米コネチカット州ウォーリングフォード--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- ネル(OSE:NEL)の一部門であるネル・ハイドロジェン・エレクトロライザーは、欧州の大手エンジニアリングスチールメーカーであるオーバコから20MWのアルカリ水電解装置の購入注文を受注しました。この電解装置は、スウェーデンのホーフォーシュにあるオーバコの既存工場に設置されます。加熱炉で現在使用されている化石燃料由来のプロパンガスの代わりに、化石燃料によらない水素を使用します。
ネルのジョン・アンドレ・ロッケ最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「私たちはオーバコに電解装置を納入できることを大変うれしく思います。グリーン水素によって鉄鋼の加熱プロセスから排出されるCO2を削減することには大きな可能性があります。オーバコおよびその提携先と協力して、化石燃料不使用の鉄鋼生産をさらに発展させていきたいと思います。」
今回の発注は契約額が約1100万ユーロで、装置の納入は2022年後半となります。この電解装置はオーバコの鉄鋼加熱プロセス用の酸素と水素を生産するもので、炭素排出量ゼロの鉄鋼生産に向けた大きな前進となります。水素への転換により、オーバコはホーフォーシュでの鉄鋼生産におけるCO2排出量を50%削減できるようになります。
ホーフォーシュ事業部門プレジデントのRickard Qvarfort氏は、次のように述べています。「私たちは6月に、ボルボ・グループ、日立エナジー、H2グリーン・スチール、ネル・ハイドロジェンとの協業を発表しましたが、その目的はホーフォーシュで化石燃料を使わない水素に投資することでした。また、この投資は、スウェーデンエネルギー庁から支援を受けています。私たちは、この重要な節目となる成果を達成できたことを大変うれしく思います。この電解装置技術により、圧延前の鉄鋼を加熱するためのCO2を削減できるようになります。」
オーバコはベアリング・運輸・製造などの分野における顧客向けにエンジニアリングスチールを製造する欧州の大手メーカーで、山陽特殊製鋼の子会社および日本製鉄グループの一員でもあります。欧州・北米・アジアに展開し、ニッチな製品やカスタマイズされたソリューションを含む鉄鋼製品ラインを有しています。オーバコの鉄鋼製品のカーボンフットプリントは、世界平均と比べて80%も低くなっています。
2021年6月22日付のプレスリリース(ネルが化石燃料不使用の鉄鋼圧延を実現にするために大手企業との水素イニシアチブに参加)を参照しています。
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