるCMRの記録密度向上を継続して進めていきます。
MN09は、ワークロード180TB/年[2]で、24時間連続稼働に対応し、最大8つのドライブベイをサポートしています。
ディスク回転スピードは7200RPM、512MiB[3]のバッファーを備え、268 MiB/sのデータ転送速度を実現、中堅・中小企業や個人のストレージ、バックアップに適したパフォーマンスを提供します。 MN09は現在、サンプル出荷中です。
[1] 記憶容量:1TB(1テラバイト)=1兆バイトですが、利用可能なストレージ容量は、動作環境やフォーマットによって異なる場合があります。利用可能な容量は、ファイルサイズ、フォーマット、セッティング、ソフトウェア、オペレーティングシステム、プリインストールされたソフトウェアアプリケーション、メディアコンテンツによって異なります。フォーマット容量とは異なる場合があります
[2] ワークロードは、年間のデータ処理量の目安であり、ホストシステムからのコマンドで実行される読み書きやベリファイによるデータ量として定義されます。
[3] 1メビバイト(MiB)は1 048 576(2の20乗)バイトとして計算しています。
*FC-MAMRTMは、東芝デバイス&ストレージ株式会社の商標です。
*その他の社名・商品名・サービス名などは、それぞれ各社が商標として使用している場合があります。
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